『楽』になることを拒否していませんか?
『苦労』こそが、幸せになる対価だと勘違いしていませんか?
目次
『楽』したって良い
多くの人が「もっと楽できたらいいな」と思いつつ、苦労や我慢を選択して、生きているのが辛いと嘆いています。
嘆くくらいなら、『楽』を選んでも良いと思いませんか?
どうして、苦労や我慢を選んでしまうのか、その理由に気がついていますか?
三子の魂百まで。という諺がありますが、この諺が示すように幼少期に受けた教育によって、本人の人格や性格形成に強い影響を及ぼすことがわかっています。
つまり、「我慢すると良いことがある」と教え込まれていれば、大人になってからも自然と我慢を選択し、それによって幸せになれると信じているのです。
あなたにも、そんな思い込みはありませんか?
「楽をするな」という風潮は、昔の日本でよく見聞きし、今現在においても根強く残されていますね。会社や家庭、地域などのコミュニティのどこへ行っても必ず「楽をするのは悪いこと」と言われませんか?
言う側にもその人なりの理論があるでしょうけれど、自分の生き方を人に押し付けるのは間違いです。
自分も楽をせずに苦労してきたから、他の人も楽をするべきではない。
楽をすると逃げ癖がつくから、楽はしてはいけない。
様々な考えがありますね。けれど、どの選択をいつするか、それは人生の責任を持っている本人だけが選べるものだと思いませんか?
不要な苦労なんて、誰もしたくないはずです。苦労せずに育ったからと言って、何の知識も教養もない大人になるわけではありません。
客観的な視点を持ち、他者の立場で物事を捉えて考えるためには、苦労は絶対的に必要なものなのでしょうか?
楽に生きていた人であっても、客観的な視点を持つことはできそうですよね?
あなたの人生に、いつ・どのタイミングで苦労や我慢が必要なのか。それを考える前に、今現在選んでいる苦労や我慢は本当に必要なのか?を考えてみてください。
その苦労をしたから、やりたいことを我慢したから、その先にはあなたが望んだ幸せはありますか?
あなたが幸せになれるのであれば、問題はないのです。その選択に間違いはないでしょう。人は幸せな人生を謳歌するために生きているのですから。
しかし、幸せではないのであれば、その選択を変えてもいいと思いませんか?
『楽に生きる』ために必要なもの。今回はそれを逆の順番でご紹介したいと思います。
この答えを導くためのゴールから逆算して、自分が踏み出すべきスタート地点を探してみませんか?
1.思考を変える
『楽に生きる』には、今持っている考え方や指針ではできなかったということは、身をもって経験してきていますよね。だからこそ、考え方=思考を変える必要があります。
今まで、積極的に苦労や我慢を選んでいた人が、突然その真逆の思考を得て、自分をすんなりと変えられるなんてことはありません。思考は、無意識レベルに染みついた考え方のこと。それを変えるのは簡単ではないのは当然です。
「〜という風に考えていこう」と決意しても、次の瞬間にはすっかり忘れています。選択する場面ごとに新しい思考で考えてみようとするのは、難しすぎるのです。
しかし、簡単ではないけれど、絶対に変えられないものではありません。
根付いた思考は、『行動を変えていくこと』で叶えられます。
2.変化するための行動をとる
思考を変えるには、変わっていくための行動を選び取って、新たな思考が無意識で行動に移せるよう、身につけていくことで叶えられます。
例えば、毎日履いている靴。大きな傷や破損がない限り、改めて観察することはありませんよね。けれど、毎日履いているからこそ、日々劣化していくのは当然です。
余談ですが、足元はその日の品位や人格を見極めるポイントだと言われています。出会った瞬間に、人は相手の足元を見て、どのような人なのかをイメージするそうです。
帰宅して靴を脱いだら、軽くブラッシングしてみましょう。靴についた汚れを軽く落としておくだけでも、革靴にとってはメンテナンスとなります。
本来のメンテナンスを行うならば、クリームを使って汚れや艶出しのワックスを落とし、綺麗にしてから再度ワックスを塗り直して磨き上げ、型崩れしないように保管するのが正しい手順ですが、最初からそこまで行うと、やめたくなってしまいませんか?
大きな変化は、結果を得るまでの期間が短く済む反面、行動を起こした反動が大きく、継続が困難です。脳や体、心が変化を拒否することもあるでしょう。そんな時に、自分の意思一つで立ち向かうのはなかなか厳しいものです。
しかし、変化が小さければ、継続は簡単なのです。行動した瞬間に得られる結果はごく僅かではありますが、その分反動も小さいです。反動がない分、毎日継続することは難しくはありませんよね。
小さく変化を毎日続けていけば、いつかは大きな結果となって手に入れられるのです。
行動は、思考を習慣化させるために必要ですが、大きすぎる変化では続けられません。
続けられないと身につけられず、望んだ結果は得られなませんね。
だから、小さな変化を起こし、行動が習慣化されるまで小さくステップアップを繰り返していくのです。そうして思考に徐々に変化を与えていきます。
ですが、変化させたい思考は『どこへ』向かえば良いのでしょうか?
それを知る術は、最後の項目『自分を知る』ことで明確にできます。
3.自分を知る
『楽に生きる』ための思考を手に入れるため、その変化に必要な行動をとって思考を身につけようとする前に、それはどんな思考なのか、最終的にどんな自分に変化したいのかを明確にしなければ、どこへ向かえば良いのかわかりませんよね。
明確なゴール、辿り着きたい理想を決めるために『現状』を把握しましょう。
人の行動の半分以上は無意識によるものです。パターン化された行動を無意識に反射的にとっていることが多く、それは何年もかけて身につけてきたものです。そんな風にして身についた思考や行動パターンには、『自分の嫌な部分は見たくない』と自然と避けている部分があります。
『自分を知る』には、今まで目を背けてきた部分にも意識的に目を向け、向き合う必要があるのです。
ここで多くの人が挫折を味わったのではないでしょうか?
『自分を知る』なんて、なんだか哲学的で具体的ではない上に、見たくない自分自身を見直さなくてはならない現実、さらに言えば改めて意識して実感する『自分自身』に失望してしまうかもしれない恐怖。
そんな不安を前にして、堂々と踏み出せる人はそう多くはありませんよね。
『自分を知る』ということは、生き方を左右する重要な要因です。
自分自身がどのような状態にあって、ここからどこへと向かいたいのか把握できていなければ、正しいやり方を選び取れないから。
けれど、避け続けてきた自分自身を見るのは勇気がいりますね。
最初は思考と行動だけに着目して、表面的な変化を体感してみるだけでも十分です。しかし、いつかは『自分』を知る必要が訪れます。
その時には、焦ることはありません。無理をせず、ゆっくりと『自分』を知っていってください。心の氷を溶かすように、ゆっくりゆっくりで構いません。
行動を変え、思考を変えてきたあなたならば、『自分』と向き合って客観的に観察することも難しくはないはずです。
少しずつ変わっていこう
『楽に生きる』のは最終的な目標です。いきなり明日から行動の全てを変え、思考を上書きするかのように別人になりきるというわけではありません。
今の自分から、どう変われば楽に生きられるのか。
今の自分に不要なもの・必要なものは何か。
『今』を客観的に知れば、その答えは必ず見つかるでしょう。
けれど、焦らないでください。
誰かより早いペースじゃないといけないわけではありませんよね。誰かよりも先に出来るようにならないといけないわけではありませんよね。
あなたのペースで、少しずつ変わっていきましょう。
SNSやってます!
ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!