何かを選ぶ時、誰かに好みを聞かれた時、「何でもいい」と答えていませんか?
その答えを続けていくと、だんだんと自分自身の本心を見失ってしまいます。
大切なあなたの気持ちを見失ってしまわないように、「何でもいい」をやめましょう。
目次
「何でもいい」は自分を見失う自己暗示
普段から気に留めることもない口癖。自分が何を口にしているか、覚えていますか?
ほとんどの口癖は、口に出しっぱなしで覚えていません。それくらい気にかけていないひと言ではありますが、そんな取り留めないひと言も脳はしっかりとキャッチしています。
脳はとても単純で、耳から届いた言葉をしっかりと受け止めています。文脈や場の流れなどは一切無視して、入ってきた言葉だけを受け止めています。
それはつまり、『聞きたくない言葉も自分に対しての言葉として受け取っている』ということです。
これまで、多くの口癖を取り上げてきました。自信を失うものや自己肯定感を下げるものなど、自分に対して悪影響のある口癖は多いのに、人はそんな言葉ばかりを口癖にしてしまっています。
今回取り上げる口癖は、「何でもいい」です。
誰かといる時に「これとこれもどっちが良い?」のような質問をされた時、あなたはどう答えていますか?
例えば、パンとパスタどっちが好き?青と赤どっちが好き?
こういった質問に、「どっちでもいい」や「何でもいいよ」と答えていませんか?
本当に心からそう思っての答えなら問題ありませんが、その答えが相手の気持ちを察しての返答だとしたら、あなたの心はどんどん自我を失っていきます。
人には好きなもの嫌いなものが必ずあります。なんでも好きということは、ないはずですよね。
けれど、口にする言葉は「何でもいい」
発した言葉と気持ちに矛盾が生じると、心にとってそれはストレスになります。
「何でもいい」と言い続けた人に何が起きるかを取り上げました。
もしこの口癖がある人は、自分の状態を見つめ直すキッカケにしてみてください。
1.好き嫌いがわからなくなる
「何でもいい」と言い続けていると、だんだん自分が何を好きなのか、何が嫌いなのかわからなくなっていきます。不思議なことに、人は言い続けていると自己暗示にかかる傾向があり、そんな気はなくとも発した言葉が自己暗示となってしまう場合は少なくありません。
そして、この口癖の特徴は、決定権を人に譲り渡している点にあります。
自分では何も決めない状況が、『自分では何も決められない』と認識するようになったり、人に最終判断や決定をしてもらう状況が、『人の顔色を窺う』や『他責思考』に拍車をかけたりするようにもなります。
自分で何も決められない、人の顔色ばかり窺ってしまう、他責思考。これらの特徴は自身のない人や自己肯定感の低い人にも当てはまります。
大切な『自分』を手放していませんか?
2.実は否定されるのが怖い
「何でもいい」という口癖は、遡れば「人と言い争いたくない」や「人と対立したくない」などの自己防衛によって引き起こされた結果とも考えられます。さらにもう一つの隠れた目的が「自分を否定されたくない」です。
自分が好きなものを否定されたら、誰でも悲しい気持ちになりますね。一度でもそういう経験を自分自身がしていたり、そういった光景を見聞きしていれば、「そんな体験をしたくない」と自身を守ろうとして、つい「何でもいい」と言ってしまうのです。
「何でもいい」なら、自分の意見を言ったわけではないので、否定されることはありません。その回答を批判されたところで、自分の本当の回答ではないので心は傷つきにくくなります。
しかし、そうやって逃げ続けていると自分の心と向き合えなくなり、ちょっとした人の言動に敏感になる他人軸な思考が根付き、「自分には何の責任もない」との考えをも持ってしまい、まるで自分の人生を放棄したかのような行動をとってしまう場合もあります。
否定は確かに怖いですが、誰か一人に、何か一つ否定されたことを大きく捉えすぎていませんか?
あなたの好きも嫌いも伝えて良い
好きなことは何とか言葉にできても、嫌いなことは何だか言いにくいと胸に秘めてしまっていませんか?あなたの好きも嫌いも、あなたの大切な気持ちです。人に伝えてこそ、意味があります。
あなたの好き嫌いがわかれば、あなたを大切に思う人は『あなたに何をしてあげられるか』を考えられます。
好きも嫌いも、伝えてみましょう。
もし嫌いを伝えて壊れる対人関係があれば、信頼関係を結べなかっただけのこと。誰とでも仲良くなれないなら、そういう風に壊れてしまう関係があるのも当然です。
自分を抑圧し、すり減らす自己暗示はやめましょう。
もっと自分を表現して、自分の気持ちに素直になってみてください。
きっと、今よりもっと生きるのが楽しくなるはずです。
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