目には見えない心の不調との向き合い方

心の状態は目には見えません。不調になっても、その状態を把握しようとしなければ、明確な身体症状が現れるまで無理をし続けてしまうでしょう。
心の不調を感じたら、あなたはどう行動していますか?

目次

心の不調を我慢していない?

泣いている心を持つ手の写真

体の調子が悪くなると、頭痛や腹痛、発熱などといった明確な症状が現れ、顔色も悪くなって周囲にも不調であることがすぐに見分けられます。
しかし、心の不調は目に見ることが困難です。

心の調子が悪くなっても、すぐに目に見える症状は現れません。何となく気持ちが落ち込んだり、楽しいことへの興味が湧かなくなったり、いつもの生活を送れはするけれど、ただ何となくいつもよりも調子が良くないと感じることがほとんどです。

そんな心の不調を感じ取った人の多くは、何もしません。
何の行動もせず、ただ現状を見送っているだけという人が本当に多いです。

けれど、そのまま放置していたら、もっと症状がひどくなるかもしれませんよ?

心は目に見えないからこそ、知ろうとして向き合わなければ状態の把握すらもできないものです。
心が訴えてくる不調のサインまで無視していたら、状態はどんどん悪化へと進んでしまいます。そのままでは、楽しいことが減って辛いことばかりが増えていってしまうでしょう。

「何だか辛いな」
「何となく泣きたくなる」
心はもう限界を訴えているのかもしれません。そんな状態まで、我慢し続けていた自分を優しくケアしてあげましょう。

1.散歩する

心のケアに散歩は最適です。一日20〜40分ほどを目安に、好きな場所を歩いてみてください。きっと心が晴れますよ。

散歩は、軽度の運動として血流を促す効果があります。それだけではなく、たくさんの自然に囲まれた場所でなら、自然が人に与えてくれるリラックス効果を受けることができるので、疲れた心を休ませるのに最適なのです。

心をケアする時の散歩では、一人で何も考えずにぼーっと歩くのがポイントです。背筋を伸ばして、足で地面を踏み締めて。姿勢よく歩くことに集中します。
こうして歩いていると、何もかもから解放された感覚を味わえますよ。

2.気持ちを紙に書き出す

辛さや苦しさを吐き出すには、紙に書き出してスッキリさせるのが一番です。デジタルではなく、ぜひアナログで試してみてください。

ノートやコピー用紙など、書くものは何でも構いません。紙の大きさは、A4サイズほどあるとちょうど良いですよ。
ボールペン、鉛筆、筆など好きなものを手に取り、心に秘めていた気持ちを思う存分書き出します。順番や書き方などにこだわらず、気持ちのままに書き出していってください。

普段は我慢している気持ちや人には言えない気持ちなど、ここでは誰に遠慮することもなく書き出せます。自分しか見る人間はいないのですから、遠慮せずに思っているとおりに書き出してください。

思いの丈をぶつけたら、その紙を切り取ってグシャグシャに丸めて、ゴミ箱に捨てましょう。そうして、ひと言「スッキリした!」と言うと、心に溜まった鬱憤が晴れます。

3.誰かに話す

自分一人で抱えているのが、どうしても苦しい。そんな時は、信頼できる人に打ち明けて楽になりましょう。
相手はもっとも『信頼できる人』です。

意見や気持ちを話すことは誰が相手でもしようと思えばできますが、『安心して本音を話せるか』どうかは別問題です。
信頼できる人とは、話を遮らない・自分の価値観を押し付けない・他の人に言いふらさない・共感や受容してくれる人のことと言えるでしょう。

もし、話せる相手が噂話好きだったら、本音を話そうとは思いませんよね。同じように、自分の価値観が絶対だと思い込んでいる人に話しても、自分の価値観からのアドバイスが返ってくるだけで、『話したい気持ち』を満たすことはできないでしょう。

信頼できる人、もしくはカウンセラーに心に抱えている気持ちを話してください。
話を遮られず、価値観を押し付けられず、自分の気持ちをスッキリと話すことができれば、心は少し軽くなります。そうしたら、自分がどうしたいのかを見つけやすくなりますよ。

心も体も辛い時は頑張らなくていい

紫陽花の写真

心も体も、頑張りすぎれば疲労を溜め込みます。適度に休んで回復して、時には思いっきりリフレッシュして。そうやってケアを続けて、頑張りたい時に頑張れる状態でいられるようにしませんか?

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