何が自分を悩ませているのか、具体的に何が原因となっているのかわからず、ただ漠然と不安感情だけが増幅してしまう漠然とした悩み。
そんな悩みからの解放を目指してみませんか?
目次
漠然とした不安や悩みは解消できる?
人の不安や恐怖といった感情は、危険を察知するために必要な機能として、初めから備わっています。特に、体験して得た危険情報に関しては強く記憶に刻まれて、似たような出来事が起きた場合にすぐに対処できるよう、脳はアンテナを張っています。
そうした本能があるからこそ、人は漠然とした不安を感じてしまいます。
何が、という明確な原因がないはずなのに、いつもただただ不安な気持ちが胸いっぱいに広がっていること、ありませんか?
その漠然とした不安やどうして不安になってしまうのかわからないことで悩み、生きているのが辛くなってしまう人もいます。
自分でも把握しきれていない不安の正体・原因を突き止めれば、心にかかる重みは少し軽くなるかもしれません。場合によっては、解決する為の行動を選べるかもしれません。
漠然とした不安や悩みと、少しだけ向き合ってみませんか?
1.どうしてそう感じるのか?
朝、目覚めた瞬間から不安で胸がいっぱいになっている。
夕方に近づくにつれて、不安が押し寄せてくる。
仕事は順調で友人関係も問題が起きていないのに、無性に不安で仕方ない。
そんな漠然とした不安をどうして感じるのか、考えてみたでしょう。
けれど、答えに辿り着けなかったのなら、余計に不安が拭えませんよね。
漠然とした不安や悩みを考えた時、どこが発生地点なのかを考えるのはほんの一瞬で、次の瞬間には「どうしたら解放されるか」と解決策を考えていませんでしたか?
そうして考えついた解決策の多くは、その場しのぎな対処療法です。
「この症状を和らげるには」や「気分を変えて忘れる」など、根本的な解決ではない為、またすぐに不安が押し寄せてしまいます。
漠然とした不安や複雑化した悩みは、問題の解決策を探すよりも先に、『何を問題と感じているか』を探しましょう。
例えば、仕事も対人関係も順調なのに不安が押し寄せる場合には、どのタイミングで強く不安を感じていたかを思い出してみてください。
もしそこが仕事の部分であれば、周囲の期待に応えなくてはと気を張り詰め過ぎているせいで不安を感じるようになった可能性が考えられます。
不安は常に胸の中に広がっていても、どこかで強く反応する部分があるはずです。その部分はどこにあるか、何を察知して不安が強まっているかを感じ取ってみてください。
原因に思い当たる節がないけれど、なんとなく不安がまとわりつく時には、不快な音や匂い、感覚を刺激しすぎる環境にいるなども考えられます。
一日の中で不安を感じる場面を切り出し、状況から推察してみましょう。
2.原因を取り除く行動
漠然とした不安が強く反応する部分がわかれば、そこのどこかに原因が隠れています。表層心理では認識できないので、一歩踏み込んで観察してみましょう。
不安に思う部分、感じている気持ち、どんな状況かを書き出します。
書き出した中には、あなたが不安に思う状況とその時に感じる気持ち、何が不安の原因になっているかが現れます。
原因がわかれば、それを取り除いてみましょう。
自分のいる環境が問題なら、環境を変えるかそこを離れたり、仕事で期待に応えようとし過ぎていれば、ペースダウンしたり、周囲に「期待が重荷になる」と伝えてみたりなど。
自分が動くことで改善できるものは、たくさんあります。行動してみて、合わないなと思えば元に戻せばいいだけなので、どういう結果になるか実験的な気持ちでやってみてください。
3.状況を受け入れる思考
場合によっては、自分が行動してもどうにもならない原因もあります。また、原因そのものがやっぱりわからないという場合も。
漠然とした不安には危険を察知する本能が関わっていました。危険と認識しているものに対して、どうにかしたいのに出来ないでいる状況もまた、不安を増幅させます。
自分が意識している表層だけではなく、無意識の深層部分で「どうにかしなければ」と感じていれば、不安を掻き立ててしまうでしょう。
そんな時には、その状況を受け入れてみてください。
「今の自分が出来る行動はない」や「考えてもどうしようもない」と呟いて、自分自身に言い含めます。何度もそうやって言い続けていると、だんだんと深層部分に浸透し、不安が薄らいでいきます。
原因がわからない場合は、カウンセリングを受けてみて、自分の中にある何が不安と化しているのか、専門家を頼ってみてください。
カウンセリングは、カウンセラーとの相性がとても重要です。信頼できない相手では自分の内面を晒せず、時間を無駄にしてしまう場合もあります。第一印象やカウンセラーが得意とする分野が自分の悩みに当てはまるかで、選んでみてください。
不安との共存を目指す
不安や悩みから解放を目指すのは、生き辛さからの解放となり、自分らしさを楽しむ人生を送る一つの手段になりますが、不安も悩みも完全に消し去れるものではありません。
何か問題が起きた時、必ず解決できると自分を信じて行動するのは素敵な思考ですね。
しかし、「必ず出来る」とハードルを上げ続けていってしまうと、どうしようもない問題にぶつかった時、出来ない自分に受け入れがたい感情を抱き、自己否定に至ってしまう可能性も。
不安も悩みも尽きないのが、『生きている』状態です。
生きていれば、良いことも悪いこともあるし、時には辛い時もあって、楽しく笑える時もあるものですよね。
なんでも解決できる万能ではないからこそ、どうにもならない事もあると諦める余裕を持ってください。
不安も悩みも、持っているだけで悪というものではありません。自分の成長に一役買ってくれる時もあれば、どうにもならない障壁として立ちはだかる時もあります。
どうしようもない不安は、心の片隅に置いて、共存してみてください。
人生を不安に思う時があってもいい。
生きるべきか死ぬべきかを悩む時があっていい。
不安も悩みも抱えたままでいて、何も悪くありません。
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