不幸続きの原因は自分がその不幸を選んでいるから。不幸=無意識の目的達成にある

誰でも幸せになりたい。穏やかでいながら、たまに刺激的で、楽しい人生を送りたい。そう願っています。そう願いながらも、人は真逆の行動を選んでしまう時がありますよね。
そんな時は、無意識の中に潜んでいる目的達成の為に、自分から不幸のただなかに突き進もうとしています。

目次

 

自分が変わるか変わらないか

青空と畑の写真

人は変わろうとしても変われないんじゃなくて、『変わらない』という選択をしているから変われないという話を聞いたことはありますか?心理学者のアドラーが提唱しているアドラー心理学のひとつです。

変わろうと努力しても変われなかったり、過去の経験から恐怖を感じ、変わろうにも変われないと思っていたり。人によって理由や状況は様々ですが同じなのは、「変わろうとしている。けれども変われなかった」という点ですよね。

アドラー心理学では、この『変われなかった』という状況はありえないものとしています。その人の人生は、その人が選択した結果によってつくり出されるもので、それ以外の要素はないとしているんです。
ずいぶんと厳しい心理学だと思いませんか?私もこれを聞いた時は、向き合いたくないものと向き合う必要がある心理学だと感じました。けれど、それを受け入れさえすれば、人生を切り拓くのは今よりもっと単純になっていくのかもしれないとも感じてました。

では、どうして人は変わらない選択をしているのか。その原因をアドラー心理学で説明していきます。もしかしたら、あなたにも心当たりがある事かもしれません。

 

1.無意識の目的

人は感情豊かな生き物ですよね。その感情をコントロールしようとしても、とても難しく、特に怒りの感情を抑えることは困難だと、誰もが感じたことがあるはずです。カッとなって怒りの感情が瞬間的に湧き上がり、その感情のままに言葉や態度をとってしまうなんてこと、何度も経験されている人は多いでしょう。

けれど、アドラー心理学ではそれはありえないとしています。怒りの感情であっても、人はコントロールできるし、何よりも自分の無意識の目的達成の為に、あえて怒りや恐怖といった激しい感情をつくり出しているといっています。
そんなことがありえると思いますか?私も最初は不思議でなりませんでした。けれど、理解していく内に、そうなのかもしれないと思い当たる節が自分の中に見つかり、それを受け入れたくないと最初は抵抗するものの、やっぱり受け入れる道を選んでいます。

まずは無意識の目的を説明します。
例えば、長い間引きこもりになっている子供がいるとします。その子は親から愛情を感じたことが全くなく、家庭環境はひどい状態です。
その子がどうして長い間引きこもっているかというと、本人は「外に出るのが怖い。人と会うのが怖い」と言います。

誰が見ても、成長過程において十分な愛情によって育てられなかったことで、対人関係を上手く構築することができなくなってしまった、という風に見えますよね。
けれど、アドラー心理学では、別の見方をします。

その子が引きこもりになって、何のメリットがあるのだろうか?何が目的なんだろうか?という観点から見てみると、重度の引きこもりになることで、親から気を向けてもらうことができる状態にいる。腫れもの扱いでも、丁寧な対応をしてもらえる。それが無意識の目的ではないか?と考えます。

本人でさえも、それが目的だったとは認識できていない場合が多いです。けれど、本当は親からの愛情や気配りが欲しいから、あえて迷惑をかけるような行為をして、その見返りとして腫れもの扱いでもいいから気にかけてもらえる環境を選んでいる、そうかもしれないと思いませんか?

 

2.目的達成の為に感情をつくり出す

無意識の目的は、何となく理解できたかと思います。けれど、問題は感情です。上記で例にあげた子供は、恐怖を感じています。
もし、その状態こそが子供の目的だとしたら、無意識の目的の考えが正しいとすれば、恐怖という感情が湧くこと自体がおかしいと思いますよね。
実は、人は目的達成の為ならば感情をつくり出せるんです。

感情をつくり出したからといって、その感情が偽物というわけではありません。痛みも苦しみも感じる本物の感情であることは間違いない事実です。その上で、その感情は子供自身がつくり出しているものでもあります。

人はただの言い合いになってしまえば、立場が上であったり、話が上手な人が言い合いを制します。そんな時、どうやって自分の目的を達成しますか?その答えが、感情です。
ほとんどの人が、感情的になって取り乱している相手を上手く宥めたり、自分の意見を押し通そうとすることを避けますよね。それがわかっているから、感情をつくり出して目的達成の手段としていると、アドラー心理学は示しています。

 

自分に当てはめてみて

白い壁かけ時計の写真

今日はちょっと胸が痛くなるお話だったかもしれません。無意識の目的は、本音に近いところにあるものです。それを指摘されるのは、怖くもあるし、恥ずかしくもありますよね。だからこそ、誰にも見られないように隠しておきたいという思いが生まれます。

自分に当てはめて考えてみると、思い当たる節が今までの人生の中のどこかにあるんじゃないでしょうか?
もしそれが、今のまだ続いている状況なら、今こそそれに変化を与える時かもしれません。

自分は本当はどうしたいと思って、この行動をとっているのか。
「~したい」と言いながら、真逆の行動っをとっている原因は、無意識の目的があるからじゃないだろうか。
そう自分に問いかけてみれば、不幸の道を突き進み、「ほらお前のせいだ」と「私が不幸なのは、〜のせいだから仕方ない」と言う為だけに自分を不幸のただなかに置いている、なんてことはないでしょうか?

人生は、自分の為のものです。自分の為になる、自分が幸せになる為に、何を選び、何を目的とするかを考えてみてください。自分を変える為には、まず今の自分がどんな状況にあるのかを知らなくては始められません。
まずは、今の自分を客観的に見つめてみることから、はじめていきましょう。

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