あれをしなきゃ、これをしなきゃと、日常の中に『~するべき』という思考でいっぱいになっていませんか?
この思考に囚われていると、心に余裕はなくなり、常にイライラしたり、時間に追われるばかりになってしまいます。
あなたの日常に、『~するべき』事はありますか?
目次
『~するべき』思考に溢れている社会
人からよく「~するべきだよ」と言われたり、自分でも「~はするべき」と考えたりしませんか?それって本当にするべきなんでしょうか?
私達の社会は、するべき事で溢れています。規則やルールには従うべき、年齢に適った成長をするべき、少しの事なら腹を立てないべき、人には優しくするべきなど、本当に色々な事に対して、『するべき』という思考と言葉が絡みついています。
けれど、ふと思うことはありませんか?「これって、本当にするべきなの?」と。
確かに守らなければいけない規則やルールはあります。年齢に適った成長をしていた方が安心でしょう。小さな事に腹を立てても仕方がない場合もあります。
けれど、全てが自分の意志と行動に合うものではありませんよね?
『~するべき』という思考は、周りからの圧力を感じさせます。それに従わなければ、違反者のレッテルを貼られててしまうという恐怖から、自分の意見を言えなくなったり、その考えに囚われるあまり、自分がしたい事をできなくなったり。
こうした状況が続いていくと、「やらなければならない」という思考に追い込まれ、上手くできなかった時に必要以上に自分を責めたり、ちょっとしたことでイライラするようになってしまいます。
『~するべき』の内容を考えてみよう
『~するべき』と言われる事の大半は、周りがそう捉えているだけのもので、自分自身に完全に当てはめられるものではありません。
例えば、結婚を題材にしていましょう。
女性にとって結婚は幸せの象徴と言われてきました。適齢期になったら、良い人を見つけて結婚し、子供を産み育てるべき、という考えは今でも根強く残っていますよね。
けれど、結婚が誰にとっても幸せであるとは限りません。結婚は、ただの制度です。国が用意した結婚という制度を利用することで、税制度上でお得になったり、血のつながらない相手とでも家族という結びつきを得られたりするだけです。
このような利用方法に自分自身がメリットを感じなければ、結婚自体に魅力はありませんよね。他の誰かが結婚で幸せを得られたとしても、万人がそうであるわけではないし、そういうものなのだと思って正しいものです。
周りから「~するべきだよ」と言われた時、まずは次の2つの面で考えてみてください。本当に自分がするべき事かを知ることができます。
1.人の「~するべき」は「~した方が良い」という提案
前提として、人から「~するべき」と言われた言葉を鵜呑みにしなくていいんです。それは、相手の主観による単なる提案だと思ってください。その人にとって、そうすべき物事であっただけで、誰にでもそうとは限らないということを覚えておきましょう。
私達はあまりにも長く『~するべき』にとりつかれていたせいで、『~するべき』をしないという行動に移せません。それをしない事で罪悪感さえも覚えるほどです。
けれど、前提を思い出してください。『~するべき』がただの提案であれば、自分がそれをするかしないかは、自分で選んでいいものですよね。
選択する権利は自分にあることを、まずは忘れないでください。
2.するべき事は自分の未来に役立つか?
『~するべき』にぶつかったら、それが本当に自分がやらなければならない事なのかを考えましょう。その基準となるのが、それをすることは自分の未来に役立つのか?という質問です。
例えば、夕食の支度の場合で考えてみましょう。
仕事から帰ったら、急いで調理に取り掛かって、家族全員分の夕食を手作りしなければならない。と考えていると、仕事が忙しい時期や体調がすぐれない時には無理をしてしまいますよね。無理をすれば体を壊してしまうし、我慢し続けていればイライラを溜め込みます。
この状態は、未来の自分に役立つ『するべき』事でしょうか?
もし『するべき』じゃなかったら、まずは手作りという段階を止めてみるのはどうでしょう。スーパーやコンビニの総菜も、最近では栄養面が考えられていて、昔ほど粗悪な品ではなくなってきました。手作りは『するべき』ですか?
または、自分が夕食を作るかどうかを考えてみましょう。もっと早い時間帯に家にいる家族がいれば、その家族に夕食作りをしてもらえば、時間に余裕が生まれますよね。
こうやって、『するべき』と考えていた中で、辛い思いや苦しい思いを我慢している事を、考え直してみてください。もしかしたら、それは『しなくてもいい』のかもしれません。
自分がするべき事を知る
『~するべき』という考えは、強力です。その考えの言いなりになって今までやってきた行動を変えるのは、周りの反発や罪悪感、自分自身との葛藤との戦いです。
けれど、こうも考えてみてください。
一日の時間は限られていて、生きている時間は刻一刻と過ぎていきます。その限られた時間の中で、イライラしたりモヤモヤしたり、自分ばっかりという不満を抱えていることは、本当に自分の未来に役立ちますか?
イライラした気持ちを抱えてまでやらなければならない事でしょうか?
『~するべき』は選択肢を奪い、自由を奪います。そのままで幸せというなら問題はありませんが、幸せを感じられていないのなら、考え直してみてください。
時代が変われば、『するべき』内容も変わっていきます。今はもっと自由で個人を尊重していこうという時代です。その時代の流れに乗って、もっと自分に自由を与えてみませんか?
話楽では、こうしたお話もお受けしています。
自分がどうしたらいいかわからない。
周りから言われている事と、自分がやりたい事が違い過ぎて悩んでいる。
カウンセリングで自分の気持ちと状況を客観的に見つめ直し、悩みを解決に近付けていくお手伝いをしています。ぜひ話楽でお話をしていってください。
SNSやってます!
ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!