劣等感を抱いた時、なんとしてでも克服しようと足掻いていませんか?
その行動、自分自身を苦しめているかもしれません。
劣等感とは何か、劣等感の新しい向き合い方を知って、心穏やかに過ごしませんか?
目次
劣等感って何?
「あの人よりも出来が悪い。周りはみんな出来ているのに、自分だけ出来ないなんて…」
そうやって自己嫌悪に陥り、自信を失っていませんか?
誰もが抱え込んで悩みにしてしまう劣等感とは、どのような感情か?どう扱えばいいのか?
心を穏やかに保つために、劣等感の新しい捉え方を学びましょう。
そもそも劣等感とは、どのような感情か知っていますか?
背の高い低い、痩せている太っているなど、ある点においての差や違いに対して、「自分は人より劣っている」と主観的に感じる気持ち。それが劣等感です。
事実として人と違いや差があるのは、当然ですよね。しかし、その違いや差を優劣として表現したのは誰でしょうか?ただ違うというだけで、それが劣っていると決めつけたのは、世間や自分自身ではありませんか?
劣等感は、決めつけが生み出した感情です。もし、自分のある一点が人よりも数値的に低かったとしても、劣っていると思わなければ劣等感は生まれません。逆に、誰から見ても優れている人でも、自分自身が劣っていると思い込んでいれば、劣等感に悩まされるのです。
劣等感が生み出される仕組みは、社会や育ってきた環境に大きな影響を受けます。幼少期から成長速度を比較され、大人になっても職場や学校であらゆる面で比較されて生きています。
人より良ければ褒められて、人より悪ければ怒られる。この図式が劣等感を生み出しやすい環境を作っています。
しかし、大人になった今ならば、その環境から抜け出す選択ができるのですよ。
自分の意思で、自分が生きたい場所に行く自由があります。
多少の劣等感は、自分を伸ばすバネになりますが、過剰な劣等感は自信や自己肯定感を失い、やがては生きる意欲も失いかねません。
自分らしく生き生きと過ごすために、心穏やかに生きるために、劣等感との向き合い方を見直してみましょう。
1.無理にポジティブになろうとしなくていい
まず最初に、劣等感そのものが悪いわけではないことを覚えておいてください。
劣等感は人より劣っている点を見つけ、自分を成長させるステップとなってくれる大切な感情です。現代社会では、その扱い方が少々歪んでしまっているだけなのです。
劣等感の強弱は人によって様々です。強い劣等感を「こんなものを感じてちゃダメだ!」なんて否定したら、それこそ自己否定への道を突き進んでしまいます。
無理にポジティブに考えよう、劣等感に悩んでいる自分を止めようとしなくても大丈夫です。
劣等感を抱いたら、こんな風に感じてみてください。
「自分は、(劣等感を抱いた部分)が人より劣っていると思ったんだな。不完全な自分を完璧にしたいんだな」
もし、そう思うのも難しい心境の場合には、「今は考えなくていいや」と考えること、悩むことを停止しましょう。悩み事は、ふとした不安や劣等感から深い闇へと引きずり込まれていきます。そのキッカケを減らすことで、ネガティブの沼にハマるのを避けられるでしょう。
2.良い点に目を向ける
心に余裕がある時であれば、自分の良い点に目を向け直すのも効果的です。
しかし、劣等感を抱いた直後では自分の良い点を見つけるのも難しくなることが多いので、自分以外の周りの良い点を見つけ、心の落ち込みを回避できます。
街にある草木の美しさや夜空に浮かぶ月や星の美しさ、周りにいる人達のほんの小さな優しい行動など、周りを見渡してみるとたくさんの良いことに溢れています。それを一つ一つ見つけてみてください。
意識が良い点に向くと、自然と心がポジティブへと向かいやすくなります。無理にポジティブになろうとするのとは違い、自然と気持ちが向くので心を安定させることができます。
3.人や社会に貢献する
人との繋がり方を考えた時、比較ではない繋がり方があると心は不安定になりにくいと思いませんか?その方法が、貢献です。
直接誰かでもいいし、社会全体でも構いません。自分が行動した何かによって、ほんの少し誰かの役に立った、社会を良くしたという感覚は、自分自身に価値を生み出します。
途方もなく大きなことでなくていいです。例えば、電車で席を譲ったり道に迷っていた人を案内したり、それが成功してもしなくても、誰かのために行動したことが貢献となります。
その行動が、心を穏やかにし、自分を肯定する感覚へと繋がっていくのです。
劣等感は克服しなくても大丈夫
劣等感と聞くと、反射的に克服しなければならないと考える人が未だにたくさんいます。その思い込みから、早く逃れるほど、自分らしく生きられます。
絶えず研鑽していく生き方もあるでしょう。けれど、人によってはそんな生き方は苦痛だけしかないことも。
自分にとって、どのような生き方が自分らしくいられるのか、考えてみてください。
無理をして自分を成長させ続けることだけが、良いわけではないはずです。
劣等感は、生き方を考えるキッカケの一つ。
自分らしい生き方、楽に呼吸できる生き方を探してみましょう。
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