「泣かないで」それがあなたを追い詰める。泣きたい時は思いっきり泣こう

悲しい出来事があったり、辛いことがあったりすると、思いがけず涙があふれてきますよね。その涙、無理に止めようとしていませんか?
もしくは、周りの人達から「泣かないで」と言われ、涙を止めようとしていませんか?

目次

 

『泣く』を我慢するのは相当なストレスになる

草と水滴の写真

子供の頃は、何かある度に大声で泣いていませんでしたか?
初めて感じる感情に、突きつけられる悲しい出来事に、思い通りにいかない状況に。自分に起きる全てに対して、敏感に反応し、泣いていました。

けれど、大人になった今はどうですか?
最近、涙を流した日を覚えていますか?

泣く行為は、女々しいや人の迷惑とされ、自分自身でも無理やり涙を止めようとしたり、周りの人達からも「泣いてはいけない」と厳しく指摘されたりするなど、大人が安心して泣くことができない環境になっています。そして、それは子供にも押し付けられています。

どうして『泣く』行為は、いけないものとされてしまったのだと思いますか?

泣く行為は、ネガティブなものとして誰もが捉えています。悲しい、寂しい、辛い、苦しいという気持ちがあるからこそ、涙が溢れて泣いてしまいますよね。
けれど、そのネガティブな行為を肯定しようとする人は、とても少ないのが残念な現実です。

「涙は堪えて、無理にでも笑っていれば、いつか忘れられる」
そう言われた経験はありませんか?

人は、こうやってポジティブを肯定する為、ネガティブを否定しようとしてきました。それを自分自身に課すだけではなく、周りの人へも『それが正しい』とばかりに押し付けています。

けれど、泣くことを我慢するのは相当なストレスです。それは、次にあげる泣くことで得られる大きな三つの効果を見ると、はっきりわかります。
これを見ても、まだ泣くことを我慢しますか?

 

1.辛さの緩和

悲しみや悔しい時の涙には、コルチゾールというホルモンが含まれています。
コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるホルモンなのですが、心身がストレスを受けると急激に分泌されることから、ストレスホルモンと呼ばれています。

コルチゾールがストレスによって多く分泌されるのは、ストレスによる影響から心身を守る為の作用なのです。決してコルチゾール自体が悪いわけではありません。
血糖を上昇させたり、炎症やアレルギー反応を抑えるなどの働きを持っていて、体には必要なホルモンです。

しかし、ホルモンはバランスが何よりも大切ですね。過剰に分泌されれば、体に悪影響を及ぼすのは目に見えています。長い期間ホルモンのバランスが崩れると、目覚めが悪くなったり、集中力が低下したり、意欲が低下したりなどの症状が現れます。

悲しみや悔しい時の涙は、このコルチゾールを体外に排出してくれます。感情がたかぶった時の涙ほど、ストレスを体外に排出し、辛さを緩和させようとする体の働きなのです。

 

2.心からのリラックス

遠慮なく泣けた時には、張り詰めた心身をほぐしてくれる効果もあります。
上記であげたように、ストレスを物理的に排出もしてくれています。そうすると、心にかかっていた重石がすっかり消え、深いリラックス効果を得ることができるのです。

泣いた後、妙にすっきりしていませんか?その爽快感や解放感は、泣くことによって、ストレスが排出され、副交感神経が優位になった状態によって引き起こされています。

副交感神経は体の回復を司ります。睡眠時やリラックス時には、活動的になる交感神経から、心身を回復させる副交感神経に切り替わり、体中のいたるところに働きかけてくれます。
緊張状態から切り替えられない人は、泣いてみるのもいいかもしれませんね。

 

3.自己の解放

泣く行為は、自分自身を解放するスイッチにもなりえます。
ずっと自分を抑圧して生きていた人ほど我慢強く、人前で涙を見せるなんてことはありません。しかし、そんな人だからこそ抑圧され続けた自分自身が、心の内で外に出たいと叫んでいるのです。

ふとした誰かのひと言や映画のワンシーン、物語のセリフなどに、抑圧した自分を感じると、目頭が熱くなり、泣いてしまうことはありませんか?
そうやって自己を解放させるキッカケに、泣こうとするのです。

ひとたび涙が溢れれば、その勢いに身を任せてください。抑圧してきた自分自身の気持ち、考え、意思を解放し、思いのままにぶつけられるチャンスです。

 

大人だからこそ泣きたい時は泣こう

水田の写真

耐えることが、当たり前になっていませんか?
時には我慢することも大切ですが、我慢ばかりでは生き辛くなってしまうだけではないでしょうか。苦しいや辛いといった気持ちを心の中に押し込んでいては、いつかはとんでもないところで爆発してしまいます。

時には思いっきり泣いてみましょう。
映画や本を読んで泣くのもいいですし、感情のままに声をあげて泣いてもいいです。
自分の気持ちに逆らわず、抑圧せずに涙を流せば、泣く前の辛さや苦しさが嘘のようにスッキリしているかもしれません。

思いっきり泣いて、寝て、翌朝にはすっきりした目覚めを感じてみてください。
きっと、不思議なほどに心の靄が晴れているはずです。

大人だって子供だって、誰だって泣いていい。
泣いて、すっきりしましょう。

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