生き辛さの原因の一つに『無理に頑張り続ける生き方』があります。無理をすれば願いが叶うと思い込む人ほど、この『無理』の罠に囚われています。
自分を苦しめる生き方を変えてみませんか？
目次
「無理をしなければ前に進めない」は幻想？
前に進む。自分を成長させる。夢や目標を叶える。そのためには、今の自分では到底出来ない大きなハードルを乗り越えるために、無理をしなければならないと考えていませんか？
無理を自分に課して、目の前の高いハードルを乗り越えなければ先は拓けない。生きたいように生きられない。夢も目標も叶えられない。そんな風に『思い込んで』いませんか？
逆から見れば、『無理』をしさえすれば、それらは叶えられるのでしょうか？
無理をしなければならない。これもまた、固定観念や思い込みの一つです。「〜しなければならない」と誰かが決めた美学であり、世間が決めたロールモデルであり、「こうあるべき」という理想の形の一つです。
しかし、この理想の形には個々の違いは考慮されていませんよね。だから、かなりの無理をしなければならない人や無理をしても真似できない人がいるのです。
自分の願いを叶えるために努力することは必要です。けれど、そのために『今の自分』を犠牲にするようなやり方が正しいとは思えません。
自分をすり潰すようなやり方では、未来の自分はどうなっているでしょうか？
無理をしない生き方を、考えてみませんか？
無理をしなくても、夢や目標に到達することはできます。自分を研鑽し、成長させることはできます。あえて無理をして自分自身を痛めつけなくても、前に進むことはできます。
無理をする辛い生き方を、変えていきましょう。
１．心身の健康を維持できるペースを守る
大切なことは、すぐ目の前にあるハードルを乗り越えるために『自分に無理を課さない』ことです。人は無理をすれば瞬間的には頑張ることはできますが、すぐに気力体力を使い果たし、動けなくなってしまいます。それでは、夢や目標を叶えたり自分を成長させたりすることはできませんよね。
まずは、自分の心と体の健康を維持できるペースを守ることを意識しましょう。
ペースは人それぞれです。成長する速度もステップの幅や高さも。だから、周りと同じになろうと無理をすれば、自分を壊してしまうことに繋がります。
周りと合わせるのではなく、自分がどんな状態かを意識しましょう。前に進むには、現状を客観的に把握することが大切です。
無理をして、人脈を広げようとしていませんか？自分の好き嫌いを無視して交友関係を広げると、人と会おうとするだけで辛くなります。
寝る時間を削って、頑張ろうとしていませんか？睡眠は大切な回復時間です。心も体も回復させる重要な時間です。それを削るということは、エネルギーの枯渇という結果を招くだけです。
心地よい自分のペースを知りましょう。ペースが速いと思えば、遠慮なくペースを落としてください。
速いペースだから良い、遅いから悪いなんてことはありません。ペースは、人によって顔が違うくらい当たり前の違いです。自分が心地よいと感じるペースで、生きましょう。
２．『出来ない自分』を認めて受け入れる
人には出来て、自分には出来ない。そういう事が一つ、二つと見つかるたびに焦ってしまいますよね。けれど、誰にだって『出来ない事』はあると、知っていますか？
どんなに優秀な人でも天才と呼ばれる人でも、誰かにとって当たり前に出来ることが全く出来ない・うまく出来ないのは、よくあります。それは、人は万能ではないからです。
だから、自分に出来ないことがあっても、それを卑下することも批判することもありません。ただ出来ない自分を受け入れるだけで良いのです。
何でも自分一人で完璧に出来ていたいと人は望みますが、それは叶わぬ願いだと誰もが知っているのに、目を背けている現実ではないでしょうか。
誰もが思い込んでいます。「ちゃんと人と同じくらい出来ないといけない」と。
人と同じでなくて良いのです。人それぞれ違うのですから、『同じ』であろうとすることが『異常』なのです。
人には出来て、自分には出来ないことがある。それを認めて受け入れたら、「周りと同じになれない」苦しみから解放されますよ。
３．『今できること』にだけ集中する
人は、「未来には出来るようになっていなければ」という思いから、『今すぐに』出来ないことを出来るようにしなければならないと思い込むことが多いですね。
例えば、学校で。一つの数式が今すぐ解けなかったら、進学や就職ができないと思い込んでしまったり。
例えば、会社で。周りが流れ作業のように行っている業務を今すぐにできるようにならないと、職を失ってしまうかもしれないと思い込んだり。
誰もが、「今すぐ出来るようにならないといけない」思い込みに囚われています。
すぐに出来る人もいればそうではない人もいます。大半の人はすぐに出来ない人です。けれど、今すぐに出来るようにならなくても、『今』出来ることを一つずつ積み重ねていけば、『未来』には出来るようになっている人がほとんどです。
自分のペースで考え、行動し続けていれば、ほとんどのことは出来るようになるのです。それを『今すぐ』に限定してしまうから、辛くなってしまうのですよね。
今出来ることを一つずつ。『今』に集中して生きていれば、やがて出来るようになる未来に繋がります。
今に集中せず、『今すぐ出来ない』現状に焦ってしまえば、頑張ることを諦めてしまうでしょう。そうしたら、出来るようになる未来には繋がりません。
『今』だけなのです。人が影響を与えられる時間は。人が自分の力で変えられるものは。
未来は『今』を生きた先にある
人が無理をしようとするのは、未来に不安を感じる時です。不安が大きければ大きいほど、人はその対価も大きくなければならないと、無理を選んでしまいます。
しかし、無理をしても未来が良くなるわけではありませんよね。
今、出来ることを一つずつ積み重ねていく。それは地道な努力で、当たり前の光景でしょう。
けれど、それだけが望んだ未来にしていく方法です。
無理を自分に課して辛くなるくらいなら、地道で当たり前の『今出来る』努力を続けて、未来に繋げていきませんか？無理をしなくても夢や目標を叶えられると、自分で実証してみませんか？
その生き方は、きっと生きることの楽しいさを感じられます。
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