日々を過ごしていると、小さなイラ立ちや不安が降り積もってきます。ひとつひとつは小さいのですが、積もり重なると無視できない重みになって、突然爆発してしまいそうになりませんか？
目次
日常のイラ立ち・不安の正体
道を歩いている時、電車に乗っている時、仕事している時、家事をしている時、テレビを見ている時。色んな時に小さなイラっがありませんか？
前を歩いている人が邪魔だった。
電車で隣の人のカバンがあたった。
周りの仕事ペースが遅かった。
持ち分の仕事をスムーズにこなせなかった。
家族が洗濯物を溜め込んでいた。
実に小さな出来事ですが、確実にイラっとしますよね。これらのイラっとする出来事。その正体は、自分のペースが乱されたと思うこと、そして明日もそうなるのではないかという不安から起きているんです。
自分はこうしたい。
正確・最速・無駄のないやり方で進めたい。
そうした思いが根底にあり、それを邪魔する全てが憎たらしい敵だと認識してしまいます。
これらのイラ立ちや不安は、日常の中にたくさん渦巻いていて、いくつも拾い上げて心に溜め込んで、パンパンに膨れた風船のようになっていきます。そして、それは小さなキッカケに出くわしてしまった時、爆発してもおかしくはありません。
爆発した怒りや不安の感情は、一瞬で沸点に到達しますが、本来ならば長続きはしません。これが長続きするのは、繰り返し怒りをぶつけ続ける自分自身の言葉があるからです。
言葉の力を燃料に、怒りと不安の感情はどこまでも長引いて大きなパニックを引き起こします。
では、そんな感情の波を静める方法とは何かわかりますか？
誰にでも・いつでも出来る簡単な方法です。怒りが爆発した時は、ぜひ試してみてください。
１．ゆっくり数字を数える
最初は簡単な方法からやってみてください。数字を数えることです。
「1、2、3、…」と数字をゆっくり数えていきます。そうしている内に、爆発した感情の波は落ち着きを取り戻しますが、まだ油断はできません。
ある程度の落ち着きを取り戻したら、カウントダウンし、「0」まで戻ります。そうすることで感情が落ち着き、自分を冷静にするための時間が得られます。
数字を数えている時に、イラっとした出来事を思い出さないように気を付けてください。出来事を思い出してしまうと、数字を数えていることから意識がそれて、イライラする感情に引っ張られて行ってしまいます。
２．感情爆発の原因となった出来事から意識をそらす
次に試してほしいことは、意識を別のものへと向ける方法です。
例えば、誰かと言い合いになってしまった場合には、まずはその場を離れます。感情をぶつけ合っている相手がいつまでも目の前にいては、感情爆発の起爆剤と燃料が一緒にあるようなものです。
一人になれる場所まで行って、落ち着くまで一人で過ごします。相手が追いかけてくる場合は、「冷静になりたいから」や「落ち着く時間をください」などと告げて離れましょう。
一人になった時、呼吸に集中してみたり、洗い物をしてみたり、単純作業に意識を集中させても効果があります。
３．海や空を見つめる
海や空など、綺麗なものを見つめることに集中しても、感情の波を落ち着ける効果があります。
綺麗なものは、見ているだけで心が癒されますよね。特に自然などがそうです。海や空の青色には、鎮静効果があります。
実際に見に行ってもいいし、動画で見ても構いません。穏やかな波の音や風の音を耳にすれば、徐々に心は落ち着きを取り戻していきます。
日常のイラっを溜め込まない
日常の中のイラっとする出来事は、まるで自分を追いかけてくるかのようにそこかしこに存在します。それらをいくつ拾い上げてしまうかは、あなた次第です。情報が大切といわれる現代に逆行するようですが、時には鈍感になることで心を守れる場合もあります。
イライラを溜め込めば、心も体も元気を失っていきます。それを溜め込ませず、自分をコントロールできるようになりましょう。そのコントロールは、あなたの大切な人、そしてあなた自身を必ず守ります。
一時の感情に身を任せず、落ち着いた言動をとれる大人であるように、自分を磨いていきませんか？
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