生き辛さを和らげるには、まず生き方の指針となる『本当の気持ち』に気が付くことが大切です。
あなたは、自分の本当の気持ちを知っていますか？
目次
『楽に生きる』ためには素直な気持ちを知ることが重要
生きていて、辛い・苦しいと感じる場面は多いですか？
もし多いようなら、心の中で抱えている気持ちと自分の行動や思考に矛盾が生じているのかもしれません。その矛盾が、生き辛さとなっている可能性があります。
生き辛さやストレスの明確な原因となるものがわかっていると、対処するのは簡単ですよね。問題点を解消するか、そこから離れるかなどすれば、辛さやストレスを和らげることができます。
問題なのは、何が辛さやストレスの原因になっているかわからない場合です。
こんな経験はありませんか？
周りは良い人たちだし、特に問題というほどの問題は感じていない。けれど、対人関係に疲れや苦痛をどことなく感じて、不自由で仕方がないと思っている。
表面上は何の問題も起きていない場合、原因は簡単には見つかりません。目に見えてわかる原因がなければ、対処法の検討がつかないから、ストレスは溜まっていく一方です。早くどうにかしたいという気持ちが重なり、ストレスはさらに降り積もっていくでしょう。
こうした明確な原因がない辛さや苦しさ、イライラやモヤモヤを抱えている場合、もしかしたらあなたの心の中にある気持ちと選んだ行動が合致していない可能性が考えられます。
人は、気持ちと行動に矛盾が生じるとどことなく不安になったりイライラしたり、心が反応するのです。「何かがズレている」と。
けれど、心で感じた通りに自覚できないため、原因不明のまま辛さやイライラを抱えてしまいます。
イライラやモヤモヤ、どことなく不快や生き辛さを感じる原因がどこにあるのか、あなたが感じる気持ちを深く掘り下げて見つけてみませんか？
原因がわかれば対処は簡単です。辛さや苦しさを解消するために、あなたの本当の気持ちを探してみましょう。
１．イライラ・モヤモヤしていることは何？
まずは、あなたが実際に感じてる気持ちと認識している気持ちに相違があると仮定して、最近イライラしたりモヤモヤを感じたりした出来事を思い返してみてください。
どれだけ自分を偽っても、本当に気持ちに嘘をつけばイライラやモヤモヤといった不快感を抱かずにはいられません。
あなたは、どのような出来事に不快感を抱いたのか、最近の出来事から少しずつ過去へと振り返ってみましょう。
この時、頭の中で思い返していくよりも、紙に書き出していく方がより深く思い返すことができます。見開きのノートや何も書かれていない紙などを用意し、思いつくままに書き出してみてください。
書き込んだ文字を認識することで、少しずつ記憶を遡っていきやすくなります。
２．原因を深く掘り下げてみる
出来事を書き出せたら、その時に感じた気持ちを少しずつ掘り下げていきます。
例えば、友達をお茶をしに出かけた日にイライラした出来事があったら、どうしてイライラしたのか、何にイライラを感じたのかを分析していきます。
カフェの雰囲気が気に入らなかったのか？
友達に嫌なことを言われたのか？
選んだ飲み物が美味しくなかったのか？
自分が感じたことを、ここでも紙に書き出していきます。
最初は表面的な気持ちを掬い上げるばかりですが、何度も思い返していくうちに深いところにある気持ちに触れられるようになっていきます。
友達との会話でイラッとしたのなら、会話の何に心が動かされたのでしょうか？
友達の発言？
どんなことを言われたから？
友達がそんなことを言ったから？
少しずつ自分に問いかけて、気持ちを深く深く掘り下げていくと、自分が無意識に隠した気持ちを見つけられます。
３．本当の気持ちを肯定する
あなたが感じた本当の気持ち。その気持ちは、否定されるものではありません。
どんな気持ちだったとしても、その気持ちを抱いたことは肯定しても良いのです。
ポジティブな気持ちは受け入れるのは簡単ですが、ネガティブな気持ちは受け入れてはいけないと思い込んでいませんか？例えば、仲の良い友達の行動の一つを「嫌だ」と思ってしまうのは良くないなど。
気持ちに嘘をつく方が、自分を追い詰めます。
あなたが感じた気持ちを、あなた自身が否定なんてしなくて良いのです。全ての気持ちを肯定して、受け入れて良いのです。
ただ、それを言うか言わないかは選んだ方がいいというだけ。
あなたの『気持ち』が生き方の指針になる
気持ちを隠すのは簡単です。
「そんなこと思ってもいないよ」と言い続ければいいのです。そうしていく内に、段々と自分が本当に何を感じ、どう思ったかを見失っていきます。自分の本当の気持ちを偽るほど、本当の気持ちから遠ざかっていくのです。
やがては、自分が何をどう感じているのか、わからなくなります。
そうなると、自分の本当の好き嫌いがわからなくなり、本当は嫌だと思っていることに自分から突っ込んでいってしまうでしょう。
それは辛いし苦しいですよね。
自分の本当の気持ちが、生きる『指針』になります。
あなたが本当に感じている気持ち。それが生き方を支える重要な役割となるのです。
だから、隠さないで。
自分自身にまで嘘をつかないで。
本当の気持ちを大切にしてください。
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