つい他人と自分を比較して、自己を評価していませんか?自己評価は、良い意味になるものと悪い意味になるものとが存在します。あなたはどちらの自己評価をしているでしょうか?
目次
なぜ他人と比較してしまうのか?
先にも申した通り、『自己評価』をする為に他人と自分を比較することが多いです。自分がやっている事、行動そのもの、現在の能力は適正なのかどうか?
なぜこのように自分自身を他人と評価したがるのかというと、主な目的は2つあります。
ひとつは、自分の正当性を確認して安心する為です。
自分がいる環境で、どういった行動が正しいのか、自分の能力は基準値を超えているかなど、自分が間違っていないという確認の為に行います。
もうひとつは、自尊心を感じて安心する為です。
例えば、優れている人と自分との共通点を見つけて、自分がその人と同じであるかのように感じて自尊心を高めたり、自分よりも不幸な人・不出来な人を見て、自分の方が幸せ・自分の方が優れていると感じたりする為に行います。
他人との比較に頼り過ぎない
比較すること自体は、何も悪いことではありません。自分の正当性を確認する為の比較は、周囲を見る眼を養い、協調性を高める為にも必要なものです。
自分よりも不幸・不出来な人との比較は、一見するとやってはいけないようなイメージがありますが、この比較にもメリットはあります。人の不幸を聞いて内心ほっとすると、脳では喜びを得た時と同じ反応が現れます。不幸の中にいても、自尊心を保つ為に必要だからです。
しかし、やりすぎは危険です。自分と他人とを比較し、優劣を付ける比較は、自分に自信がないほどやりすぎてしまいます。自信がない人は、自分自身を評価する基準を他人との差にだけ見出します。それ以外に自分を評価する術を持たないので、何が何でも他人より上にいなければ気が済みません。
自分が人よりも優れていると思う為には、自分よりも下の他人がいなければ成立しませんよね。そこで、自分より上にさせない為の行動(マウントをとる、悪口を広めて足を引っ張るなど)をとってしまうことがあります。
この状況では、自分の中の自己評価を高めたとしても、周囲からの評価は完全に下がってしまうことに気が付きましたか?その時ばかりの気持ちは良いけれど、結局は自分の為にはなっていませんね。
また、同じ自信がない人でも自分よりも優れている人と比較して、自分には価値がないという風に思い込んでしまい、心を病んでしまう場合もあります。
自分に自信がない時ほど、誰かと比較することは止めておいた方がいいでしょう。
自分自身を高める比較
比較そのものが悪いわけではないと申した通り、他人と比較することで良い事もあるんです。
自分より少しだけ優れた人と比較してみましょう。自分との類似性が多い中、相手の方が少しだけ優れています。こうした人を見つけると、自分も少しだけ何かを変化させたり努力したりすることで、その人に並べるのでは?もしかしたら追い越せるのでは?と考えられますよね。
これは良い比較、ライバルとの比較です。切磋琢磨という言葉があるように、勝手にではありますが、自分とその人を比較して、追いつき追い越しを繰り返していく内に、自分自身の能力や思考を高めていくことができます。そうした行動に繋げる力が、比較することで生まれます。
行動には良いも悪いもなく、それをどう自分に作用させるかが重要です。他人との比較も、一歩間違えば偽りの自尊心の中に落ちてしまうことにもなりかねませんが、良い比較を行えれば、自分をより高めていける手段のひとつになるでしょう。
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