どうして他者に依存してしまうのか?依存は愛情の渇望

他者に依存してしまう。その根本にある気持ちを知れば、依存をする必要がなくなります。心の奥底に隠している本当の気持ちと向き合ってみませんか?

目次

いつも誰かに依存してしまう…それはナゼ?

ビー玉の写真

他者に依存する関係は、良い関係とは言えません。それは、人はいつまでも同じではいられないからです。

その人の生活環境が変わったら、自分もそれに合わせて変わらなくてはならなくなりますが、自分が変わったからと言って、また相手が受け入れてくれるとも限りません。
そうなった場合、自分を受け入れてくれる最後の場所を失ったと、とてつもない喪失感、絶望感を味わうことになってしまうでしょう。

人との関係は、適度に距離を置いて、それぞれが自立して始めて尊敬し合うことができます。片方が依存してしまえば、良好な関係を築くことはできないのです。

そうとわかっていても、いつも誰かに依存しているという人もいますよね。それはきっと、自分の中に自分では埋められないと思い込んでいる欠落があるからです。

人は心の中で満たされない部分があれば、無意識にそれを満たそうと動き出します。自分で自分を満たせれば、それは簡単でしょう。けれど、自分で自分を満たせない場合は、他者に満たしてもらうしかありませんよね。
「〜がほしい」
「〜するから〜して」
などのように、他者に満たしてもらうことを求めるばかりになってしまいます。

多くの場合、原因は幼少期の親からの愛情が足りなかったのです。
愛してほしいと求めても、親の愛情が得られなかったり、思うほどの愛情ではなかったりなどすると、心の中に空虚な部分が生まれます。

空っぽだから満たしたいけれど、愛情を受け止めてもらえず、満たしてもらえなかった経験から、どうやって空虚な部分を満たせば良いのかわからないのです。または、自分の心が空虚だということにも気が付いていない場合もあるでしょう。

依存は、足りない部分を満たして安心したい気持ちがそうさせています。
けれど、依存したい気持ちが前に出ていると、人との良好な関係は築けません。

他者への依存を止めるために、次の三つのことを試してみませんか?

1.何を求めているかを自覚する

他者に依存している時は、自分の中にある満たされない部分を早く満たして安心したいと思っています。しかし、それがどんなものなのか、はっきりとわかっていないと他者に無理難題を押し付けてしまう結果になってしまうでしょう。

自分自身が、一体何を求めているのか、言葉にして明確にしてみてください。

例えば、「愛してほしい」なら、それはどんな風にですか?
頭を撫でてほしい、抱きしめてほしい、自分の行動を褒めてほしい・認めてほしいなど、愛情を言語化するだけでもたくさんの種類があります。具体的にどんな行動を相手に求めているのか、自分が相手に求めているものを自覚してみましょう。

求めているものが言語化できたら、それを自分で自分に与えてください。抱きしめてほしいのなら、自分の両手で自分自身を抱きしめましょう。認めてほしいのなら、鏡の中の自分に向かって言ってほしい言葉をかけましょう。

まずは、自分で自分を満たせるように、望みを自覚し、行動することから始めてみてください。

2.一人行動で自信を身に付ける

依存は、自分に自信が持てないなどの自己肯定感の低さや強い不安から逃れるための方法として起きています。その中には、成功体験が少ないという過去も要因の一つです。

成功体験は、どんな小さなものでも自信を与える源となってくれます。成功体験の数が多いだけ、その体験をした時期が近いほど、他者へ依存しなくても平気になります。

いつも誰かと一緒にいて、一緒にいる人に選択権を預けている人は、一人で行動して自分一人で物事を決断する経験を増やしてみてください。

例えば、休日にカフェに一人で行きます。口コミの点数が高いお店と前から気になっていたお店の二つがあります。どちらに入るか、自分の心に従って決めてください。

頭の中で「もし美味しくなかったら…」や「接客が雑だったら…」など考えていたら、その考えは一度手放してしまいましょう。目の前にあるお店をよく見て、そして自分の心で感じた気持ちに従って行動してください。
100点満点の正解を選ぼうとするのではなく、自分の心が行きたい方を選びましょう。

一人行動は、自分自身で決断するしかありません。決断する練習に、決断を後悔させない練習に、ぜひ一人で行動して体験を重ねてください。

3.新しいコミュニティで別の価値観に触れる

自分の中の価値基準が偏っているのも、他者への依存に拍車をかける要因です。
例えば、「一人でいるのは恥ずかしい人だ」との価値基準を持っていたら、一人で行動しているだけで自分が恥ずかしいと思い込んでしまいますよね。

恥ずかしくならないために、好きでもない人と一緒にいたり、相手の迷惑を考えずに常に付きまとったり、偏った価値基準は生き辛さを作り出します。
それを一新するには、新しい価値観に触れるのが最適です。

いつものコミュニティを離れて、新しいコミュニティに入ってみましょう。趣味の集まりでも会社の他部署の人でも構いません。自分とは全く違うだろうなと思うコミュニティに入り、そこにある価値観に触れてみてください。

これまでの考えを根底から覆すような価値観があるかもしれません。
もしかすると、自分の考えがあまりにも極端だったことに気が付くかもしれません。
その気付きを得るのが目的です。

すぐに自分の価値観を変えなくてはいけないことはありません。自分の中にある価値観が、自分を生き辛くさせていないだろうか、他に生きやすい価値観はないだろうかと、自分を楽にするために新しい基準を探しましょう。

依存する必要がなくなった時に自然と開放される

本と花の写真

自分と人との間で満たせる部分もあれば、自分で自分を満たせる部分もあります。まずは自分で自分を満たす方法を見つけ、試してみてください。

依存は、そんなことをしなくても大丈夫だと自覚できれば、自然と開放されます。
そうなるように、行動してみませんか?

WEBお問い合わせはこちら WEBお問い合わせはこちら
\この記事がよかったらシェアをお願いします!/

SNSやってます!

ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!