【心理療法で自信のある自分になる】の記事でも書いたように、人生の方向性を決める大切な指針は、何に重きを置いているかを知っていること=価値を決めることです。
けれど、『価値』といっても、はじめは何からどう決めていけばいいのかわからないですよね。
今回は指針となる価値の決め方をご紹介します。
目次
価値=どんな自分でありたいか

自信のある自分になりたい。その願いを叶えるには、行動あるのみという心理療法ACT(【心理療法で自信のある自分になる】)をご紹介しました。
今回は、もう少し価値について詳しくご紹介しますね。
価値と聞くと、自分がどれくらいの価値があるのかという、市場価値のようなものを思い浮かべることの方が多いのではないでしょうか?ここでいう価値は、そういったものではありません。
価値とは、あなたの人生の進む方向を指し示してくれるコンパスとイメージしてください。広大な海、砂漠の中にぽつんと一人で歩き続けるあなたは、時に迷い、どこへ向かっていくべきかわからなくなってしまいます。そんな時、価値は「あなたの行くべき方向はこっちだよ」と教えてくれます。
明確な価値を持たなくても、生きていくことはできます。けれど、迷った時、困った時に「自分はどうしたらいいのか?」という問いに答えが出せません。
誰もが迷った時に口にする言葉「どうしたらいい」、「何をしたらいい」の答えが、明確な価値を持つことで導き出せるようになります。
価値は、あなたがどんな自分でありたいか、どんな人生を送りたいかを決める方向性です。持たないよりも持っていた方が、人生という道に迷った時に役に立ちます。
価値と目標は似ているが別物

いざ価値を決めようとした時に、困るのがどうやって決めたらいいのか?ですよね。どうして価値を決める段階で迷ってしまうのかというと、「私はこの価値に沿って生きる」という風に決めた経験なんて、ほとんどしてこなかったからです。未経験のことほど、何から手をつけていいのかわかりませんよね。
まず、価値を決める時に気を付けてほしいのは、価値と目標はごちゃまぜになりやすいということです。
価値と目標は言葉で聞けば別物だということは、はっきりとわかるんですが、いざ「これは価値?目標?」と問われると、わからなくなることもあります。
価値:あなたがどう行動したいかを表すもの
目標:欲しい・成し遂げたい・所有したいと思うもの
価値と目標の違いでは、こんな例えを用意しました。
<暮らしの価値と目標>
大きな家に住む=目標
家族と楽しく暮らす=価値
<人間関係の価値と目標>
友達をつくる=目標
誠実に接する=価値
<健康の価値と目標>
5kg痩せる=目標
体を鍛えてケアする=価値
価値と目標の違いがわかったら、次はあなたの価値を決めていきましょう。
価値を決める13の質問
価値を決める為に、ラスハリスの著書(自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる)から、価値を決める為の13の質問を引用しました。
それぞれの質問に答えていけば、あなたの価値が徐々に姿を見せてくれます。
質問:あなたが無限の自信を手に入れたら、次の13の行動はどう変化しますか?
- どのように振舞うか?
- 歩き方、話し方はどう変わる?
- 遊び方、仕事の仕方、行動はどう変わる?
- 他者とどう接する?友人、家族、親戚、同僚など
- 自分に対してはどう接する?
- 自分の体をどう扱う?
- 自分に対してどんな自己対話をする?
- 性格をどう変える?
- どんなことを始める?
- どんな行動をやめる?
- どんな目標を持ち、それに向かって行動する?
- 自信は一番近しい人との関係性をどう変化させる?その人に対する接し方はどう変わる?
- 自信を手に入れたことが自分の立身出世にどう影響する?
人生をこう変えたい10の質問
価値を決める13の質問に答え終えたら、次は、人生をこう変えたいという10の質問に答えていきます。
質問:本当の自信を持てたとしたら、あなたの人生はどう変わりますか?価値と目標それぞれを答えてください。
- 私は自分の行動をこう変える
- 他者との接し方をこう変える
- 自分への接し方をこう変える
- 性格的特徴、性格上の強みを周りにアピール=イミフ
- 友人、家族への振舞い方
- 仕事・教育・スポーツ・レジャーにおける人間関係への振舞い方
- こんな物事を支持する
- こんな活動を始める、もっと深くかかわる
- こんな目標に向かって邁進する
- 人生を向上させる為にこんな行動をする
自分が大切にする6つの価値を決める
価値を決める13の質問、人生をこう変えたい10の質問に答え終わったら、これが最後です。あなたの価値をリストアップしましょう。
これまでは、あなたがどうありたいかを想像する質問でした。自信を持ち、人生を力強く歩き出そうとする自分自身がイメージできたと思います。最後は、イメージした自分になる為にはどんな価値を持つかを決めます。
これから58個の一般的な価値のリストをあげます。そこにあなたが考える価値を1個追加して、59個の価値リストの中に3段階の評価をつけてください。
とても重要
重要
重要ではない
- 受容:心を開き、自分や人、人生などを受け入れる
- 冒険:冒険心に富み、常に新奇で刺激的な経験を求め、生み出し、探索する。
- 自己主張:相手に敬意を払いながら自分の権利を主張し、自分の欲しいものを伝える。
- 真正性:それが自分の本心から来た本物であること。自分に忠実であること。
- 美:自分や人、環境などの美に敏感であり、それを創造し、育て、洗練させること。
