理不尽でひどいことばかり起きると、ぶつけようのない怒りや不満を抱えていませんか?
もし、今よりも周りが優しく接してくれて、素敵なことがたくさん起きるような世界だったら、あなたはどうしますか?
目次
自分の行動で『世界』は作られている
あなたは、自分が生きている世界は理不尽でひどい人ばかりがいると思いますか?
それとも、優しい人、一生懸命な人がたくさんいて幸せだなと思っていますか?
この質問でわかることは、『あなたがいる世界は自分自身の行動の結果で作られている』ということです。
先ほどの質問で前者、世界は理不尽でひどいを選んだ人は、あなた自身が周りの人にそのような態度をとっている可能性が非常に高いと言えます。その逆に、後者の優しい人がたくさんいるを選んだ人は、あなたが周りに優しく接してきたのだと言えるでしょう。
どうして、自分自身の行動で世界なんて大きな規模のものが作られていると思いますか?
世界なんて、ありとあらゆる生物がいて、出会いきれないほどの人が住んでいるのに、それでも世界は自分の行動で作られるなんて理解できないと思っていたら、この言葉を繰り返して読んでみてください。
自分が周りに与えたもの・吐き出したものは、全て自分に返ってくる。
例えば、人の行動を極端に分けると、愛ある行動と怒りをぶつける行動に分けられます。あなたはいつも、周りの人に対してどちらの行動を選んでいるか考えてみてください。
愛ある行動は、相手の行動に感謝を示し、怒りをぶつける行動は、相手の行動に怒りをぶつけます。
例えば、コンビニのレジが混んでいて、あなたはイライラしながら列に並びました。前の人はホットスナックなども大量に購入していて、レジに時間がかかっています。
やっとあなたの順番になった時、店員さんは無表情で「いらっしゃいませ」と言い、レジを打ち始めました。
ここで、あなたはどんな行動を選ぶでしょうか?
よくあるのは、怒りをぶつける行動です。
随分と待たされたのに、無愛想で「お待たせしました」と謝罪するのでもなく、無表情で目も合わせずにレジを淡々を打つなんて、自分を蔑ろにしていると店員さんに怒りをぶつけます。
この場合、店員さんはますます表情を固くして、無愛想を通り越して怒りを顕にするでしょう。場合によっては、怒鳴り返してくることもあるかもしれませんね。
では、愛ある行動を選んだ場合はどうなると思いますか?
たくさんのお客様が来店して、忙しいのにたった一人でレジ打ちをして、大変だなと思い、あなたは店員さんに「一人で大変ですね。お仕事頑張ってください」と言うと、店員さんは顔を上げて、あなたを見るでしょう。そして、労われたことに感謝や喜びを感じるでしょう。
きっとその店員さんは、あなたが買った商品を丁寧に扱い、あなたをしっかりと認識して対応してくれます。それは、あなたが店員さんに愛を伝えたからです。
人は、愛も怒りも様々な感情を持っていますが、人から与えられたものを返す心理が働きます。これを返報性の法則と呼びます。
怒りをぶつければ、倍になった怒りが返され、愛を与えれば愛が返されます。
人の行動範囲はそれほど広くはないので、同じ生活圏内で繰り返されるでしょう。そうなった時、以前に怒りをぶつけられたことのある相手を見かけたら、あなたも身構えますよね。相手も同じです。
愛ある行動を選択し続けていくうちに、あなたの周りの世界はどんどん優しさを覚えていくでしょう。それは、あなたが相手に愛ある行動をしたことが、全てのキッカケとなっています。
つまり、あなたの世界は、あなたの行動によって変えられていくのです。
ただし、数回程度の行動では、世界に変化を及ぼすほどには至りません。その場で「ちょっと良いことがあった」と感じられるくらいです。他の場所で怒りを選択すれば、その「ちょっと良いこと」も帳消しになるほど、あなたは怒りと理不尽を感じずにはいられないでしょう。
これからご紹介する二つを、意識して行動してみてください。
最初は意識するだけでも大丈夫です。できたら次は、行動にまで移してみてください。
あなたの世界を、あなた自身が楽でいられる世界となるように。
1.愛する行動を選択したらどんな『自分』になるか想像してみよう
人は想像することができる生き物です。そして、想像してみたことは経験してみたいと考えるのです。
例えば、色鮮やかなドリンクを飲んでいる人を見かけました。その人はとても美味しそうに飲んでいるのが、見ていてわかるほどです。綺麗なそのドリンクは、どんな味がするのだろう?と考え出すと、その答えを知りたくなって、つい買ってしまいませんか?
人は、想像した出来事が正しいのかどうかを確かめたいという気持ちを持っているので、それを利用して自分の行動に変化を持たせてみましょう。
もし、愛ある行動を選ぶことができたら、それもたくさん選ぶことができたら、あなたの世界はどのように変わると思いますか?それはあなたの人生や生き方に、どんな影響を与えると思いますか?
想像してみてください。
想像してみたら、それが本当に正しいのか、実際に起こりうることなのか、あなたは実感してみたくてたまらなくなります。
もし、愛ある行動と怒りをぶつける行動のどちらかを選択する場に出会したら、ぜひこのことを思い出してみてください。
そして、愛ある行動を選択してみて、何が変わるのかを実感してみてください。
2.起きることに意味を付けるのは『自分』
想定しなかった出来事が起きると「運が悪い」とイライラしていませんか?
計画通りに物事が進まないことが『悪い』ことではないはずなのに、どうして『悪い』や『不運』という考えに至ってしまうのだと思いますか?
例えば、渋滞を避けるために早朝から移動しようとしたのに、途中まで出かけたところで忘れ物に気付き、家まで取りに帰らなくてはなりませんでした。
これは、悪いことでしょうか?
もしかしたら、忘れ物に気づかなければ、悪いことが起きていたのかもしれません。
そう考えたら、移動時間が遅れたことは悪いことではなく、不運を回避した幸運な出来事ですよね。
実際に私が体験したのは、そのような状況でした。早朝から高速を利用して車移動する予定で、朝3時に出発したのですが、忘れ物に気付いて一度戻ったのです。そしたら、高速は見事に渋滞していました。
けれど、その渋滞の原因となっていたのは、二台の車がぶつかったことで起きた事故渋滞でした。
まだ車が道路上にあり、事故処理はこれからというところでした。おそらく事故が起きてから、それほど時間が経っていなかったのでしょう。ちょうど忘れ物を取りに戻る程度の時間くらい。
そう思った時、忘れ物をしたのは幸運だったのだと思いました。
自分が生きる世界を『自分』で決めよう
あなたの世界を作っているのは、こうしたあなたの物事の見方やどういった行動を取るかという選択によって作られていきます。
世界全体は確かに広いですが、一人の人が生きる範囲はそこまで広くありません。
対人関係とは、その中で築き上げ、あなたが感じられる『世界』とは、その範囲の中ということになります。
それならば、あなたの言葉や行動によって『世界』に影響を及ぼすことができるのも、頷けるのではないでしょうか。
あなたの愛ある行動で、世界の優しさに触れられるように。
出来事の意味を悪く取りすぎず、「不運を回避できた」と楽観的に思えるように。
自分が生きるその世界を、『あなた自身』が決めていきましょう。
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