誰から見ても、気力もなく、行動も普段と違って危なっかしくなってから、人は心療内科や精神科といった病院へ行くことを決めますが、心理カウンセリングはもっと身近なものなんです。
「心が病気かも？」と感じていなくても、それよりもっと早い段階でカウンセリングを活用することで、心の健康を保ち続けることができます。
心が軽くなるカウンセリングを受けてみませんか？
目次
日本のカウンセリング率は低い
カウンセリングは、日本ではあまり一般的なものとして捉えられていませんよね。アメリカでは、カウンセリングは日本よりももっと身近なものとして捉えられています。
認識の違いは、こんなイメージです。
日本：精神病になって、どうしようもなくなった時に行くところ
アメリカ：日常的に心の調子を整えるところ
認識に大きな差があることがわかりますよね。そもそも日本では、自分の本音を人に話すこと自体に大きな抵抗感があります。
察して当然。気を遣って当然。自分のことより人のことを優先するのが当然。そういった文化がある手前、「実は辛いんです」とは言いにくいし、言ってはいけないような雰囲気がありますよね。
そもそも、病気でなくてもカウンセリングができるという事を知らない人の方が多く、どこに行けばいいのかわからない、どこで聞いたらいいのかわからない、何ができるところなのかわからないという問題点も。
カウンセリングでできることは何？
カウンセリングとは、心理学や医学などを学んだ有資格者が、基本的には一対一で行います。夫婦カウンセリングなどの場合は、カウンセラーと相談者のご夫婦といった一対二で行われることもあります。
では、カウンセリングでどんな事ができるのか、主にあげられる3つをご紹介します。
１．満足感
会話は承認欲求を満たします。ただし、自分の本音を隠さずに言えて、尚且つ否定や批判をされていない状況に限られますよね。
カウンセリングでは、基本的に『お話を傾聴する』という姿勢で行われるので、相談者さんの話を遮ったり、意見を否定したり評価したりといったことはありません。
その為、カウンセリングでカウンセラーと会話しただけで、満足感を得て、すっきりされる方は多いです。
この爽快感は、日常の会話の中では得にくいものです。会話泥棒や否定的な返答など、自分が望んでいない反応が返ってくることの方が多いですから。
２．問題の客観視
人間関係上の悩みや、困難にぶつかった時に解決できなくて困っているなど、そういった問題を抱えてカウンセリングに訪れる人もたくさんいます。カウンセリングでは、そういった問題を客観視し、相談者さんが解決する糸口を掴めるよう、お話をするといった活用方法もあります。
問題を解決はしてくれないの？と疑問に思われるのは当然ですよね。けれど、どんな問題も、本人にしか解決はできません。それがわかっているので、カウンセラーは安易に「こうすればいい」という解決策を提示することはありません。
たとえ解決策を提示したとしても、相談者さんが納得しない方法であれば、行動には移されません。そうしたら、「問題は解決できなかった」という思いだけが残り、ますます絶望してしまうからです。
３．感情の整理
気持ちは心に溜め込むと、どんどん膨らんでいくという経験をした人は多いのではないでしょうか。相手を気遣って言わないように心に溜めた気持ちは、吐き出す場所がないと溜め込むしかりません。けれど、それでは心の中で行き場を失って苦しくなっていくばかりですよね。
そんな時にカウンセリングが活用できます。
カウンセラーと一対一の場、そしてカウンセラーには守秘義務が課せられているので、相談者さんのお話がどこかに漏れ出てしまう可能性は1％もありません。そうとわかると、安心して本音を話せます。
普段は心に溜め込んでおくしかなかった感情が、カウンセラーの前では素直に暴露できるんです。誰に気を遣うこともなく、感じたままの言葉で外に出せる行為には、浄化の効果があります。
心がすっきりと軽くなり、吐き出したことで何もかもが解決したかのように感じる人もいます。
カウンセリングをもっと身近に
日本では、国内における精神疾患の罹患率が上昇し続けています。うつ病や統合失調症などは、年々上昇続きです。その原因が、今の社会環境に影響を受けていることはわかっているのに、日本ではその解決方法がまだ明確にはされていません。
既存の病院にかかるのはもちろんですが、それだけでは対応しきれない面もあり、何より病院に行かないという隠れた患者の多さを感じています。
心の状態は目に見えません。目に見えないからこそ、本当はもっと意識を向けて、日常的に心を健やかでいさせる環境づくりをしていかないといけません。
その為に、カウンセリングをもっと活用してほしいと願っています。どんな話をしたらいいかわからなくてもいいんです。「とにかく話したい・気持ちを吐き出したい」という思いを抱えていたら、カウンセラーにその思いを吐き出してください。
今は、カウンセリング専門のお店やオンラインでカウンセリングできるところが増えてきています。心理カウンセラーという職業で、人々の心の健康を保ちたいと願っているカウンセラーはたくさんいます。
気が向いた時に、気になるカウンセラーに話してみませんか？きっと、心が軽くなるのを実感できると思います。
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