「人は本当に死ぬ気になれば、何だってできる」と、昔から言い続けられてきました。
確かに、生きるか死ぬかを選べと言われるような究極の崖っぷちならば、死なないようにもがくでしょう。
けれど、崖っぷちではない日常の中にも、頑張らなくてはならない事はあります。
そして、頑張らなければならない状況があります。
あなたの努力は、達成しようとする目標に見合っていますか?
目次
「死ぬくらいなら辞めればいい」は本当
あなたは、この本を知っていますか?
2017年4月に発売されて、Twitterでの反響は30万リツイートを超えた【「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由】というタイトルの本です。ブラック企業や職場イジメに悩み、病んでしまう人達を救った一冊と呼ばれています。
会社や仕事という、生きていく為の術に生命を削られてしまうなんて、おかしな話ですよね。けれど、現実には仕事という環境には、たくさんの問題があることは誰の目にも明らかです。
朝起きて、会社に行って、仕事をして、帰ってくる。そしてまた朝に起きるを繰り返す以外に、何も頭に入ってこなくなっていませんか?
朝から晩まで、果ては休日まで仕事のことしか考えていませんか?
選択肢はいくつもあったはずなのに、いつの間にか捨ててしまって選べなくなっていることに、気がつけるようになるのは、いつだってだいぶ後になってから。その瞬間は、他の選択肢や「この選択はおかしい」なんて気がつきもしません。
やがて、脳の疲労がピークに達しようという時に、この状況を簡単に終わらせることができるものへと目が向いてしまいます。
悪い環境から逃げることができた人は、幸運だと言われます。
尊厳や生命、気力や体力すべてを削り取る環境に身を置くことが、良いわけがありません。自分に害を及ぼす環境から逃げることは、適切な判断です。
けれど、そんな環境から「逃げよう」と思うことさえもできない思考に囚われてしまう場合があります。
「頑張ってさえいれば、どうにかなる。どうとでもなる。だから、頑張れ」と言われる度に、心は苦しくなりませんか?
もうどうしようもないくらい限界まで頑張っているのに、周りからは「まだ頑張れる」と言い続けられると、まるで自分の努力が不足しているように感じませんか?
死のうと思うほど、頑張ってきたあなたは、限界を越える努力ができた凄い人です。
周りの誰もがそれを言葉で認めなくても、あなた自身は自分の頑張りを認めてあげませんか?
そうしたら、『どこまでを頑張るか』を考える隙間が生まれるはずです。
闇雲に頑張ることの怖さ
よく、こんな言葉で応援されませんか?
「頑張れ。頑張ればなんだってできる」と。
受験だったり就活だったり、試合だったり。様々な場面で使われていますね。けれど、その応援が、もっと恐ろしく険しい道へ突き進ませてしまう言葉になっているかもしれません。
例えば、挑戦に失敗し、挫折を味わった後、応援してくれた人達の為にも早く再び挑戦し、成功したいと強く思うでしょう。その気持ちが原動力になって前に進めるのは良いことですが、見切り発車では早い段階で同じように挫折し、無謀な挑戦を繰り返すだけになってしまいかねません。
何に対して、どこまで頑張るのか。
目標を立て、計画を立てなければ、闇雲に突き進むだけです。その闇雲さは、最初こそ勢いがありますが、失敗を繰り返すほどに、心に徐々に暗い影を落としていきます。
自分には本当は出来ないのではないか?
無謀な挑戦だったのではないか?
本当にやりたい事だったのか?
そういった疑問を持ちながらも、周りの期待に応えたいという思いだけで頑張り続けてしまうのが、一番恐ろしい頑張り方ではないでしょうか。
自分が決めた目標ではなく、周りの期待に応えるレベルの目標を掲げるのは危険です。自分がどこまで頑張るべきか、自分の考えで決めているようでいて、実は周りによって決められています。
闇雲に、ただ頑張ろうとすることは、良いことだと思いますか?
あなたが大切にしたいものは何ですか?
シンプルに考えてみてください。
あなたが大切にしたい人生の基準はなんですか?
生きることの目標は、幸せになることですね。
具体的な目標は人それぞれあるでしょう。何年後までに昇進する。新しい資格を身につけて高待遇の会社に転職する。改めて勉強し直して、海外移住するなど、それこそ数えきれないほどあります。
けれど、その真ん中にある唯一の思いは、『幸せを感じたい』です。
あなたの幸せは、何でしょうか?
どんな時、何をしている時に幸せですか?
自分で決めた目標を持っていますか?
どこまで頑張ればいいのか、明確に線引きできていますか?
闇雲に頑張り続けることは、しないでください。
何の為に頑張るのか、どこまで頑張ってみるのか。始める前にそれらを明確にしましょう。そうでなければ、あなたの努力が、努力する為の努力になってしまいかねません。
その為に、自分が何を大切にしたいかを知りましょう。
幸せになる為に。
あなたの頑張りを無駄にしない為に。
死ぬを決意させるほどの頑張りを続けてしまわない為に。
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