イライラしたり、悲しくなったり、不安な気持ちでいっぱいになったりすると、どうにかしたいと必死に対処法を探していませんか？
すぐに正しい対処ができればいいのですが、できない場合は不安定な状態に苦しめられてしまいます。
そんな時はまず、原因を探ってみましょう。
原因を知るだけでも、心は軽くすることができます。
目次
『知る』だけで心は確実に軽くなる
心が不安定やイライラしやすい時、そこには何か原因があるはずです。原因がわかれば対処法や解決法を考えられますが、今回はそこまでしません。とりあえず『知って受け入れる』だけです。それだけで心は軽くなります。
原因がわからない状態は、とても不安なんです。だから「どうしてこんなに？」や「自分ばっかり辛い」など不安な気持ちが膨張して、怒りや悲しみが掻き立てられてしまいます。
しかし、原因がわかればどうでしょうか？
女性なら、生理前にはホルモンバランスの崩れから気持ちが不安定になりやすいですよね。その体の仕組みを知らなければ、毎月イライラする自分がダメ人間だなどと誤った認知を起こしてしまい、自分を責めてしまいます。
では、その体の仕組みを知っていた場合は？体の仕組みだから仕方がない。無理がないように行動しようなど、自分の状態を把握して自分を休めることに努められますね。
次の六つは、心身に不調をきたす恐れのある主な原因です。気が付いていないだけで、自分の身に起きていないかを確認してみましょう。
１．生理などのホルモンバランスの乱れ
毎月一度は起きるホルモンバランスの乱れによる生理前は、心が不安定になる時期としてよく聞きますね。女性特有のもので、多くの女性が悩まされ、理解されずに苦しんできた症状です。
症状があまりにひどい時は、月経前不快気分障害という病気が疑われるほど生活や対人関係に支障をきたします。服薬によって症状を抑えたり、ストレスを軽減するようライフスタイルを変えたりなど、様々な方法で回避が可能ですが、ある程度回避はできても、完全に症状がなくなるわけではありません。
２．季節の変わり目
季節の変わり目には気分が乱高下しやすく、うつ症状を引き起こしやすい時期です。
気温や日照時間が低下してくる秋冬は、セロトニン不足による季節性うつにかかりやすいのは、近年理解されつつありますが、春先の時期にも心が不安定になるケースが多くみられます。
その原因は、変化です。
引っ越しなどで居住地が変化したり、学生から社会人になるなどで生活自体が大きく変化したり、それが良い変化であっても変化は心身に大きなストレスを与えるのに変わりはありません。
３．低気圧
雨が降り続くと気分が盛り上がらないことはよくあるでしょう。そもそもの原因は、気圧が低いことにあります。
低気圧の状態では、頭痛や関節痛、めまい、神経痛などが引き起こされ、軽度の痛みや苦しさであっても心に影響を及ぼすには十分なストレスとなります。
病気や怪我をしている人のみならず、健康な人でも低気圧が続くと、うつ気味になる場合もあるほどです。
４．変化が連続している
時期を問わず、自分自身や周囲に変化が連続して起こって落ち着きがないと、心は不安定になりやすいです。
人は本来『安定した状態』を望んでいます。安定した心身の状態で、安心できるコミュニティがある状態が何よりも落ち着くのです。
喜ばしい内容であっても、変化が連続すると心身にとってはストレスとなり、受け止めきれなかったり受け流せなかったりすると、気分の落ち込みから回復するのが難しくなります。
５．生活リズムの乱れ
締切に追われている、急ぐ出来事に追われているなどの状態では、睡眠時間や休憩時間を削ってしまうのではありませんか？
生活リズムが乱れるとホルモンバランスが乱され、気持ちが乱高下しやすくなります。状態が長引けば、心はより不安定になっていくでしょう。
没頭していられる間はアドレナリンが分泌されていることもあって、イライラや不安定から解放されますが、それは一時的です。
眠りたいのに眠れない、食事を美味しく感じられないなどの症状から始まり、徐々に無気力や注意力の低下などの症状も増えていきます。
６．過度なストレス
忙しすぎる、我慢しすぎている、休まる暇がないなど、過度なストレスに晒され続けていると、あっという間に心は不安定な状態になっていきます。
ストレスへの耐性は人それぞれで、身近にいる人が平気だからと同じストレスを受けている状態を我慢してはいけません。人によってストレスの耐性は異なるし、ストレスの種類によっては一撃必殺のようなダメージを受けてしまいかねないことを自覚しましょう。
すぐに対処できなくても大丈夫
イライラする、心が不安でいっぱいになるなど、自分の状態が良くないと感じた時、まずは原因を探してみましょう。
原因がわかると、「〜だから、こうなっているんだ」と納得することができます。『納得』できれば、余計なイライラや不安を膨らませることは少なくなります。
根本的な改善が難しくても、まずは気持ちを落ち着けることを優先させてみましょう。
その場限りでも、心の負担が軽くなれば楽になります。
解決や改善は、それからでも遅くありません。
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