選びたいとは思っているのに、どうしても選びきれない優柔不断さ。何かを選ぶ時、考えに考えて、結局何も選べずに終わってしまった経験はありますか?
何も決められないと、決断をするタイミングがもの凄くストレスに感じますよね。
その優柔不断、直してみませんか?
目次
どうして優柔不断になったのか
あれこれと選択肢が多いと、何を選んでいいかわからなくなりますよね。けれど、優柔不断な人は選択肢の多さに関わらず、その場で何かを決める・選ぶという判断を極端に難しく感じています。
それは、どうしてだと思いますか?
その人が持つ性質、考え方、感じ方、行動を決める指針などを性格と呼びます。優柔不断は、そんな性格の中のひとつです。
では、性格はどうやって形成されるか知っていますか?
それは、その人が積み重ねてきた行動によって形成されていきます。
以前、マザーテレサの名言を取り上げました。(マザーテレサの格言の記事はこちら【人生で立ち止まった時は名言を読む。読んで心に響く名言】)
マザーテレサの名言では、このように言っています。
思ったことが言葉になり、
言葉が行動になり、
行動が習慣になり、
習慣が性格になり、
性格は運命となる。
心で感じたこと、それをどう受け止め、何を思ったか。そして、それに対してどう行動したのか。それが自身の性格を形成していくと言っています。
優柔不断な人は、決断を迫られた時にこんな思いを抱いていませんか?
- これで合っているのか不安
- 他の人とずれていないか確認したい
- 一人だけ違うのは嫌だ
- 情報・選択肢を全て見ないと決められない
- 失敗するようなら選びたくない
- ミスは恥ずかしい
- 変に思われたくない
このような思いの底に共通するのは『不安』です。
人の波や流れから外れてしまうことや、自分がそれを選んだことで起きてしまうかもしれない未来の不幸など、決断の先の不安を強く感じてしまうから、何を選んだらいいのかわからなくなってしまい、いつまでも決められずにいる優柔不断な人となってしまっています。
けれど、いつまでも優柔不断ではいたくありませんよね。決断すべき時には、きっぱりと選び抜きたい気持ちが、心の中にあるはずです。
その気持ちがあれば、優柔不断な性格を直すことはできます。行動の前には、まず思いがあるからですね。
今回ご紹介する方法は三つ。全部を試してもいいし、ひとつだけやってみても構いません。できそうなところから無理せず始めることが、変化への一歩目です。ぜひ試してみてください。
1.『正解』ではなく『ほど良い』を選ぶ
優柔不断な人は、常に『正解』を探そうと躍起になっています。唯一ある正解、たったひとつだけの正解。それを間違うと、とんでもない悪い事が起きてしまうような恐怖を感じる人も中にはいるのではないでしょうか。
まずは、その考え方を直していきましょう。
何かを選ぶ時、正解というものは存在しません。なぜなら、それを選んだ未来で、自分自身がどう思うか、それだけが正誤を判断する材料だからです。
例えば、青い色の服を選んだあなた。綺麗な青色が気に入っています。けれど、とある人に「変な色」と言われてしまいました。
その時、あなたは「選ばなければよかった」と後悔しますか?
ここで後悔を選べば、綺麗な青色の服を選んだ決断が間違いだと認識し、間違った選択をしたという過去を受け入れたことになります。
人がなんと言おうとも、綺麗な青色の服に変わりはありません。「自分が好きなものを着れて幸せ」と感じていれば、それが正解となるのです。
けれど、いきなりそんな強気な考えは難しいですよね。だから、まずは『ほど良い』を選んでみてください。
選んだ先に起こるリスクを、完全に把握することはできませんし、中には回避できないリスクも存在しているかもしれません。それでも選ぼうとしている時点では、全ては妄想の中の不安でしかないのです。
それならば、「これくらいなら良いかな」と思えるものを選んでもいいとは思いませんか?
2.時間制限をかける
悩むことに際限なく時間をかけられてしまう状況は、優柔不断を悪化させます。そこで、決めるまでの制限時間を設けてみてください。
例えば、お店でご飯のメニューを選ぶ時、「5分で決めよう」と自分自身に宣言します。心の中で思うだけでもいいし、一緒にいる人がいれば、相手に宣言しても構いません。
時間制限をかけることで、プレッシャーに感じてしまうかもしれませんが、制限時間があると必ず決めることができます。
ここで大切なことは、「自分で決めた」という経験を積み重ねていくことです。
自分が優柔不断な性格をしていると自覚している人ほど、時間の制限がない状況下では決めることが難しくなります。そうやって時間ばかり過ぎていってしまうと、過ぎてしまった時間が無駄になったと思い、心にストレスを抱えてしまうのです。
そうやってストレスを抱えてしまうよりも、勘に頼って決めてしまった方がストレスは小さいです。
決めることに慣れていけば、悩む時間は自然と減っていきます。
3.後悔を希望に変える
優柔不断な性格な、先々を不安に思っているからだと書きました。間違ってしまったらどうしたらいいのか、選ばなかった方が本当は良いのかもしれないなど、まだ起きてもいない未来の不安を想像して、選ぶことを困難にさせています。
その不安、具体的に考えてみてください。
ほとんどが「未来の自分が後悔(失敗)しない方を選べるかな?」という不安ではありませんか?
けれど、優柔不断な人の多くが、後悔しています。なぜなら、選ばなかった方を美化して見てしまうからです。
後悔しない時は、ほとんど無いのではありませんか?
選んだ未来に起こるリスクを、完全に把握することは誰にもできません。それならば、「もう一つの選択肢の方が良かった」と思った時に、「次はそれを選んでみよう。先の楽しみができた」と思えたら、後悔は次への希望や期待に変えられると思いませんか?
優柔不断もあなたの個性
優柔不断な性格も、見方を変えれば悪いものではありません。人の意見を気にするのは、調和を大切にしているからで、即決できないのは慎重だから。
無理に性格を変えなければいけないことは、ないですよね。
けれど、自分自身が困っているなら、変えるという選択をして、行動をしてみましょう。
変えたいという思いがあって、変える為の行動をして、それを何度も繰り返していく内に、性格はゆっくりと変わっていきます。
どうか、今の自分を嫌わないであげてください。
変わっていく自分を美化しすぎないでください。
どんなに変わろうとも、あなたはあなた。世界にただ一人しかいない大切な存在です。
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