- 気遣い:自分や人、環境などを気遣う。
- 挑戦:自己成長、学び、進歩のために挑戦し続ける。
- 思いやり:傷ついた人に優しさを持って接する。
- 協調性:規則、責任を重視し、それに従う。
- つながる:現在の行動に完全に集中。人と一緒に完全に現在を生きる。
- 貢献:自分や人に良い影響を与え、助けとなる。
- 協力:人と協力し、共同でことを行う。
- 勇気:勇気を持ち、恐怖や脅迫、困難にひるまず立ち向かう。
- 想像力:想像的、革新的である。
- 好奇心:探求や発見に対し、常に心を開き、興味を持つ。
- 励ます:価値を置く行動をした自分や人に報いる。
- 平等性:人を平等に扱い、自分も平等な扱いをされることを重んじる。
- エキサイトメント:エキサイティングで刺激的、スリリングな行動を求め、自ら作り出し、身を投じる。
- 公平性:自分や人に対し、公平であろうとする。
- 健康:健康を維持し、向上させる。肉体的、精神的な健康と健全性に留意する。
- 柔軟性:環境の変化に対応し、すぐに順応する。
- 寛大さ:自分にも人にも寛大である。
- 自由:自分の生き方や行動において自由を重んじる。人もそうあることに援助を惜しまない。
- 親しみやすさ:親しみやすく、気さくで、感じよく人と接する。
- 楽しさ:楽しい行動を求め、創造し、それに没頭する。
- 気前よさ:自分にも人にも気前よく与え、分かち合う。
- 感謝:自分や人、人生全般のポジティブな面に対し、感謝の心を持つ。
- 誠実:自分にも人にも、正直で裏表がなく、誠実である。
- 謙虚:謙虚で控えめ、自分の業績を誇らない。
- ユーモア:人生においてユーモアを重んじる。
- 独立性:読字の道を行くことを重んじる。
- 勤勉:勤勉でよく働き、仕事において献身的である。
- 親密:親密な人間関係においては感情的にも肉体的にもオープンで率直になり、自分自身を相手と分かち合う。
- 公正性:常に公正で公平であることを重んじる。
- 優しさ:自分にも人にも優しく、思いやりに溢れ、気遣いがあり、育てることが好きで、常に気配りを欠かさない。
- 愛:自分と人に対し、常に愛情と親しみを持って接する。
- マインドフルネス:『今・ここ』を体験することを常に意識し、心を開き、興味を持っている。
- オープンマインド:人の思考、視線で物事を考え、状況を冷静に検討する。
- 秩序:秩序を重んじ、きちんとしている。
- 忍耐力:必要なもが得られるまで辛抱強く静かに待つ。
- 粘り強さ:困難や障害に遭っても毅然と行動を続ける。
- 喜び:喜びを創造し、自分や人に分け与える。
- 権力:リーダーシップを発揮し、人々を統率するために、人に強く影響を与える。または権力を行使する。
- 相互関係:公平なギブアンドテイクの関係を構築する。
- 尊敬:自分と人に敬意を払う。礼儀と気遣いを持ち、ポジティブに接する。
- 責任:自分の行動に責任を持ち、それを果たす。
- ロマンス:ロマンチックであろうとし、愛情と愛着を示す。
- 安全:自分や人を守る。人々の安全を確保する。
- 自己意識:自分の思考、感情、行動、を常に意識している。
- セルフケア:自分の健康と幸福を重視し、そのために必要なことをする。
- 自己啓発:知識、スキル、性格、人生経験などにおいて成長、向上し続けようとする。
- 自己コントロール:自分の理想に従って行動する。
- 官能性:五感を刺激する体験を創造し、探求し、楽しむ。
- 性的欲望:性的なことを探求し表現する。
- スピリチュアリティ:自己よりも大きな存在とつながることを追求する。
- スキル:常にスキルを磨き、それを使う時は完全に集中する。
- 援助:人々を援助し、勇気づけ、人への助力を惜しまない。
- 信頼:信頼するに足る存在となる。忠実・誠実で、正直で頼りがいがある。
- 『○○』:あなたが考える価値を追加してください。
3段階の評価をつけたら、『とても重要』リストに入れた価値の中から、あなたが一番重要と思う価値リスト6個を書き出してください。その6個の価値が、あなたがどうありたいかを示しています。
書き出した6個の価値リストは、常に見えるところに貼っておくと、より意識的に行動を価値に沿わせることができるようになります。好きな色の紙に、好きな色のペンで、あなたの価値を貼りだしておきましょう。
注意:価値を絶対のルールにしない
ひとつだけ注意点があります。価値はあなたの人生のコンパス、方向を指し示してくれるものです。けれど、それは厳格な規則にしてはいけない、『価値は絶対のルールではない』ということを覚えておいてください。
こうやって価値を決めたことで、あなたの行動はそれに沿うように変化が現れます。けれど、価値に絶対に従わなければいけないわけではありません。
価値はサイコロのような立方体だとイメージしてください。あなたの正面にある価値もあれば、見えない後ろ側にある価値もあります。価値はその時々で優先されるものがあり、決めた価値の全てを絶対に守らなければならないというわけではありません。
長い人生を過ごしていく内に、あなたの中の価値も変化していきます。その時には、価値を決める質問で、あなたがこれからの人生をどう過ごしたいか、あなた自身がどうありたいかを再び決めましょう。価値は指針であって、あなたを縛るものではありません。より過ごしやすく、より楽しく、そういう人生を送る為のひとつの指針です。
あなたの人生が彩り多いものになりますように。
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