対人関係で『疲れる』理由は何だと思いますか?無意識に行っている周りへの気遣いが、少しずつ自分自身に重くのしかかっているのです。
目次
対人関係で『疲れる』理由とは?
対人関係は、人生最大の悩みと言っても過言ではないほどの悩みですよね。
たくさんの人がいて、それぞれの思いや立場があって、自分だけではどうにもならないことが多いからこそ、悩みは尽きません。
しかし、お互いに良好な関係だったとしても、常に居心地がよいとは限らないと知っていますか?
ほんの些細なすれ違いや気持ちの浮き沈み、価値観のズレなどから相手を気遣い、時には共感し、相手にも同じ行動を無意識に求めてしまうと、人と接しているのに疲れてしまいます。
一度『疲れ』を認識すると、その人と会う予定があるだけでストレスを感じるようになるでしょう。
嬉しいこともあるし、一緒にいて楽しいとも思える相手なのに、どうして疲れてしまうのか。
その理由は距離感の近さや尽くしすぎる行動、気遣いの限度が超えているなどが挙げられます。
出会った当初は、価値観が似ている点が共通点となって距離を縮められていたのに、一緒に過ごすうちにズレに気が付いてしまった。
けれど、相手は悪い人ではないし、性格的にも一緒にいて楽しいと感じられている場合、あなたはどうしますか?
多くの人が無意識に、価値観のズレを自分側で何とか修正しようとするのではないでしょうか。
「こんなに仲良くなれたのだから、少しくらいのズレは軌道修正できる」という風な考えがあれば、無意識にそう行動してしまうでしょう。
逆に、相手にそれを求めてしまうこともあります。「昔はもっと〜だった」と事あるごとに伝えていたら、相手も良い気はしませんよね。
対人関係は、今目の前にいる相手を見ることが大切です。出会った当初ではなく、これから先の未来でもなく、今目の前にいる相手と築く関係です。
けれど、相手のことばかりに意識を向けていたら、気疲れしてしまうのは自分自身ですね。
お互いに負担にならない関係を築くためには、自分が相手にどう接するかの基準を決めておくと考えるのが楽になります。ここでは三つご紹介するので、対人関係を考える際に参考にしてください。
1.手も口も出す時はほどほどに
好きな相手にほど、何かと色々やってあげたくなるのは男女ともに同じです。相手が疲れていれば休ませてあげたいし、すぐに休めるように雑務を肩代わりしてあげたくなりますよね。何かに困っていたり悩んでいたりしたら、その解決策を探して届けてあげたくなるでしょう。
そうやって手や口を出すのは、まるで親子のような関係です。
親子関係は、まだ自分一人では何も出来ない子供が、親の助けを得て少しずつ自立していくために必要な愛情です。しかし、これが友達や恋人、夫婦などの他の関係性で行われた場合には、少々おかしくなってしまうことが想像できますか?
何でも助けてくれる人がいる。困っていたらすぐに駆けつけてくれるとなると、人は簡単に堕落します。そのつもりがなくても、そうした習慣に慣れていってしまうのです。
そうなると何が起きるのか、自分の心が壊れるし、相手との関係も壊れます。
尽くしすぎる関係は、あまりに一方的です。無意識に尽くしてくれる相手を軽んじてしまったり、尽くしていないと愛されない・捨てられると恐怖心が芽生えたり、健全な関係性が破綻してしまうのです。
手を出す時、口を出す時、それは真に相手のためになっているかを考えてみてください。
相手が乗り越えたいと思うハードルを乗り越えようとしているなら、それを邪魔してはいけませんよね。
尽くすことは愛情表現の一つですが、尽くしたところで相手から同じ愛情が返される保証はありません。愛し方は人それぞれなのですから。
2.もっと無関心でも良い
気遣いができる人は、意識する範囲がとても広いのではありませんか?例えば、少し広いスペースでも、自分がいる空間であれば誰が何をしようとしているのか、無意識にキャッチしているなど。察する力が強い傾向にあると、周りの人の行動をよく捉えていますね。
そうして、相手の不機嫌もキャッチしていませんか?
不機嫌は、その人の都合です。他の誰かが機嫌をとってあげる必要は全くありません。
不機嫌を撒き散らす人は、赤ちゃんと同じです。自分で自分の不機嫌を直せないから、誰かにやってもらいたくて、不機嫌を表に出しているだけなのです。
その人が不機嫌になることで、自分に不利益はあるでしょうか?たとえあったとしても、不機嫌を振り撒かれて自分も気分が悪くなるようならば、その人から離れたら良いですよ。
気遣いの範囲をもっと狭めて、人に対してもっと無関心を貫いてみてください。
世界中の全ての人に、身の回りにいる全ての人に好きになってもらえることは絶対にありません。コミュニティの2割からは必ず嫌われるという研究結果が出ています。どんなに頑張っても必ずいるのですから、誰からも好かれようと気遣いすぎなくても良いのです。
3.親しい人でも距離を置いていい
距離感の近さは、よく親密度に言い換えられますが、近ければ良いというものではありません。
人との距離感が近すぎると、嫌な面を許容するのが難しくなったり、価値観の押し付け合いが増えたりなど、衝突する機会が増加します。そうなると、穏やかな関係を築いていくのは困難ですよね。
家族でも、親友でも、恋人でも、自分とは違う他者であることを認識することが大切です。どれだけ思い合っていても、どれだけ価値観が似ていようとも、自分と同じではありません。
親しくなって距離感が近づくからこそ、些細な違いが許せなくなってしまうのです。
対人関係では、親しい人とでも適度に距離を置くべきです。そうなると、親しくはない顔を知っている程度の人とはさらに距離を空けても大丈夫です。
苦手な人に、無理に付き合っていませんか?
連絡先を教えて欲しいと言われて、信頼が築けていないのに教えてしまっていませんか?
距離を近づけたいと思うのは、仲良くなりたいという思いからでしょう。けれど、その思いに付き合う必要はありませんし、急いで距離を近づける必要もありません。急ぎすぎれば、あとからそのツケを支払うことになるだけです。
パーソナルスペースを守りながら、信頼を積み重ねるように人との関係はゆっくりと距離を縮めていきましょう。
距離がある方が、相手のことをもっとよく知ることができますよ。
自分らしくいられる関係を築こう
ちょっとした無理が、対人関係ではじわじわと後から響いてきます。
最初から無理をしない関係をゆっくりと築いていきましょう。
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