『自分』というものが、分からない。
『自分』の中身が空っぽに思える。
好き嫌いもぼんやりしている。
そんなあなたは、周りの為に『自分』を作って生きてきた優しい人です。
けれど、そろそろ『自分』を取り戻して、あなたの為の人生を生きてみませんか?
目次
『自分』を作るのは人に優しくありたいから
人に嫌われないように。
人の役に立つように。
自分のことより人のこと。
そうやって人の為に生きてきたあなたは、とても優しい人です。その優しさゆえに、『自分』がわからなくなっていませんか?
やりたい事をしていいと言われても、何をしたらいいのかわからない。好きな事をしていいと言われても、自分だけでは判断できない。人に優しさを与えてきた分だけ、自分を抑圧したり、置いてきぼりにしてしまったから、今更『自分』を基準に行動しようとしても、どうすればいいのかわからないのではないでしょうか。
そんな風に自分を忘れてまで、人への優しさは失わずにきたあなたは、本当に素晴らしい人です。その優しさは、きっと誰かを救ってきたはずです。
今度は、その優しさを自分自身に向けてあげましょう。
あなたに救われた人や、あなたを大切に思う人は、そろそろ周りの人を最優先に生きるよりも、あなたがあなた自身の為に生きることを願っています。
自分を取り戻してみませんか?
自分らしく生きる人生を、もう一度はじめてみませんか?
全三回で、【自分を取り戻す】方法をご紹介します。
あなたらしく生きる為に、置き去りにしてきた『自分』を取り戻しましょう。
第一回:自分の価値観を知ろう
根っからの善人であるあなたは、呼吸をするように人の為に動いています。困っている人がいれば手助けし、周りからも真っ先に頼られていますね。
そんな優しさに溢れる人として生きてきたからこそ、今更『自分』の為に生きると言われても、何をどうしたらいいのかわからないでしょう。
自分迷子のあなたへの道標として、第一回の今回で教えることは一つです。
【自分の価値観を知りましょう】
価値観とは、物事の価値を評価・判断する際の根底にある考えや見方です。
生まれた地域や触れてきた文化、経験した出来事などから、人それぞれ異なる価値観が育ちます。その固有の価値観を知ることが、自分を取り戻す第一歩となるのです。
価値観を知るには、次のステップを踏んでみましょう。
1.今までを振り返る
今までの人生を、まずは振り返ってみましょう。
どんな風に過ごし、どんな思い出がありましたか?
そこでは、どんな気持ちを抱いたでしょうか?
一番楽しかったことは?
一番辛かったことは?
アルバムを広げながら、今までを振り返るのもいいですね。思い出や気持ちが、より鮮明に浮かび上がります。
ここでは、自分が今までどうやって生きてきたのかを振り返ることが重要です。その振り返りの中で、「これは嫌だったな」や「これは嬉しかったな」と感じた出来事を素直に思い出してみてください。
2.10の質問
次は、振り返った過去を思い出しながら、次の10の質問に答えていきましょう。
この質問は、価値観を探る重要な質問です。自分を飾らず、素直な気持ちで答えてください。
- 刺激を受ける人は誰ですか?
- 人生で大きな決断をした時に大切にした判断基準はなんですか?
- 一番努力した経験は?
- 親の生き方の好きなところ、嫌いなところは?
- 嫌いな人、苦手な人は誰ですか?
- 育った家庭の教育方針はなんですか?
- 憧れる人は誰ですか?実在の人物でなくても大丈夫です。
- 一番感動した出来事は?
- 読んだ本の中で一番好きな本は?
- あなたが死んだ後、周りからどんな人だったと言われたいですか?
3.質問の回答を深掘りして言葉に置き換える
最後は、10の質問の回答を深掘りしていきます。
例えば、「1.刺激を受ける人は誰ですか?」の質問に答えた人物の、どういうところに刺激を受けているのかをもっと深く考えてみましょう。
常に努力を惜しまない、誰とでも対等に接している、人を見下さない、何事も諦めないなど、あなたが刺激として受け取っているもの、感じているものを言語化してください。
それを他の質問でも同じように深掘りしていきます。
そうすると、ただの憧れや漠然とした好き嫌いだった質問の回答から、自分の価値観が姿を現してきます。
最後は、それらを言葉に置き換えてみましょう。
例えば、先ほどの1の質問の回答で深掘りした内容が、「努力を惜しまないところに刺激を受ける」だとしたら、「努力:諦めないで続ける」と、一つの言葉に置き換えることができます。
このように、他の質問の回答を深掘りした内容も言葉に置き換えてみましょう。
10の質問から、10の価値観が姿を現しました。
それらを、特にあなたが大切にしたい、重要視している価値観でランキングにしてみてください。
最も大切な価値観を考えようとすると、その言葉の意味をどう捉えているかを何度も考え、想像し、自分の心に当てはまるものを探します。そうやって、何が自分にとって大切なのか、基準としているものが何なのかを知ることができます。
それが、あなたの価値観。あなたが生きる上で大切にしたいと思っている本心です。
『自分らしさ』は『自分』を知ることから
自分らしさは、自分がどういう人物か、どんな価値観を持っているか、物事をどう捉える癖があるかなど、自分自身の内面をよく知らなければ、『自分』というものがわからず、空っぽだと誤認してしまいます。
あなたの今までの人生は、全てが人の為でした。人を優先し、人に喜んでもらい、それが自分の喜びで存在理由だとしてきたのです。
そんな人生も悪くはないかもしれませんが、ふと自分のこととなると、どうでもいい扱いになってしまっては、あなたを大切に思う人達が悲しみます。
もっと自分に意識を向けてあげてください。
もっと自分を大切に扱ってあげてください。
人に優しくするように、その優しさを自分にも与えてあげてください。
『自分らしく』あることは、人に優しくしないことと同義にはなりません。自己犠牲ではない人への優しさこそが、本当の優しさで愛情表現ではありませんか?
明日は、【第二回 直観に従う。人の言動に振り回されない『自分』になる】をご紹介します。
今日よりも一歩、自分を知ってみましょう。
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