家庭や職場や学校で、いつも完璧であろうとしていませんか?もしかしたら、あなたもあなたの周りの人達も、その完璧さを追い求める姿勢のせいで、追い込まれているかもしれません。
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完璧に追い詰められる
家庭では家事、職場では仕事。どんな業務も理想通りの完璧さに近付けるように、毎日を努力していますか?完璧であろう、理想に近付こうという努力はとても素晴らしい姿勢ですが、その完璧さを求めすぎているがゆえに、あなたの周りの人達も、あなた自身さえも追い詰められていませんか?
完璧であろうとする人ほど、その業務遂行中は他のものが見えにくくなっています。完璧を求める行動が、周りに迷惑をかけていたり、圧迫感を与えていたりすることにも、気が付けていません。何より、自分自身をどんどんと追い詰めていってしまっていることにも。
最初こそ、理想に近付ければ喜びを感じるでしょう。けれど、どんどんと完璧を求めていくうちに、「ミスは許されない」や「不完全では意味がない」と思うようになってしまいやすく、そういった思考に囚われてしまうと、ほんの些細な失敗も許せなくなってしまいます。
もし、そうなってしまったら、人はどうなると思いますか?
完璧にしがみつくと色々なものが壊れていく
まずは、自分自身が壊れていきます。
完璧であろうとする努力をしていく内に、柔軟性や自分らしさを見失っていきます。他のやり方もあるはずなのに、そのやり方にだけ執着し、遠回りは決して許さないという厳しいルールを自分に課したり、自分らしい働き方ではなく、最短の時間で最高のパフォーマンスをという思考で動くようになっていきます。それはまさに、ほんの少しの自由もなく、一歩を踏み外せば奈落の底のような細い道を歩いているようなものです。
そんな状態が続けば、心に相当なストレスを与えていることに気がつきますよね。ストレスが長期間に及ぶと、ストレスを回避しようと心は体に働きかけ、様々な症状で訴えてきます。そうなってしまっては、体も壊れていくのを止められません。
そして、自分自身の心と体だけではなく、周りの人間関係にも影響は及んでいきます。
完璧を求めるあまり人のミスに厳しくなり、人前で𠮟りつけたり、イライラや不安といった気持ちをぶつけてしまったりという行為に歯止めが利かなくなっていきます。
感情的な人の周りには、誰も近寄りたくはありません。徐々に人が離れていき、人間関係が壊れてしまっている?と気が付いた時には、誰からも見向きもされない状態になっていることもあります。
手抜き=心の余裕
完璧であろうとする姿勢は素晴らしいです。けれど、何事にも程度が肝心だということを覚えておかないと、自分自身もその周りにも、大きな迷惑をかけてしまいますね。
では、どういう状態を心がけていればいいのかというと、それは『手抜き』です。
手抜きという言葉を嫌う人がすごく多いんですが、どちらが良いか比べてみると、手抜きの方が圧倒的に良いということがわかります。
例えば、この2つの状態を比べてみてください。
完璧を求めて、厳しい口調で指摘を繰り返し、周りにも完璧を求める人がすぐ隣にいる日常。
そこそこの成果で十分とし、笑顔で優しく接してくれる人がすぐ隣にいる日常。
どちらの日常にいたいでしょうか?答えはひとつしかないですよね。
完璧であろうとしても、人はどこかでミスをするし失敗もするし、運が悪く完璧にできないこともあります。その全てを考慮してまでも完璧であろうとすることは、常に全速力で100kmマラソンを走らなければならないようなものです。
そんな状態は心に良い影響を与えません。
手を抜くことは、ストレスを減らすことです。手を抜いても、業務が滞らなければ十分だと考えてみてください。
例えば、家事のひとつ食事作りで考えてみましょう。
ゴールは、家族で楽しくご飯を食べることです。
楽しい食事。つまり、イライラしていてはいけませんよね。品数を作らなきゃいけない、全てが手作りでなきゃいけないという完璧さを求めると、余裕がなくなってイライラしませんか?イライラしてしまうなら、それは止めましょう。
では、総菜や外食に頼ってみると、手作りのプレッシャーから解放され、イライラが減りそうですね。
人は自分が想像している以上に、物事に集中し、その状況に飲み込まれやすいです。一度、最短の時間でスマートに業務を遂行できると、次もそれと同じになろうと考えます。そして徐々にそのハードルを無意識に上げていき、自ら行き詰ってしまいます。
時には手を抜いて、周りを見渡す心の余裕を作ってあげてください。
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