自分の中にある絶対の常識や正義。それらは全て『思い込み』です。思い込みと気付かずに生きていると、色んなところでトラブルを生み、生き辛くなってしまいます。
目次
- こんな『思い込み』を持っていたら生き辛い!
- 1.言葉を尽くせば必ず伝わる
- 2.空気を悪くしてはいけない
- 3.人と違う生き方は恥ずかしい
- 4.人と仲良くできないのはおかしい
- 『周り』ではなく『自分』がどう生きたいかを考えよう
こんな『思い込み』を持っていたら生き辛い!
人の生活には、常に自分以外の誰かの存在が欠かせません。けれど、その相手に対して「普通は〜だろう」と思い込みを持って接すれば、何かとトラブルを引き起こします。
『思い込み』の数だけ、生き辛さは増えてしまうと、知っていますか?
思い込みは、これまでの経験や生まれ育った環境で培われます。「普通は〜だ」という風に、自分の中での絶対とも言える正義や常識が思い込みです。
それらは揺るぎないものとして自分に刻まれているため、他の人も同じ正義や常識を持っていると、思い込んでしまうのがすれ違いの始まりです。
例えば、次のような思い込みを持って人に接したら、どうなるかを想像してみてください。
1.言葉を尽くせば必ず伝わる
言葉はコミュニケーションの一つです。言語があるからこそ、自分の思いや情報を他者に伝えることができていますよね。
けれど、言葉を過信するとどうなると思いますか?言葉に、どのようなイメージを持っているか考えてみると、その答えが見えてきます。
例えば、「あの人は冷たい」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
冷たいという言葉からは、態度や心根が冷淡な様子が伺えますが、どこを捉えるかによって全く意味が変わりますよね。
態度だけが冷たくて、心根は本当は優しい人なんだ。
態度の冷たさは心根の冷たさを表しているんだ。
冷たいという言葉だけでは、正しく情報を伝えきれません。それはどんなシチュエーションでも同じです。
自分がいくら言葉を尽くしても、言葉のイメージがズレていれば正確には伝わらないでしょう。言葉の捉え方がズレるだけでも、意味は変わってしまいます。
言葉を尽くしても、100%正確に伝えるのは難しいのです。
ならば、相手が理解しやすい言葉を選び、伝える努力をするまでは頑張ってみましょう。けれど、その言葉をどう受け取るかは、相手の意思に委ねなければなりません。そこまでコントロールはできないのです。
2.空気を悪くしてはいけない
場の空気を悪くしてはいけないと考えるのは、礼儀正しくいるように、周りに迷惑をかけないように、周囲をよく見て行動するようにと教えられてきたからです。その教えは決して間違いではありませんが、それを最優先にするとどうなってしまうでしょうか?
不機嫌な人が始めた、その場にいない人の悪口大会。場の空気を悪くしないようにと行動するならば、悪口を肯定して同じように、その場にいない誰かを悪く言わなければならなくなります。
それは本当に自分のためになるでしょうか?
自分の心に沿った言葉なのでしょうか?
場の空気を悪くしても、自分の心に反する行動をとる必要はありません。その時こそ、場の空気なんてぶち壊す選択をしても良いと思いませんか?
3.人と違う生き方は恥ずかしい
大多数の人が、『一般的な生き方』というものを選んで生きています。
高校から大学へ進学し、企業に就職して先輩や上司に叱咤激励されながら働き続け、適齢期と呼ばれる年齢で結婚し、子供を産み育てる。そのうちに家を建てたりマンションを購入したりして、終の住処を得る。これが良くある『一般的な生き方』とされるものです。
しかし、よくよく見てみれば、同じような生き方をしている人たちでも、違いはありますよね。親と同居していたり、結婚と離婚を繰り返していたり、子供がいたりいなかったり、人生は人の数だけあります。決して同じ生き方はしていません。そうしている『つもり』になっているだけです。
それは、『人と同じだと安心できるから』が大きな理由でしょう。
社会から外れず、波に乗るようにして人と同調して人生を生き抜けば、大きな成功はなくても大きな失敗もない安定した人生と思い込んでいるからです。
けれど、いつ何が起きて世界の状況が変わるか、誰にもわかりません。
人と違う生き方。いいではありませんか。一度しかない人生なのだから、今の自分が「やりたい」と思う道を進み、思うままに失敗して成功して、楽しみきる人生を送れば、きっと満足できるでしょう。
4.人と仲良くできないのはおかしい
言葉を尽くせば必ず伝わるのと同じように、知り合ったどんな人とも仲良くなれるはずとの思い込みも、自分を追い詰める常識です。
必ず仲良くできると思い込んでいると、自分が思ったような行動を相手がとってくれないことに不安や怒りを感じたり、相手に反応を強要したり、相手から同じように意見を強要されたりなど、様々な対人関係のトラブルが起きます。
それらは、「仲良くできるはずなんだから、これくらい理解して受け入れて(妥協して)くれるはず」と無意識に思っているからです。
人には生まれ育った歴史があり、それは人それぞれ違います。地域が違えば文化や風習が異なり、思考や価値観も異なるのは当然です。
見た目は似ている人種でも、中身はまるっきり違う人同士です。それが必ず仲良くできるとは限らないと考える方が自然ですよね。
仲良くできる人と出会えたら、それは幸運です。
何をやっても仲良くできない人がいたら、それが普通です。世界には何億という数の人がいるのですから、合わない人が目の前に数人くらいいるでしょう。合わない人とは距離を置く。それで十分です。
『周り』ではなく『自分』がどう生きたいかを考えよう
周りを見る癖、付いていませんか?ご紹介した『思い込み』は、周りと同じであるよう・模範的であるよう・逸脱しないようにとの思いが込められた歪んだ常識です。これらを持ち続けていると、いつか自分を追い詰め、周りに八つ当たりしてしまうでしょう。
周りではなく、『自分』に意識を向けてください。
あなたは、どう生きたいですか?
自分に向けて問いかけて、その答えをゆっくりと見つけていきましょう。
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