あれこれ心配事が増えていませんか?その心配事、実はほとんど考える必要もないことです。頭の中から心配事を消して、人生を楽しむ時間に使いませんか?
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心配事は心の中から作り出されている
人は、生きているだけで様々な物事に不安を感じています。不安は年齢によってある程度の偏りがあり、幼い頃は親からの愛情を失うのではないか、大人になると自分の行動が倫理や道徳に反して罰せられるのではないか、年老いてくると健康でいられるのはあとどれくらいかと。
人生は、常に不安と共にあります。
そんな不安から生じるのは『心配する』という行為です。不安を感じると「これで大丈夫だろうか?」とあれこれ考えることが増えませんか?
それは、『心配する』という行為によって不安を薄めているからです。
心や時間を割いて心配している間は、不安な出来事は起きていません。常に不安なことに対してアンテナを張っているので、自分が『心配する』ことで問題が起きていないと錯覚している状態です。
しかし、現実的には心配していることの90%以上は起きないという実験結果が出ています。
ペンシルバニア大学の実験で分かったことは、心配事の79%は実際には起きず、16%は事前に準備をしたり対処できるよう備えたりすることで問題にはならず、実際に実現した心配事はたった5%だったというのです。
あれこれとたくさん考えていても、心配事はなくなりませんが、実際に起きる確率を知れば、思い悩むほどの心配事はほとんどないことがわかります。
けれど、心配する行為は癖になると、なかなかやめられませんよね。
そんな心配が癖になった人に、頭の中から心配事を消す方法をご紹介します。家にあるもので、いつからでも簡単に始められるので、ぜひ試してみてください。
1.紙に『心配事』を書き出す
まずは真っ白な紙を用意します。ノートでもコピー用紙でもなんでも構いません。
紙の左半分に、自分が心配する出来事を全部書き出していきましょう。
最初はあれこれと一般的な心配事が並びますが、だんだんと自分の心の奥底に隠した不安が見えてきます。
自分がいつも何を気にしているのか、何を問題だと捉えているのか、周りとの関係性から自分自身への自信や自己肯定感の持ち方など、様々なことが見えてくるでしょう。
これを一日30分ほどを目安に、毎日行ってみてください。
2.心配事を解決するために『今の自分に出来ること』を書き出す
紙に心配事を書き出したら、右半分が空白になっています。そこに、書き出した心配事を解決するための方法を書き足していきましょう。
ただし、解決策は他力本願ではいけません。今の自分に出来る範囲の方法を書いてください。
人に頼んだらどうにかしてもらえる、あの人なら叶えてくれるというような第三者が自分の願いを魔法のように叶えてくれるという内容では、解決には至りません。
今の自分が出来る内容、現実的に解決するために実現可能な方法であることが重要です。
3.出来ることがない心配事へ行うこと
紙の左側には心配事、右側にはその解決策や対処法が並んでいる状態です。
解決策や対処法が書き足せたのなら、それはもう『心配事』ではありません。あなたの力で解決可能な出来事なので、心配する必要はなくなりましたね。
では、問題は右側が空白のままになっている心配事です。
きっとそれは、今の自分にはどうすることも出来ない不安でしょう。たとえば、将来がどうなるか、仕事で人から認めてもらえるかなど、今の自分にはどうすることも出来ないものばかりです。
そういう心配事は、もう考える必要はありません。
けれど、そうは言っても気になるものですよね。
そこで、心配事を毎日書き出し続けてみてください。毎日のように同じ心配事を書き続けていると、「またこの内容か…」と自分自身でも呆れてくるでしょう。
そして、重要なのは『その心配事が未だに実現していない事実』です。
不安の90%以上は起きないという実験結果の通り、書き出した心配事が実現していなければ、最早考える必要もないということが明らかになりましたね。
心配・不安は人を動かす原動力
不安や心配は、生きているうちは決してゼロにはなりません。それは、生き永らえるための本能からの訴えだからです。
不安があるから危険なことに近付かないでいられるし、事前に備えて問題が起きたら事が小さいうちに対処することができます。
そうやって人は、幾つもの障壁を乗り越えるようにして生きているのです。
あなたが感じる不安や心配は、確かなものです。しかし、それに囚われていると本当に大事なことに使う時間を失ってしまいます。
あなたが人生をより楽しむために、不安や心配に囚われないように心がけてください。
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