過去に起きた出来事に囚われ、境遇や環境を言い訳にしていては、人生を楽しむことはできません。
それと同じように、「将来の為」にだけ生きていても、今という時間を犠牲にし、人生を謳歌することはできません。
あなたは、『今』を生きていますか?
目次
将来の為の我慢はいつまで続ける?
小さな頃は大人に、大人になってからは周りに、「将来の為に今は我慢しなきゃ」と言われ続けてきませんでしたか?
今を我慢してまでの『将来』とは、一体いつのことなのか考えたことはありますか?
若い頃の苦労は買ってでもしろと言われてきた人達は、我慢することが正しいと思い込んでいます。若い世代が苦労もせずに笑っている姿に我慢がならないようです。
けれど、若くても年老いていても、我慢は大変ですし、将来を考えていないわけではありませんよね。誰だって少なからず努力すべき時は努力しているし、我慢しなければならない時は我慢しています。
そんな中で、まだ「将来の為に」と言われても、一体いつやってくる将来のことなのか、わかりません。我慢した先に、必ず報われるとは限りません。世の中の状況が変われば、その時の我慢は無駄になることだってあります。
そうしたら、一体どこまで我慢し、努力し、将来を待っていなければならないのでしょうか。
多くの人は、『将来』と『我慢』をこのように捉えています。
大人になった時に困らないように、嫌でも勉強するべき。
けれど、その『大人』が何歳かは、よくわからない。
老後に困らないように、お金は貯蓄するべき。
けれど、その『老後』がどんな時代になっているか、よくわからない。
先々に困らないように、アンテナを常に張って、情報を取りに行くべき。
けれど、『今』その溢れた情報に苦しんでいても、苦労はするべきだから我慢するべき。
こうやって未来のことばかりを考え、今を犠牲にする思考が身につけてしまえば、『今』という時間を我慢だけで過ごしてしまいます。その我慢ばかりを選んできた人生は、楽しいでしょうか?
好き勝手できる時は、生きている時しかありません。
それがわかるのは、本当に自由がきかなくなった時。
けれど、その時に気が付いても、もう遅いのです。
生きているのは過去でも未来でもない
私たちは、『今』という時間を生きています。過去でも未来でもありません。『今』です。
時間の流れは一定で、先へと流れていくだけ。その流れを止めることも戻すことも、人にはできませんよね。
「将来の為」と言って、今という時間を犠牲にしても、その犠牲になった今の先にある未来は、本当に自分自身の為になるのかを考えてみてください。
我慢をしない人生が良いというわけではありません。
けれど、我慢ばかりの人生は、果たしてあなたが納得する人生になるのでしょうか?
やりたい事をやる為の努力や我慢は必要ですよね。
例えば、尊敬する教授の授業を受ける為には、その教授が授業を行っている大学に入学しなければなりません。
入試に合格する為の学力を得る為に、試験勉強を頑張り、趣味の時間を減らして遊ぶことを我慢する必要がありますね。
その努力や我慢は、将来の為のもの。それは明確な目標の為のものです。
けれど、漠然とした我慢や努力は、本当に将来の役に立つでしょうか?
老後に困らないようにと、お金を消費させないように節約し、遊びにも行かず、質素な生活を続けている今は、楽しくはありませんよね。その生活を続けた先の老後は、確実に困らない老後になるとは限りません。
お金の価値は世界の状況によって変わり、同じ金額を持っていても、求める物が手に入らなくなるかもしれません。
資格があった方が就職に有利だからと、手あたり次第に資格を取得して、今やりたい事を我慢するのは楽しくはありませんよね。好きな資格でもなければ、就きたい職業の為でもない資格を持っていて、本当に就職は有利になるでしょうか。
もちろん、今の努力や我慢を無駄にしない生き方というものもあります。無駄にしないように人生を送ればいいだけのことです。
けれど、それは未来の自分に『今の自分の尻ぬぐい』をさせているようなものではないでしょうか。
時間を人生を、ひとつたりとも無駄にさせない為に、好きでもない努力や我慢をし続けた代償を未来の自分に払わせる行為ではないでしょうか。
『今』を生きよう
今、この時に感じ、思うことは『今』だから感じ、思うことです。
十年経てば、同じものを見ても別の思いが湧き、今とは違う捉え方をするでしょう。
『今』、これがしたいと思ったなら、それをやる時は『今』しかありません。
時間や年齢や、その他たくさんの言い訳をしても、今というタイミングを逃せば、もうそれはやりたい事ではなくなってしまいます。
「もうそんな気分じゃなくなかったから、あの時やらなくて良かったんだ」
そう考えてみても、経験しなかった思いは心の奥に燻ぶっていきます。
年老いるごとにその思いは、はっきりと後悔という感情となって、あなたの中に現れます。
「気分じゃなくなった」のは、やるタイミングを逃してしまったからではありませんか?
「あの時やらなくて良かった」は、やらなかった自分を正当化したいからではありませんか?
もう「将来の為」という言い訳で、『今』を我慢することをやめましょう。
『今』という時間は、この瞬間を逃したら二度と戻れません。
そして、未来はそんな『今』を一歩ずつ歩いて行った先にあります。
『今』を楽しみましょう。
やってみたい事には手を出してみてください。
言い訳で足踏みしている時間はもったいないです。
人生を豊かにするのは、あなたが今を楽しむことです。
やってみましょう。楽しみましょう。百年はある人生の中の、『今』という時間を楽しみ尽くしましょう。
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