自分の敵と味方になる人を、どうやって見分けていますか？
その判断基準は、正しいものなのでしょうか？
あなたの敵をつくり出しているのは、もしかしたら『あなた自身』かもしれません。
目次
『敵』を作るのはあなたの思考
対人関係の悩みで多いのは、「嫌われてしまわないか怖い」と思い、意見を言うことができなくなってしまい、気疲れする関係しか築けなくなってしまうことです。
嫌われないように自分を抑圧してしまえば、常に緊張状態で対応しているも同じ。人に向かって何か嫌なことをしてしまわないか気をつけていると、自然と相手の行動にも目が光ります。
やがて、「この人のこの行動の意味は？」と深読みし、いつの間にか自分の敵か味方かを判別しようとしてしまいます。
人付き合いは大変だと誰もが思い込んでいますが、心を許しあえた人と一緒にいて、苦痛ではありませんよね？
もちろん、感情的になることもありますし、辛い時期に八つ当たりされてしまうこともあるでしょう。それでも、一緒にいることが常に苦痛ではありませんね。
どうして、一緒にいると苦痛に感じる人とそうではない人ができてしまうのだと思いますか？
その違いは、あなたの思考によってつくり出されています。
人は、ある出来事に対して自分の中の思考や価値観に照らし合わせて、その出来事がどういったものなのかを判断します。
例えば、休日に雨が降っていたら、「せっかくの休みに雨なんて最悪」と考える人もいれば、「雨が降ったから家の中でゆっくりできる」と考える人もいます。
同じ出来事に遭遇しても、その感じ方から得る感情や対応は、その人の思考によって様々な結果をつくり出すのです。
あなたには、こんな特徴はありませんか？
白黒はっきりつけたい。
ネガティブな感情を拗らせやすい。
嫉妬心がマイナス方向に作用しやすい。
人の意見に流されやすい。
絶対に人に嫌われたくない。
人も自分も悪いところばかり見える。
これらの特徴は、対人関係において敵をつくりやすい思考です。
自ら敵をつくっていては、心休まる対人関係を築くのは至難の業。まずは、敵を減らす思考を身につけてみませんか？
１．加点方式にする
誰でも良いところがあれば、悪いところもありますよね。
あなたにも、人から羨ましがられる良いところがあるはずです。たとえ良いところがあっても、それから目を背けてしまえば、悪いところしかない人という印象をつけてしまいます。
「こんなところが嫌い」や「こんな行動だけは苦手」と、人を判断していませんか？
その減点方式、自分にも向けられているとしたら、どう感じますか？
良いところも悪いところもあるのが、人です。
だからこそ、良いところに意識を向けてみてください。
人の魅力は、悪いところではなく良いところに詰まっています。優しさ、冷静さ、凛々しさ、おおらかさなど、その人の良いところを見つけていきましょう。
その思考は、自分にも向けることができます。自分のダメな部分ではなく、自分の良い部分にこそ意識を向けたいですよね。人に対しても、良い部分に意識を向けてみてください。
２．嫉妬は学びのチャンス
嫉妬心は、「自分がそうなりたかったのに」と羨ましがる気持ちから生み出される感情です。この嫉妬心をマイナス方向に作用させてしまう人は、対象となる人の足を引っ張ることに全力を尽くし、自分ごと地獄の底へと突き進もうとしてしまいます。
そんな危険な思考ですが、実は嫉妬心はプラスにも作用させることができるのです。
嫉妬心は、学びのチャンスになります。
嫉妬するということは、自分の中の不足や不満が刺激されているということ。
それは「成長したい」という欲求なのです。
挑戦してみようか迷っていたり、出来ないかもしれないと不安に思っていたりもするでしょう。そんな燻った気持ちを刺激されて、嫉妬がむくむくと湧き出たら、相手から学びましょう。
自分が成し得なかったことを成功させているのです。自分が躊躇したステップにどう挑んだのか、何が成功の秘訣だったのかを学んでみましょう。
３．自分から心を開く
敵が多いと感じている人の中には、「信頼できる人がいない」と言う人もいます。
それは、信頼関係を築くほど、深く互いの気持ちを話し合った結果でしょうか？それだけの時間を、相手と過ごしてきた結果でしょうか？
もし違うなら、まだ信頼関係を築くほど、相手のことを知らないだけかもしれません。
信頼関係は、一朝一夕には築けないものです。
人は、心を開いてくれる人に自分も心を開こうとします。相手は頑なに心を開かないのに、こちらにだけ心を開かせようとする人は、警戒する対象にしかなりません。
まずは、自分から心を開き、相手を受け入れる姿勢があることを見せましょう。
信頼を築くのは、それなりの時間が必要です。気長に関係を作り上げていきましょう。
仲良くなりたい人と繋がろう
あなたがどれだけ努力して、心を開き、固定観念で判断せずにいても、誰もが同じように返してくれるわけではありません。人によっては、悪意を持って近づいてくる人もいる上に、どうやっても相性が合わないという人もいます。
そんな人達に対して、延々と頭を悩ませ続けるのは、時間の浪費に他なりません。
あなたの貴重な時間を無駄にしてしまわないように、適度なところで「これ以上は無理だな」という限界を決めておきましょう。
誰とでも仲良くなれたら夢のようですが、現実には仲良くなれない人もいます。お互いが不愉快にならなくていい距離感、関係性でいられるように、離れられるものなら離れましょう。
それが無理なら、極力関わらない方がお互いのためです。
人生は長いようで短い時間です。世界の全ての人と出会う時間はありません。
あなたの周りにいる人、あなたが出会う人。
それはある意味、運命ではないでしょうか。
縁あって出会えた人に、その中から仲良くなりたいと思えた人に、時間を共有し、笑い合って過ごしてください。
貴重なあなたの人生の時間を、一緒に過ごせる奇跡を喜びましょう。
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