人との関係を破綻させられないと、いつも無理していませんか?無理を続ければ自分が辛くなる一方です。
良好な対人関係を築きたいなら、自分に無理をさせないことを優先させませんか?
目次
対人関係に無理してない?
対人関係でよく言われる『相手を理解するのが大事』という言葉、少々歪んだ捉え方をされている人が多いように感じられました。
『理解』を、自分も同じように感じ・考え・そうであると納得することだと思っていませんか?もしそうだとすると、世界中のほとんどの人と理解し合うことは難しくなるでしょう。
自分にない価値観や正義感、物事の判断基準は本当に人それぞれです。似通っていてもどこか違っているなんて、よくあります。その一つ一つを誤差1mm以内にすることが『理解』だとすると、自分か相手の考え方を変えなければ、『理解』することはできませんよね。
生まれ育った環境が違えば、全く違う価値観を育むのも当然です。その全てを一つの形に整うように擦り合わせる必要はないということです。
本当の意味での『理解』は、相手の意見や気持ちをそのまま受け入れる姿勢にあります。自分の中にない価値観で、自分には受け入れ難いことでも、「この人にとってはこれが正義なんだ」と受け入れることが『理解する』ことなのです。相手の考えを変えさせようとしたり、支配しようとしたりすることを諦めるとも言い換えられるでしょう。
しかし、こうして『理解』を紐解いていくと、受け入れられない人は心が狭い・ひどい人間性だ、なんて言われてしまいますよね。受け入れられないことも含めて、対人関係です。理解する努力はあっても、その努力をするかしないかを決めるのは本人に委ねられていることは忘れてはいけない点です。
対人関係の多くでは、どちらか一方が無理をして関係を維持しようとしています。けれど、無理をしていれば関係を保っている間中、辛いままです。
そうならないために気を付けてほしい三つのポイントをご紹介します。対人関係の基本と思って、意識してみましょう。
1.自己犠牲は必要ない
相手の立場に立って物事を捉えたり考えたりすることは、相手を深く理解する上で重要な考察です。しかし、誰彼まわずそうしなければならないわけではありません。自己犠牲の上に成り立つ関係を築くくらいなら、そんな関係は壊してしまいましょう。
例えば、仲の良い友達であっても、相手の我儘を許してばかりいる関係は辛いですよね。自分の意見を蔑ろにされ続ける痛みは、回を増やすごとに痛みも増していきます。
こうした自己犠牲でひと時の平穏な関係を維持しようとは、考えないで大丈夫です。
自分と相手の意見が違ったとしたら、話し合えば良いのです。どちらかに必ず合わせなければならないことはありませんし、もしかしたら第三の意見に気付けるかもしれません。
だから、自分の気持ちを落ち着いて言葉にして伝えることが大切です。
何も言わず察してもらおうとは考えないでください。同じように、何も言わず相手の気持ちを汲んだ答えに意見を変えようともしないでください。それをすると、関係性はゆっくりと悪化していきます。
2.尊重し合えなければ関係を断って良い
昔は、力を持つ側の意見ばかりが通って、自分より弱い立場の相手を見つけないと、自分の意見を通すことはできない関係が、仕事やプライベートなど様々なシーンで見かけましたが、今はどんなシーンでもお互いが対等であるとの認識が広まりつつありますね。
だから、尊重し合えない関係を迫られた時には、その相手との関係をキッパリ絶っても問題はありません。
対人関係は、生きていく上で欠かせないものです。人との関わりの中でしか満たされない気持ちがあるのが人間です。独りきりでは生きていけないからこそ、人とうまく付き合っていくことが、生きやすさへと繋がります。
もちろん、利害関係が一致していることも重要なポイントでしょう。しかし、それだけに重点を置いてしまうと、相手から利用されたり不当な扱いを受けたりしてしまいます。
きっと、最初はほんの些細な無理難題です。頑張れば出来ないことはないけれど、やるのは気が進まないといった小さなステップを踏んでいくと、気が付いた時には主従関係が出来上がっています。
どのタイミングでも、お互いを尊重し合えない関係だと気付いたら、関係を断つ覚悟で相手と話し合ってみてください。相手がそのことに気が付いていないケースもあります。お互いが間違いに気付き、関係性を見直せるならば良好な関係に直していくこともできるでしょう。
しかし、それを拒否してきたならば、そんな人と付き合っている時間は無駄です。有限の時間しかない人生ですから、サクッと関係を終わらせましょう。
3.自分が穏やかでいられることが最優先
対人関係の大前提が何か、知っていますか?それは、自分が穏やかでいられる状況を優先させることです。
例えば、風邪を引いて40度以上の熱が出ている時にパーティーに誘われても、断りますよね。心の疲れが溜まっている時や、気持ちが落ち込んでいる時などに無理をして人付き合いをしていると、思わずひどい言葉を吐いてしまいかねません。
自分の状態が良くないなら、心を休めることを優先させるのが一番です。
仲が良いからと、全てをオープンにしなくても大丈夫です。
長い付き合いだからと、無理をしてまで長時間一緒にいなくても大丈夫です。
自分の状態を把握して、無理そうならば誘いは断って良いのです。断っても、ちゃんと理由を伝えれば理解して受け入れてくれる相手となら、良い関係が築けるでしょう。
関わり方は人それぞれで良い
どんな接し方が楽か、それは相手によっても変わるものです。
無理をしない関係、自分らしさを失わずにいられる関係を築いていきましょう。
SNSやってます!
ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!