周りから必要とされたい。認められたい。頼られたい。そんな自分が好き。様々な理由で周りの人達にとって『いい人』でいようと心掛けるのは、悪いことではありません。
けれど、過度になりすぎれば、自分が苦しんでしまう事態になることは経験済みではないでしょうか。
今から都合のいい人をやめる為に、三つの行動指針を試してみてください。
目次
『都合のいい人』をやめる
誰かの都合で振り回されたり、無理な頼み事を押し付けられたりしていませんか？
もしかしたら、自分以外の人にとって『都合のいい人』になってしまっていないでしょうか。
人から頼み事をされたら、信頼されている証拠だと感じたり、優しいから頼られるんだと思ったりもしますよね。けれど、それが度を越していたら、どう思いますか？
例えば、こちらの都合を考えずに自分の都合だけで頼み事をしてくる人や、何度も予定を調整しているのに、直前になってキャンセルを繰り返してくる人など、自分勝手な人に振り回されていると感じたなら、もしかしたら周りの人にとって、都合のいい人になってしまっているかもしれません。
人にとって都合のいい人でいる限り、自分自身をすり減らしています。人の都合で振り回された代償は、自分自身を削って埋め合わせしていますよね。
そんな『都合のいい人』になるのは、もうやめませんか？
人にとって『都合のいい人』でいると、周りにたくさんの人が集まってきます。『人が集まってくる自分』は、頼られているようで、認めて受け入れられているようで、気分が良いですよね。
けれど、その中の何人が本当にそう思ってくれているでしょうか。中には、あなたを利用しようとしているだけの人もいるのです。
今まで、誰かにとって都合のいい人であり続けていたのに、いきなりそれをやめると言っても、何をどうしたらいいのかわからない場合もありますよね。
そういう人は、まず次の三つを試してみてください。ひとつひとつ出来るようになっていく内に、『都合のいい人』をやめられているはずです。
１．自分を肯定する・自信を持つ
人からの誘いや頼み事を断れない人の特徴には、自分に自信がないことがあげられます。自分に自信が無いから、人の言う通りに動こうとしてしまうのです。
自分で自分を認められないから、人には認めてもらいたいし、受け入れてもらって承認欲求を満たしたい。だから、人から誘われたり頼まれたりした事は断ることができず、人にとって都合のいい人になってしまいます。
けれど、本当になりたいのは『都合のいい人』ではありませんよね。
まずは、自分で自分を認め、肯定して、受け入れていきましょう。行動を積み重ねれば、それが自信となってあなたを支えてくれます。
自分で自分を肯定するからこそ自信が持て、自信があるからこそ、意見を言う勇気が湧きます。そうすれば、人の言いなりになる都合のいい人から卒業できます。
２．判断基準に『人』を入れない
人のことを優先する思考が癖になっている人は、判断基準の最優先が『人がどう思うか・選ぶか』で、それが無意識に刷り込まれています。自分の考えで決断したはずのことでも、そもそも判断基準が自分の意思ではないことに、無意識の行動なので気がついていない場合もあるでしょう。
あなたの判断基準を、今一度確認してみませんか？
もしかしたら、判断基準に自分以外の誰かが混ざっていませんか？
「この人は、何を選ぶかな？」
「何をしたら、この人は喜んでくれるかな？」
「これをやったら、みんなから好かれるかな？」
こんな判断基準を持っていたら、自分の意思ではありません。
３．断る言葉を身に付ける
頼み事や誘いを断るのは、なんだか相手に悪い気がしてしまいますよね。
けれど、悪いことなんてないのです。自分を蔑ろにして無理に相手に合わせようとすることの方が、相手に対して不誠実です。
都合のいい人であり続けていると、断るということ自体が難しくなっていきます。断る為の言葉が思い浮かばなかったり、なんて言えば相手を傷つけないかと考え込んでしまったり。
そういう時の為に、あらかじめ断る言葉を覚えておきましょう。
まず前提として、相手がどうしてもあなたに何かをさせたかったとしても、それはあなたには関係のないことです。あなたが受けたくない頼み事や誘いは、断って問題ないということを忘れないでください。
だから、断る時に理由を告げる必要はありません。
「できません」
「無理です」
という風に、きっぱりと断る言葉を言い切ってしまってください。あなたを都合よく利用しようとする人でなければ、理由を聞くなどの追及はしてこないはずです。
都合のいい人をやめても問題は起きない
都合のいい人をやめてしまうと、自分の周りから誰もいなくなってしまうのではないかという不安を持つ人もいますが、よく考えてみてください。
あなたが誰かにとっての『都合のいい人』をやめて、あなたから離れていく人がいたら、それはあなたを利用しようとしていた人ではないでしょうか。都合よく動いてくれなくなったから利用価値が無くなり、離れていっただけではないでしょうか。
それは、あなたにとって良いことではないでしょうか？
都合のいい人であることをやめても、それでも一緒にいる時間を大切にしてくれる相手、一緒にいたいと思う相手、それがあなたが本当に大切にするべき人達です。
あなたの能力や労力を利用しようとするだけの人に、あなたをすり減らして分け与える必要はありません。
あなたがあなたらしくいられる。そんな大切な人との時間を優先しましょう。
その為に、『都合のいい人』をやめましょう。
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