いつまでも一緒にいたい。大切にしたい。そう思って結婚をしたのに、現実に待っていたのは理想とは異なる結婚生活だったというお話、よく聞きます。
そんなにあふりふれたお話なのに、どうして何年も問題が起きないような根本的な解決ができないのでしょうか?
目次
夫婦間の問題が発生する主な原因は?
夫婦間で問題が発生する主な原因は何だと思いますか?
相手が気持ちを理解してくれない。
家事分担を忘れてしまう。
面倒ごとから逃げる。
様々な問題のその根底にある思いを探してみると、『自分ばかりがやっている・損をしている』ではないでしょうか。
家事の負担が自分にだけ偏ったり、家庭の経済状況に悩んでいるのが自分だけだったり、共に生活していく夫婦であるはずなのに、夫婦という関係を維持させようと努力しているのが自分だけになっているのでは?という思いが、夫婦間の問題が発生する主な原因だと私は思います。
自分だけが家事・育児・仕事もして、自由な時間がなくて、趣味や友達と会う時間さえもつくれない不遇の人生を送っていると思えば、相手への不満は数えきれないものになるでしょう。そうした感情の積み重ねが、夫婦間の問題を大きくし、大ゲンカへと発展させています。
根本解決が難しい理由
この根底にある問題の悩ましいところは、根本解決が難しいことです。その理由は、問題が小さい内は認識できず、問題が大きく積み重なってから認識することになるからです。
そもそも夫婦間の問題において、相手は『自分も頑張っている』と思っているし、行動もしているから、問題として認識されていません。相手からしてみれば、お互いに頑張っている状態です。けれど、自分側からはあっちにもこっちにも問題がある状態に見えています。
この両者間の思い違いは、様々な場面で起きて、そして都度解決することはほとんどありません。家庭の中にある不満は、本当に小さなものです。小さな問題ほど、人は「自分がなんとかすればいいか」とやり過ごし、相手には何も求めません。それなのに、時間が経ち、他の問題が積み重なってくると、「自分ばかりが大変」という風に思ってしまいます。
問題は小さい内なら解決するのは、本当は簡単なんです。けれど、問題が小さいからこそ問題として認識されず、大きく積み重なるまで見向きもされません。それが、夫婦間の問題の根本解決が難しい理由です。
どうしたら仲良し夫婦でいられるのか?
では、どうしたら仲良し夫婦でいられるのでしょうか?
その答えは、問題を認識したら小さく分解して解決していくこと、そして相手の話を素直に聞くことの2つが重要になります。
この2つを具体的にご説明します。
1.自分の悩みを分解する
悩みは降り積もっていくと、最初に何で悩んでいたのか、問題がどこにあったのかがわからなくなってしまうことがよくあります。
例えば、お互いに仕事が忙しく、家事分担も予定通りにいかず、夫婦でゆっくりする時間もとれず、寂しい思いをしていた時に、ふと相手がやるべき家事を忘れていたことを見つけました。
そんな時、怒りがどっと押し寄せて、頭の中身は相手を罵倒する言葉でいっぱいになります。自分は怒っている、怒っていい状況だという風に認識し、怒りはさらに増大します。
そして、帰ってきた相手に「どうして分担した家事をしていない」と、一気に感情と言葉をぶつけてしまい、大ゲンカになってしまいますね。
こういう経験は、女性の方が多いでしょう。女性は過去にあった出来事を数珠繋ぎに記憶し、何かのキッカケで一気に思い起こすことが得意です。
自分が今、悩んでいることをもう一度よく考えてみてください。絡み合った問題をほどくには時間がかかりますが、ひとつほどけると、どんどん根本が見えてきます。本当は何に悩んでいたのか、それを掴んでから相手にひとつずつ伝えるようにすると、ただの言い合いになってしまうことを防げます。
2.素直に聞く
疲れている時に相手の話を真剣に聞くのは、非常に体力と気力を消耗しますよね。できれば休みたいという思考が頭をよぎっていきます。そんな時ほど、結論を勝手にまとめ、「こうすればいいんでしょ?」と、自分勝手に話を切り上げようとしてしまいますが、それでは相手を怒らせるだけです。
話し合いは、問題の解決策を言い合うだけの場ではありません。お互いの気持ちがどこに向いているのか、自分を必要としてくれているのか、夫婦でいる意味は?など、様々な思いを確かめる為にも必要な行為です。
言葉によるスキンシップとイメージすると、わかりやすいでしょうか。
スキンシップをしようとしたのに、相手から拒絶されたら悲しいですよね。
話し合いをしたいと言われた時には、素直に聞きましょう。先入観や自己完結で話を終わらせず、相手が何を言いたいと思っているのかに、真剣に向き合います。そうやって話し合う姿勢を見せるだけでも、相手の気持ちは満たされていきます。
話し合いの為に気持ちを切り替える時間が必要ならば、その時間が必要であること、何分後に話し合いをすることを決めてから、その場から少しだけ離れるようにすると、相手も気持ちを落ち着けることができます。
「あとで聞くから」という言葉は、ただの拒絶です。「気持ちを切り替えたいから、10分だけ時間をちょうだい。10分後に話し合いをしよう」と伝えれば、相手は拒絶とは感じません。
夫婦は唯一無二
自分と同じ人がいないように、夫婦の関係は人それぞれです。友達夫婦の仲良しの秘訣が、自分たちには当てはまらないことはよくあります。ひとつの方法がダメだったとしても、それが合わないだけで、夫婦として成立しないというわけではありません。
どんな関係でいるのか。どんな支え合いをするのか。お互いにとって一番良い関係を探し、常に調整していくことを忘れなければ、自然と仲良し夫婦でいられます。
自分のことを思うように、相手のことも思ってみてください。
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