問題解決力が高い人は『自分vs相手』ではなく『自分・相手vs問題』と捉えている

なかなか解決しない問題や、改善案を実行したけれどうまくいかない問題に悩んでいませんか?
そもそも問題の捉え方が間違っているせいかもしれません。

問題解決力の高い人の問題の捉え方を学び、ベストな解決策や改善案を見つけられるようになりましょう。

目次

 

仕事・人など問題解決がうまくいかない理由

問題山積みの人形の写真

仕事上や対人関係上では、いくつもの問題が起き、ほとんどの場合で解決に長い時間を要します。
すぐに解決できないというよりも、「良い解決策が浮かばない」や「原因を改善できない」といったことで悩んでいませんか?
どうして問題解決がうまくいかないか、その理由を知っていますか?

多くの人が、問題を解決しようと動き出した場合、すぐに意識を向ける先は『原因』です。
原因がわからなければ、何もできない。
原因を突き止めて責任の所在を明らかにしないと前に進めない。
そう思い込んでいないでしょうか?

原因があるから問題が起きるのは、物事が引き起こされる順序として正しいのですが、問題を解決する際に考える正しい道筋とは言えません。
それは、原因がわかっても解決には直結しないからです。

例えば、よく物を落とす人に「落とさないように気をつけて」と注意しても、物を落とす確率が減るわけではありませんよね。
物を落とす原因を考えた時、あなたはどこを探しますか?
相手のおっちょこちょいな性格ですか?
注意力散漫なところですか?
落とさないように気を付けるという簡単なこともできない人だからと考えますか?

相手の行動や性格に、問題の原因を見出そうとしても、そこに原因はありません。なぜなら、人の行動は『何かしらの原因』によって引き起こされているからです。
つまり、探すべき『原因』は相手の中にないということです。

この言葉を言い換えると、『起きた出来事は変えられない。変えられる今後をどうするかを考えるべき』とも言えます。

あなたは、問題が起きた時にどう考えているでしょうか?
誤った方向に意識を向けていませんか?
人を批判するような他責思考に陥っていませんか?

本当に問題を解決し、解決力の高い人は次のような思考で問題を捉えています。なかなか解決しない問題を抱えている人は、ぜひ試してみてください。

 

1.「なぜ?」ではなく「何が?」を考える

問題が起きた時、すぐに頭をよぎるのは「なぜこんな事をしてしまったのか」と相手を批判する思考です。しかし、この思考では問題解決には至らないことは十分に理解されていますね。

「なぜこんな事をしたのか?」を考え出すと、相手の悪い面を想起し、問題の原因が相手にあると断定して考えてしまうようになります。
多くの人が、この「なぜ?」思考によって問題解決を図ろうとして、問題解決できなかったり、かえって複雑化させてしまったりと失敗を繰り返しています。

考える対象は、人ではなく『何によってこの問題が引き起こされているか』です。

問題と相手を切り離して考えることで、問題の原因を見つけやすくなり、相手の人格を問題視するという間違った行動を防げます。

例えば、よく物を落とす人を例にあげてみましょう。
その人が物を落とすのは、なぜなのか?ではなく、何が原因でその人は物を落としているのか?を考えます。
つまり、その人自身ではなく、その人の周囲に視野を広げ、原因を探すのです。

 

2.過去の話や別の問題を引き込まない

問題解決を考えている時に、過去の失態や未解決の別問題まで引き込むのは、問題解決を遅らせ、より複雑化させてしまうので、やめましょう。
この思考は、脳の構造上の特徴として主に女性に多いとされています。

女性の脳は、記憶を再生する際に関連する出来事を次々に引っ張り上げます。そうすると、あれもこれもと思い出してしまい、解決を図る問題以外の別の問題をも解決の場に引っ張り込んでしまいます。
未解決の問題が一度に提議されると、解決の場は混乱し、適切な改善案を考えることが難しくなります。

問題が一つではなく複雑に絡み合っている場合、一度全ての問題を書き出し、問題を種類ごとに分け、どこから解決していくかを考えると、解決しやすくなります。

 

3.一般論や価値観の押し付けはしない

問題解決の場に一番不要な思考は、何だと思いますか?
それは、一般論や特定の人の価値観の押し付けです。

起きた問題は一般論で当てはまるケースばかりとは限らず、一般論や特定の誰かの価値観だけによる偏った視点では、解決どころか『誰かにとっては良いけれど、他の人にとっては問題のまま』というように、解決ではない結論に至ってしまいます。

一般論や価値観の押し付けは、問題解決を遅らせ、その場の対人関係にも亀裂を入れてしまうので、参考程度に考えましょう。

問題解決に向けた視点は、『どうしたら現状が良くなるか、問題が起きない状態に変えられるか』です。
似た事例を探し、参考にするのは間違いではありませんが、必ずしもそれで解決となるわけではないことを忘れずに。

 

視点を変えて視野を広げると解決のキッカケを見つけられる

アザレアの写真

問題が起きると、多くの人は「面倒が起きた」と問題が起きたことやそれを引き起こした人を批判したり、問題解決に躍起になるあまり、自分にだけ都合の良い解決策を提案したりします。
とにかく「問題を解決したい」の一心ではありますが、解決になっていないことは誰が見ても明白ですよね。

本当の意味での問題解決は、その問題に関わる全て人にとって良い結果となる解決策や改善案が実行されることです。

その為には、視野を広げ、視点を変えて、多角的に問題を捉え考えることが必須となります。
なぜ問題が起きたのかではなく、何によって問題が起きたのか。
目の前の問題以外の別の問題を引き込まない。
一般論や価値観の押し付けで解決を図らない。
この三つを意識して、問題を捉えてみれば、今までと違った解決策や改善案が浮かんでくるでしょう。

思考は、慣れるまで時間がかかります。
すんなり考えがまとまらず、イライラしてしまうかもしれませんが、それだけ深く考えるようになったということ。

自分だけが良くなる、相手だけが良くなるでは解決にはなりません。
誰かが負担を強いられない本当の解決は、『win-win』な状態です。
考えてみましょう。今とは違う視点に立てば、視野が広がれば、一緒に考えてくれる人がいれば、その答えを見つけられるはずです。

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