誰のせい?誰の責任?
何か起きる度にそんな考えで頭がいっぱいになっていたら、あなたは他責思考です。
他責思考は、物事の原因が自分以外の周りにあると考えること。その思考は、対人関係を崩壊へと向かわせてしまいます。
目次
他責思考にどうしてなってしまうのか
何かミスや失敗があると、事の大小に関わらず、その責任を自分以外の人に押し付けてしまう思考。これを他責思考と呼びます。
他責思考は、自分以外の周りの人や環境に物事がうまくいかない原因があるとし、どう見ても非があるのは自分自身な場合であっても、非を認めようとはしません。
どうしてこんなに捻くれた考えを持つようになってしまうか、わかりますか?
他責思考の人は、自分に自信が無く、自己保身で精一杯になってしまうからなんです。
いつも内心ではビクビクしていて、ミスや失敗が起きるとすぐにその責任の転嫁先を探します。その言い分が通用しないとなると、感情的になって暴れる人もいます。それくらい、ミスや失敗という汚点が自分につくことを嫌います。
一方で、普段の態度は謙虚という人もいて、何かが起きるまで他責思考の人かどうか見わけはつけづらいでしょう。
責任を被りたくないという気持ちが強すぎると、目の前で起きた事実さえも捻じ曲げてしまう他責思考を持っていると、対人関係がうまくいきません。
常に自己保身に考えを巡らせて、意見はコロコロ変わります。そんな人に、信頼が集まるはずもありません。
人との信頼関係が結べなければ、コミュニティ内で孤立を深めることになるでしょう。その孤独が、更に他責思考に走らせてしまう悪循環にも。
どうしたら他責思考を治せるのか
他責思考の問題点はひとつ。いつまでも成長できないという点につきます。
物事が失敗した原因を、自分以外の外に見出そうとする為、自分で解決しようという行動に移せません。原因を作った人や環境こそがやるべきことだと訴えるだけ。
たとえ、自分自身がその原因だったとしても、認めはしません。そうなると、改善することはできませんよね。
どうしようもない性格に思える他責思考も、思考なのですから変えることは可能です。性格は年老いるほど変えられないと言われていますが、何歳になっていても、人はいつでも変わることができる生き物です。
他責思考を治すには、思考の切り替えが重要です。
その為には、熟考する癖をつけましょう。
熟考とは、よく考えること。思いを巡らすことです。
他責思考では、何かミスや失敗があった時に、パっと自分以外の誰かや何かに原因を見つけ出しますが、その時こそ熟考するチャンスです。
他責思考によって導き出された自分以外の原因。それをひとまず頭の片隅に放置します。
そして、もう一度状況をよく考える為に、何があったのか、その時にどう考えたのかを書き出してみてください。そうすると、自分がどう考えているのか目で見える形になり、他責思考に陥っている現状を認識する助けになります。
他責思考になっていることに気が付けば、そこから思考を切り替えようという考えが生まれます。
書き上げた状況をよく見て、そこから『自分にできることは何か?』を考えてみてください。
原因をどこに求めるかではなく、ミスや失敗を解決する為に、今後も同じようなことを起こさない為に、できる事を考えましょう。
原因を追究するのは、改善したいからです。改善策を考えるでもなく、ただ原因を追究して「お前が悪い」と突きつけることに何の意味もありません。人を傷つけ、自分の格を貶めるだけです。
考えるべきは、責任の所在ではなく、改善の為の原因追求だということを覚えておいてください。
思考は変えられる
自身の無さや視野の狭さ、そんなところから他責思考が生み出されます。けれど、よく思い返してみれば、誰でも一度はそうやって責任から逃れようとしたことがあるはずです。
他責思考は、誰もが一度は通る道。なら、そこから抜け出し、自分を成長させることは難しいことではありません。
思考は変えられる。人がいつでも成長できるように、思考を変えることはできるんです。
長年の癖となった思考を変えるのは、今までの自分を捻じ曲げているようで辛いと思う時もあるでしょう。けれど、自分を悪くさせている癖を直せば、今よりも良い人生が待っています。
あなたの人生を、今よりもっと素敵なものにしてみませんか?
年齢、性別、育ちは関係ありません。自分が「こうしてみたい」と思った瞬間から、自分を成長させる一歩は始まっています。あなたの「変わりたい」という思いを、前に進む力に変えてみてください。
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