成長したい。その欲求の目的は、理由は何ですか?
明確な意思がなければ、お膳立てされた状況であっても挫折し、成長すること自体に迷いを抱いてしまうかもしれません。
目次
『成長』が目的では辛くなる
自分を成長させる。そう願って行動を起こすのはいいのですが、何の為に成長したのかを考えたことはありますか?
成長の目的や理由は、何ですか?
多くの人が、「人は成長しなければならない」という思い込みに支配されています。
確かに、成長することは悪いことではありません。自分の能力を高めれば、出来ることは増え、人生の選択肢も増えていくでしょう。
しかし、それは何の為なのでしょうか?
ただ目的もなく成長しようとするのは、ゴールのない長距離マラソンに出るようなものです。ゴールがわからなければ、休むべきタイミングも、行動を起こすべきタイミングも定りません。
そうこうしている内に体力が尽き、もう頑張り続けられないと挫折してしまいます。たとえ挫折しなかったとしても、どこまで頑張ればいいのか迷子になるのは必至でしょう。
漠然とした成長欲求は、大人になるほど強くなり、自分自身をも支配していきます。
ふと、子供の頃と比べて「最近の自分は、何ひとつ成長していないな」と思ったことはありますか?子供というのは、出来ないことばかりです。つまり成長するステージがたくさん用意されている状態です。手当たり次第、何でもやってみて、とにかく出来ることが増えていくのが楽しくて、様々なことに挑戦し、自分自身を成長させていくでしょう。
では、大人はどうでしょうか。
子供と違い、どこを成長させるべきか、どう成長していけばいいのか、わからなくなりやすいと思いませんか?
大人は、子供よりもある程度の成長を済ませた状態にあります。子供の頃は、一般的な「成長の基準」がありました。学業や身体など様々な面で、「この年齢なら、ここまでの成長が見込める」とされている基準です。
けれど、大人にそれはありません。
何を成長させたいのでしょうか。
何の為に、成長させたいのでしょうか。
それを知らなければ、「成長しなければならない」という強迫観念に従っているだけではないでしょうか。
あなたが「成長したい」と願ったその本音の部分には、どんな思いがあったのか。今一度、考え直してみませんか?
ただ成長するだけを目的としてしまえば、闇雲な努力だけを続けてしまったり、ゴールの見えない努力に疲れ果ててしまったり、自分で自分をすり減らしていくばかりです。
闇雲な努力の怖さについては、別記事で詳しくご紹介しています。こちらもご覧ください。
【『頑張ればできる』はどこまで?行き先を見失う『頑張る』ことの怖さ】
1.動悸があって目的が生まれる
人の行動には、必ず理由があります。
お腹が空いたから、食べ物を探す。疲れたから眠る。などです。
では、成長においてはどうなっていると思いますか?
最近、多くの人達が成長に対して、迷子になっているように思われます。
とにかく成長しなければ、何かから置いて行かれてしまうような恐怖を感じているようです。
目的が、恐怖から逃れる為になっていませんか?
成長しなければ、世界から仲間から家族から置いて行かれて、ひとりぼっちになってしまう。そんな思いを抱えていないでしょうか。
命を繋ぐという『生きる欲求』は、確かに何よりも強い理由になりますが、恐怖が理由の成長は、歯止めが効かなくなってしまいます。
どこまで成長したらいいのかわからず、行き着く先まで行かなければならないと思い込むかもしれません。
そんな成長をし続けて、成長の速度がわずかでも遅くなったら、その途端に気が狂ってしまいそうではありませんか?
あなたは、何の為に成長を望みますか?
無理に成長を望んでいませんか?
まずは、自分自身が本当に成長を望んでいるのかを、自分に問いかけてみてください。
その上で、何の為に成長したいのかを、もう一度考えてみてください。
理由は目的地です。辿り着きたい希望の場所です。それを知って、初めて踏み出せるのです。
2.いつまで・どこまで頑張るのか
【『頑張ればできる』はどこまで?行き先を見失う『頑張る』ことの怖さ】の記事でも書いたように、闇雲な努力や際限のない努力は、心身を壊してしまいます。
「成長したい」という目標ができたなら、次は、いつまで・どこまでを決めましょう。
多くの場合、目標は最終的な到達地点です。その前にいくつかの段階があるでしょう。
その段階ごとに、どこまで頑張るか、どれくらいの期間を頑張るのかを決めてみてください。
正確な日数なんて、誰にもわからないだろうし、努力を数値化することもできませんが、あなたが無理をせずに出来る範囲をベースに、考えてみてください。
最初から限界まで頑張ろうとすると、その次が億劫になってしまいます。
最終的な目標までは、先が長いです。
そして、最終的な目標に到達しても、まだ人生は続きます。
目標に到達した時点で、心身ともに疲れ果ててしまわないように、休みながら自分を労わる時間も忘れずに計画してみてください。
何の為に頑張りますか?
何の為に頑張るのか。実はこれがとても難しいのです。
難しいというのは、自分の中で無意識に理由が歪んでしまっている場合があるからです。
例えば、他の人の助けになるだろうと、人が嫌がる細々とした雑務を一人で片付けてみたり、「これも修行」と思って、人の仕事を助けてばかりいたり。
自分の為ではない努力をしていませんか?
人は誰でも、自分自身が一番大好きで、最優先するべき存在だと認識しています。本来、行動の全てが自分の為なのです。
誰かの為に何かをしても、それは自分がその人から愛される為であったり、利害の一致なだけであったり。表面的な理由を取り除いていけば、最後に残るのは必ず『自分の為』なのです。
自分の為に一切ならないことに、頑張らないでください。
あなたを消費しようとする人達は、たくさんいます。その犠牲になろうとしないでください。
成長も、その為の努力も、あなたがあなた自身の為に行うもの。
誰かの為では決してないことを、知ってください。
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