自分が『好き』なことは何か。人生を楽しくするには、『好き』なことに集中できる環境を整えるのが重要です。しかし、その肝心の『好き』がどこにあるのか、わからなくなっていませんか？
目次
あなたの「好き」はどこ？
近年は、個人が重視される風潮が強まり、今までのロールモデルに囚われない様々な生き方が選べるようになりました。働き方も結婚観も、対人関係も多種多様です。
ただし、自由な生き方にはそれなりのデメリットもあります。
自分が何を『好き』なのか。それがわからないと、動き出せないという点です。
今までは、明確な夢や目標がなくても、世間が作るロールモデルにさえ従えば、世間一般の『幸せ』が手に入る構図が守られてきました。しかし、技術の進歩が目覚ましい現代では、あっという間にロールモデルが古くなり、どう生きれば良いのか悩み出す人が続出しているように感じられます。
オンラインカウンセリング話楽でも、自分らしい生き方や生き辛さを和らげる思考などをご紹介してきましたが、それも『自分の好きなこと』が明確になってこそ、効果を発揮します。
今まで外に向けていた意識を、これからは自分の内側へ向け直し、自分を深く理解することが個々の幸せを掴む鍵となるのでは、と考えています。
さて、あなたは自分の『好き』が何か、答えられますか？
すぐに思い浮かばなくても、大丈夫です。以前の私もそうでした。きっとそれは今はそういう心の状態だというだけなのです。心の状態を変化させれば、自分の『好き』を見つけるのも難しくはありません。
これからの人生を自分で切り拓いていくために、生き辛さを和らげて自分らしく生きるために、自分の本当の気持ちを見つけにいきませんか？
１．自分の気持ちに意識を向ける
自分が何が好きか、すぐに答えが出せなかった人は、周りをよく見て周りを優先させてきた人です。周りを優先させるということは、自分を後回しにしてきたということです。
出来事が起こって、それに対する気持ちが湧き、気持ちを外へと向けて表現するのが通常の流れだとすると、自分を後回しにしてきた人は、気持ちが湧いたところでストップをかけています。
この状態に慣れていくと、気持ちが湧いた瞬間に早めにストップをかけてしまうので、出来事に対して自分がどんな気持ちを持ったのか自覚できません。
また、外へ向けて表現する経験が少なくなることで、言語化するのに時間がかかるようになります。
そこで、自分に問いかけてみてください。
何をしている時に、心が動かされましたか？
どんな出来事に、どんな気持ちが湧き上がりましたか？
最近の出来事で充実感を得たこととは何ですか？
自分の内面に意識を向け、置き去りにされた気持ちを掘り起こすことで、自分がどんなことに興味を持っているのか、どんなことが好きなのかを見つけることができます。
きっと、すぐには本音の部分まで掘り起こせないでしょう。気持ちは時間が経つほど奥の方へと沈んでいます。時間をかけて、ゆっくりと掘り起こしていってください。焦らなくて大丈夫ですよ。
２．人に相談する
自分一人では気持ちを掘り起こせなかったら、誰かに話を聞いてもらう方法がおすすめです。
自分を後回しにする人ほど、自分のことを話す時間が極端に少ないです。周りに対して気遣っているから、自分が置き去りになっているのですよね。
自分の話をじっくり聴いてもらえるように、信頼する人や心の専門家であるカウンセラーに話してください。
あなたの話を遮らず、途切れ途切れでも順番通りではなくても、じっくりとあなたと向き合って話を聴きます。
気持ちを掘り起こす際には、上から目線のアドバイスはほとんどいりません。話を聴いてもらうだけで、自覚する部分があるはずです。
もし、他の人からの見解が聞きたいというのであれば、参考の一つとなるようにお話しすることも可能です。
３．新しい刺激に触れる
自分の気持ちを掘り起こせたら、新しい刺激に触れに行くことをおすすめします。
これまでは、我慢することの多い生き方をしていたあなたには、同じ世界でも全く別物のように新鮮な驚きと気持ちに満ちた世界に見えるかもしれませんね。
素直に気持ちを表現して、気になったものを試してみましょう。様々な経験を通じて、新しい興味や喜びを感じ、自分の『好き』を見つけられますように。
『自分』を知る時間を大切にしよう
自分の気持ちなのに、自分が一番わからないということはよくあります。その状態は異常に感じるかもしれませんが、我慢の多い現代ではたくさんの人が自分をよく知らないままで生きています。
そのままでも問題を感じない人もいれば、人生そのものに疑問を抱くほど大きな問題として捉える人も様々です。
何が正しいか、何が間違っているかではありません。
あなたがどうしたいか。それだけを考えてみてください。
世間の常識、世間から見た正解を追い求めれば、自分の本当の気持ちは見つけられないままとなるでしょう。
そこから離れて、自分の内面に意識を向けることが、自分を知る一歩となります。
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