回避行動が多いと『不安』が強く記憶される理由

強い不安に悩まされていませんか?その『不安』もしかしたら、これまでの自分の行動によって引き起こされているかもしれません。

目次

 

『不安』が強くなるのは逃げてばかりいるから?

不安を感じる人形の写真

嫌なことがあったり、自分に不利益を被るような出来事があったりすると、自然とそこから『逃げ』ていませんか?
さまざまな物事に対して不安が強い人は、回避することばかりを選択してきてしまい、成功体験や失敗から学ぶ機会が少ないために、未来や人に対して強い『不安』を抱いてしまうことがあります。

どうしよう…
〜になったら怖い
明るい未来をイメージできない
こんな風に強い不安ばかりが心に広がっていませんか?

不安が強くない人は嫌な出来事ががあった場合、「自分の〜という行動がいけなかったのかもしれない」や「今度は〜してみよう」と、出来事や自分の行動を振り返って、思考や行動をブラッシュアップしていきます。
こうすることで、似たような出来事が起きても、以前の失敗を活かして良い結果を得やすくなるでしょう。

一方で不安が強い人は、『回避』することを選んでしまいます。
回避の行動は、嫌な出来事に直面しないよう逃げることです。目を閉じて見なかったことにする、気持ちが動かないように感情に蓋をするなどをして、現実から目を背けます。
こうすると、その出来事で得られる経験はない代わりに、『不安が生じた出来事』としてだけ脳に記憶されるのです。

脳は、何よりも生命の安全を優先します。危険があれば、いち早く察知したいし、危険を察知するのは不安や恐怖といった感情がキッカケになります。
つまり、回避行動ばかりしていると、脳内では『自分にはどうにも出来ない不安な出来事がたくさんある』と認識されてしまい、似たような出来事に近づくたびに強い不安が生み出されるようになるのです。

これでは、穏やかで安定した心を保つのは難しいですよね。

世の中には、確かに自分一人ではどうにも出来ないことはたくさんあります。けれど、対処しようとして失敗したのなら、「こういった出来事には自分ではどうにもならないから、逃げた方が安全」という風に脳に記憶されます。
回避だけした場合には、「危険な出来事がまた一つ増えた」と認識され、『逃げた方が安全』とは考えられません。
この違いが、不安をより強め、生き辛さへと繋がってしまうのです。

心に残る強い不安を、どうにか和らげてみませんか?
一朝一夕では叶うものではないでしょうけれど、試してみたら少し和らぐかもしれません。そうして少しずつ氷を溶かしていけば、いつかは心が楽になるかもしれません。

ゆっくりの一歩目を、今日踏み出してみましょう。

 

1.不安に飲み込まれないように立ち止まる

強い不安を感じると、無性に逃げたくなりますよね。いつもなら回避を選択する場面で、その『不安』に飲み込まれないように頑張ってみましょう。

簡単に言えば、逃げようとする足を踏みとどめたり、不安な気持ちをうまく受け流してみたりして、『逃げる』以外の選択肢を選べる状態にしていきましょう。

逃げないように踏みとどまるには、メタ認知がおすすめです。
自分を斜め上から見るような客観的な視点で、現状を捉えてみましょう。そうすると、自分のことなのに他人事のように、どこか冷静でいられるようになります。

言葉にして気持ちを受け流すのもおすすめです。
「(自分の名前)は、今〜な状況で強い不安を感じた」というように、自分の気持ちを第三者が説明するかのように言語化してみましょう。そうすると、不安を受け流しやすくなります。

 

2.言えない過去を少しずつ話してみる

小さな出来事から回避以外の行動を選択して、実行していくことも重要ですが、記憶に残った不安を溶かすことも大切です。

すでに記憶の中にあるいくつかの出来事は、強い不安と結びついています。思い返そうとするたびに、心が締め付けられるかのように苦しくなって、不安感でいっぱいになりませんか?
その記憶を思い出すたびに、似たような出来事が起きるたびに、強い不安は何度でもやってきます。

その『不安』を小さくしていきましょう。

まずは、どうして回避ばかりを選択してきたのかを考えてみると、「無力な自分には乗り越えられない」や「失敗するのが怖い・恥ずかしい」などの思い込みがあるからではないでしょうか。
この思いは、なかなか人には話せませんよね。自分が失敗したことやうまく出来なかったことを人に話すということは、自分自身でそれを認めるということです。認めたくないから、逃げていたのですから、言語化するのは辛いと感じるでしょう。

だからこそ、一つずつ自分の言葉で外に発散するのは重要です。

あの時はうまく出来ないと思って、逃げた。
失敗しそうだったから、やりたくなかった。
そうした思いを抱えていたことを、不安な気持ちと一緒に吐き出してみてください。不思議と、吐き出す前は辛いのですが、吐き出して自分で言った内容に納得できるようになると、気持ちはスッと楽になります。

話すときは、最初は鏡の中の自分に向かってでも構いません。信頼できる友達やカウンセラーも頼ってみてください。
段階を踏んで外に発散できるようになれば、心に残った『不安』は和らいでいくでしょう。

 

事実は変えられなくても『あなた』は変われる

薔薇の写真

生きていると、様々なことが起き、その都度自分なりに最善の選択をしていくでしょう。
その時、後悔のない選択ができれば一番ですが、なかなか思ったように選べない時もありますね。

過去の出来事はもう変えられはしませんが、現在の『自分自身』はいつからだって変えようと思えば、変えられます。
あなたが「変わりたい」と願うならば、それを助ける手はたくさんあることを覚えておいてください。

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