自己肯定感とポジティブを、同じと捉えていませんか?その勘違いは生き辛さや息苦しさを生み出す原因になります。
自己肯定感とポジティブの違い、自己肯定感を正しく高める方法をご紹介します。
目次
自己肯定感とポジティブは何が違う?
あなたは、自己肯定感とポジティブと同じものだと思い込んでいませんか?
この二つは明確に違い、二つを同じだと覚えてしまうと生き辛さを感じずにはいられません。
自分で自分の存在や価値を認め、受け入れ、肯定する気持ちのことを自己肯定感と言います。自己肯定感が高ければ、自分の意見や気持ちを表現することに臆病にならず、人と比較して落ち込むこともありません。世界中を見渡しても「自分以外に自分はいない」ことを理解しているから、自分の存在をただ生きているだけで肯定することができます。
勘違いされやすいポジティブとは、『前向きな思考や心』のことを言います。考え方や捉え方の一つだと説明するとわかりやすいでしょう。
この二つを同じものだと認識していると、こんなズレが生じます。
- 自己肯定感が高いのは良いこと=ポジティブでいないといけない
- ポジティブに考えられない=自己肯定感が下がってしまう
- ネガティブになる時がある=自分がダメになる
上記のような思い込みや言葉の認識のズレが生じていると、生きていくのがただただ辛く感じるのも仕方がないと思えませんか?
どんな時でも常にポジティブに考えなくてはならない、自己肯定感を高く維持していないと人生終わりなんて考えは、一歩も間違えることのない人生にしなければならないと追い詰めているにも等しい考えです。
そんな息苦しさの中で、リラックスすることも心を癒すこともできません。
1.無理にポジティブになろうとすると逆効果
ポジティブな思考を持つことは、良いことだとされていますが、人の本質はネガティブにこそあります。
命の危険を回避し、危険と遭遇しないように逃げて生き延びるためには、楽観的よりも臆病者である方が生存率は高いのです。
しかし、現代ではネガティブよりもポジティブであるべきという考えが流行していますね。
確かに、ポジティブである方がメリットが多いように見えますが、人の本質を無視してポジティブになろうとすると、矛盾が生じてしまいます。
その矛盾は、自分を良くしようとする行動にとって逆効果でしかありません。
例えば、明るく前向きな考えをしようと、常にポジティブ思考を意識していると、ふと落ち込んだ時に自分を受け入れられなくなります。「どうしてこんなにネガティブに考えてしまうのか」と自分を責め、ポジティブに考えられない自分を否定するでしょう。
そうなれば、理想と現実の矛盾にショックを受けて、自分を受け入れることを拒否してしまいかねません。
ポジティブもネガティブも、考え方の一つです。
ただそういう考えがあるというだけのものです。
ポジティブだから良い、ネガティブだから悪いなんてことはありません。それに固執する心こそ、自分を否定してしまう原因となるでしょう。
2.正しく自己肯定感を高めよう
自己肯定感とポジティブが別物、同じ意味の言葉として捉えることがどれだけ心にストレスを与えるかイメージできたでしょうか?
間違った認識を持ち続けていると、正しいはずなのに思ったようにならない現実に直面し、解決できない矛盾を抱えてしまいます。自分を苦しめる間違いは手放し、正しい認識を持ちましょう。
では、次は正しく自己肯定感を高めてみましょう。
自己肯定感は、そのままの自分を認めて受け入れること、自分自身の存在や価値を肯定することです。
誰もが子供の頃には当たり前にあった感覚も、大人になるにつれて徐々に失っていってしまう人も多いのが、この自己肯定感ですよね。
ポジティブであり続けるのとは違う正しい自己肯定感は、自分の存在やその価値を、何かの条件付きではなく、あるがままの状態で肯定します。だから、何かあっても自分を否定することなんてないと思えるのです。
無理をしてまで高める必要はありません。自分を変化させようとして苦しい時は、自分を癒す時なので、無理はせずに癒しを優先させてください。
正しい自己肯定感の上げ方は、こちらの記事でご紹介しています。読んでみてください。
【生き辛さ解消の鍵は『自己肯定感』苦しさを生み出す原因を取り除こう】
【自己肯定感の上げる3つの方法!『自分は自分・人は人』思考で楽になれる】
ポジティブもネガティブもあって全部で『自分』になる
調子の良い時だけが本来の自分だと認識してしまうと、ネガティブになった時に自然と自分を否定し、受け入れられない半分が存在してしまうことになります。
ネガティブは、よくあること。考え方の一つでしたね。無理にポジティブに変換しても、矛盾した思いが心の内にある限り、その矛盾は積もり積もって不満や不安の種となります。
どうか自分を責めることのないように、自分を否定することのないように、ポジティブな部分もネガティブな部分もどちらも『自分』だと認めてあげてください。
そのままの自分を認め、受け入れられるようになると、今まで感じていた苦しさや辛がさ、少し和らぎます。その少しの違いが、生き辛さの解消につながっていくでしょう。
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