『不安』は排除する?調整する?どちらが正解?誰もが抱える不安への対処法

いくつもいくつも胸の内に抱えてしまう『不安』。そんな不安を、徹底的に排除しようとしても不可能だということを知っていますか?
不安への正しい対処法を、三つのステップでご紹介します。

目次

 

『不安』は遠ざけるのが正解

木の影の写真

生きていると、何かと様々な問題が目につき、自分に関係あるなしに不安になることはありませんか?
そんな不安を抱えている時、あなたはどうしていますか?

よくある対処法では、不安に思う原因を一つずつ排除していくというものですが、これではいつまでも不安の対処に縛られて、自分の人生を生きることができません。
不安とは、人の本能です。生命の危機を回避するための必要不可欠なアンテナです。

しかし、強すぎる不安は行動を制限し、日常生活にも支障をきたしてしまいます。不安が強すぎるために電車やバスに乗れない、海外旅行ができない、人と仲良くなれないなど。

人が生きるために必要な機能として、不安感情を無くすことはできません。
不安は排除するのではなく、強くなり過ぎないように調整しましょう。

外からの情報を見聞きして、人は簡単に不安に陥ります。そんな時どう対処したら良いのか、三つのステップに分けてご紹介します。

 

1.書き出して正確に認識しやすい状態を作る

不安なことや悩み事は、よく頭の中でぐるぐると回っていませんか?その状態、実は考えているようで考えはまとまっておらず、同じことを何度も思い浮かべているだけなのです。
それでは、不安はいつまでも収まりません。

不安を感じている時は、自分が何に不安を感じているのか、どういう状態になることが不安なのか、頭の中で考えるのではなく、紙に書き出して正確に認識すると、「そこまで不安になるようなことでもなかった」と気持ちを抑えることができるのです。

できれば紙に書き出すのが一番ですが、なければスマホのメモ機能を使っても構いません。
不安だと感じることを、順序や内容にこだわらずに片っ端から書き上げていってください。どんな内容でも書き出しましょう。

まずは、自分自身が何を不安に感じているのかを知ることで、様々な対処や対応策を講じることができます。

 

2.自分の力だけで対処できるか否かを判断する

書き出した不安の内容を読み返してみましょう。その中には、すぐに自分に影響を与えるものやそうではないもの、また自分の力だけで対処できるものからそうではないものまで含まれているでしょう。
ここで判断するのは、自分の力だけで対処できるかどうかです。

例えば、世界経済に不安を覚えていたとして、今すぐに自分自身が世界経済を安定に導くことはできるでしょうか?
もし、できることがないのであれば、確かに不安なことかもしれませんが、今は考えるだけ時間の無駄となる問題と言えます。逆に、自分にできることがあれば、それを実行するだけで不安は解消されますね。

このように、自分の力だけで対処できるかどうかという視点で捉えると、不安なことであっても流れに身を委ねるしかないのであれば、同じ不安を抱いた時に「これは考えても仕方がないことだったな」と、強い不安に流されにくくなります。

また、時間が経つほどに自分にできることは変化しているので、対処できなかった不安に対処できるようになっているケースもあるでしょう。

逆に、もう過ぎてしまったことに対して不安を抱いているのであれば、それは考える必要のない不安です。
例えば、昨日のテスト結果や不必要なひと言を言ってしまったなど、過ぎてしまったことに不安を抱いても、過去を変えることはできません。
そこから何ができるかを考えてみましょう。

 

3.対応策を考える

不安の中には、すぐに自分に影響を与えてしまうものもあるかもしれません。しかし、不安を書き出している時点ではまだ影響は届いていません。
対応策を考えておくならば、今が最善の時です。

最近では、物価の値上がりが話題になっていましたね。もし物価が上昇して生活が苦しくなることが予想されるのであれば、少しでも安いお店を探しておいたり、他に節約できる支出はないか家計を見直してみたり、新たな収入を得る方法を探したりなど、実行可能な対応策はたくさんあります。

「明日、首相になって国政を変える」なんて物理的に実行不可能な案でなければ、自分が実行するかしないかを選ぶだけです。その対応策が成功するか失敗するかまで、新たな不安材料として抱えなくてもいいのです。

まずは行動してみる。そして、うまくいくなら良いし、うまくいかない時には「うまくいくために何が必要か」を考えてみましょう。

不安は、行動する足を止めます。しかし、行動しないことこそ不安を増長させてもいるのです。
行動することで、不安は薄れ、場合によっては解消されることもあります。
まずは行動。それから再び考える。これを繰り返してみましょう。

また、急激に強い不安を感じた場合には、深呼吸をして心を落ち着けてみてください。あまりに強い不安が、急激に膨らんだ時の対処法です。
ゆっくりと鼻から空気を吸い込み、今度は口から吸った倍の時間をかけて息を吐きましょう。

不安になると、無意識のうちに呼吸が浅くなり、不安感が強まります。その不安を感じ取ってさらに呼吸が浅くなるという悪循環に陥ってしまうので、意識して深呼吸をすると良いですよ。

 

自分だけで全てを解決しようとしなくていい

ピンクの花の写真

不安なことは誰にでもあります。どんな人でも、何かしらの不安を抱えて生きています。
それが他の人には見せていないだけなのです。

もし、自分の力だけで解決できないようなことがあっても、それは誰かと一緒に解決に当たれば、達成可能にはならないでしょうか?
いつでも自分一人だけで立ち向かう必要はないのです。
人を頼り頼られて、支え合って生きていく道を私たちには選べます。

心細い時には、相談してください。
辛い時には、その気持ちを打ち明けてください。
少しでも心の重荷が軽くなるよう、あなたを助けたいと思う人が周りにいるでしょうから。

もし、身近な人に話せないという時には、オンラインカウンセリング話楽でお話ししてください。
いつでもあなたのお話をお聞きします。

WEBお問い合わせはこちら WEBお問い合わせはこちら
\この記事がよかったらシェアをお願いします!/

SNSやってます!

ほぼ毎日更新のSNSアカウントです。心を軽くする情報などをお届けしていますので、よろしければフォローをお願いします!