影響力のある人の発言に、自分自身の価値観まで揺らいでいませんか？
物事の価値は、人によって様々です。自分にとって大切なものを、誰かの発言ひとつで手放してしまえば、人生の大切なものを失ってしまいますよ。
目次
影響力のある人の言葉を鵜呑みにするのは危険！
インフルエンサーやYouTuber、芸能人など、発言に影響力のある人の言葉を、そのまま鵜呑みにしていませんか？それでは、他人軸で生きているのと変わりありません。
現代は情報過多の時代です。個人が簡単に世界中に向けて情報を発信できるようになり、情報の真偽を確かめるのが困難となりました。
そのため、自分にとって何が重要か、自分にとって価値がある情報かを見極めなければ、多すぎる情報に右往左往する毎日を送る羽目になってしまいます。
例えば、インフルエンサーやYouTuberなどが「〜が体に悪い！」と発言すると、瞬く間に世間に広がります。指摘された商品は一気に売り上げを落とし、批判的なコメントがSNSに投稿されます。逆に、「〜は絶対買うべき！」と発言したら、その商品は入手困難となるのもあっという間です。
こうした現象は、毎日のように繰り広げられています。あなたにも、誰かの発言を鵜呑みにして行動した覚えはありませんか？
新しい情報を取得して、自分に害のあるものを排除し、良いものを取り入れることは悪いことではありません。しかし、誰かの基準だけで断定された情報を鵜呑みにするのは危険です。
人は、自分だけの基準を持っています。自分にとって必要なものかどうかを判断するのに、その基準に照らし合わせて取捨選択をしています。
その基準が、もし自分で培ったものでなかったら、どうなると思いますか？
自分には合わないものや害のあるものを「良いものだ」と、体に合うものや良いものを「悪いものだ」と信じ込んでしまいます。そうなれば、心身に良くない影響を及ぼすのは当然です。
今は言葉巧みに危機感を刺激する情報が流され続けています。情報の中身をよく見ると、個人差があることや自分には合わなかったという感想なだけという小さな注意書きが添えてあるケースもありますが、メインの情報に遮られて心にまで届かないような小ささです。
「この人の言うことなら信じられる」と思う気持ちは、よくわかります。
けれど、今一度考えてみてください。
その人は、あなた自身ではありません。
あなたに何かあっても、その人は謝罪も責任を取る行動も一切とる必要がありません。
あなたの人生の舵取りをしているのは、誰ですか？
無意識に他人軸な思考を取り入れてしまわないように、自分にとっての価値や好き嫌いのラインをしっかり見極めておきましょう。
１．あなたの『価値観』とは？
人から見ればバカバカしいことでも、自分にとっては大切なことというものはよくあります。
自分がそれに価値を見出し、それが必要だと自信を持って言える状態であれば、何も問題はありません。
あなたに必要なものは、『何』ですか？
自分らしく生きるための指針、人生を豊かにするための何か。それを見つけ出すには、価値観という判断基準は必須です。
２．自分が好きなこと嫌いなこととは？
価値観を知るには、心の中にある本当に大切にしたいと思っているものが何かを知る必要があります。
しかし、それは心の奥の方にあるため、これまでの経験から培った世間の常識や固定観念、先入観などが邪魔をして、簡単には姿を見せてくれません。
そこで、自分に問いかけて、心の奥にある本当に大切にしたいことを掘り出していましょう。
- 何をしている時に幸せを感じますか？
- 理想的な対人関係とは、どのような関係ですか？
- 好きなタイプ・苦手なタイプの人は、どのような人ですか？
- 仕事とは、自分にとってどういう存在ですか？
- 仕事をすることで、何をしたいですか？
- お金を使う時、どんな気持ちを満たそうとしていますか？
- 思い描く人生を送るために必要なお金はいくらですか？
- 恋人や配偶者とどのような関係を築きたいですか？
- これまでの質問の中で「〜しなければならないから」を理由にしているものはありますか？
自分の内面と向き合うのは、時間がかかります。いくつ質問をしても、先ほど言った固定観念や先入観が邪魔をして、本当の答えを言えないケースは少なくありません。
じっくりと時間をかけて障壁を取り除き、自分の中にある本当に大切にしたいものを掘り出してくださいね。
本当に大切にしたいというものが見つかれば、それが人生の指針となります。辿り着こうとする先も、そこへの行き方も、きっとその指針が教えてくれるでしょう。
人によって『価値』は違う
人は個性のある生き物です。似たような姿形をしていても、心の中まで同一ではありません。一人一人が違う考えをしていて、話し合い譲り合って社会を形成し、穏やかに暮らせるように寄り添っています。
その社会の中で生きることを辛く感じているのなら、もしかしたら信じるべき指針が間違っているのかもしれません。
もう一度、自分の価値観を見つめ直してみてください。
誰かと一緒じゃなくていい。世間が言う「これが一般的な模範解答」でなくていい。あなたが大切だと思うことを、信じてください。
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