自分と人とは、違う存在だと認識できていますか?
人との境界線が曖昧になると、意見を言おうとしても周りの人の気持ちや意見を優先させてようとしたり、判断を人に委ねてしまったりして、生き辛くなる要素に溢れていきます。
自他の境界線を明確にして、生きることを楽にしていきましょう。
目次
自他境界線をはっきりさせると生きるのが楽になる
自分と人とを区別する境界線は、はっきりと線引きできていますか?
人に振り回されやすかったり、人の顔色を窺う癖を持っていたりする人や、人の気持ちへの共感力が高い人などは、自分と人との境界線が曖昧になっている場合が多くみられます。
その結果、人の問題を自分のこととして捉えて複雑化させたり、人のことばかりが気になって自分のやりたいことを我慢したりするなど、数多くの問題を抱えてしまいます。
自他の境界を明確に区別することは、言い換えれば「自分は自分。人は人」という意識を強く持っている状態のことです。
自分と人。違っていて当たり前で、それぞれの問題はそれぞれが解決するもので、時には助け合える存在なのだと理解できれば、生きるのが楽になると思いませんか?
自他境界線は、心身が成長していく段階で自然と身についていくものですが、うまく自立が行えていない場合や強いストレスに晒され続けた場合などには、境界線が曖昧になっていきます。
自分と人との境界線を明確にして、人に縛られない生き方をしてみませんか?
誰かの顔色や周囲からの圧力を感じなくていい、周囲と違う価値観に不安を覚えなくていい、周りと一緒でなければいけないと思わなくていい。心を不安定にさせる自他境界線の曖昧さを、今こそはっきりと区別させましょう。
自他境界線を明確にする3ステップをご紹介します。
最初から上手くはできないでしょう。けれど、何度でも実行してください。何度も何度もやってみれば、できるようになっていけます。
1.自分の『好き』を確かめる
自他境界線が曖昧な人の特徴には、判断を人に委ねてしまうことがあげられます。他人軸、他責思考などと言い換えてもいいでしょう。
その思考を持っていれば、自分の人生なのに自分の意志では何も決められない不自由さや理不尽を感じてしまいますよね。
だから、自分の『好き』を確かめましょう。
人に判断を委ねなくても済むように、「私は〜が好き」と判断できる力を育てるのです。
どんな小さなことでも構いません。色、場所、質感、食べ物、空間など、ありとあらゆる物事の中にある『あなたの好き』を探して確かめてみましょう。
ノートやメモ帳に書き残して、自分が何を好きだと感じているのか、後から確認してみても良いですね。
どういう時にそれが好きなのか。その時の状況なども書き加えておくと、より一層自分の『好き』を知ることができます。
2.察しない・先回りしない
場の空気を読むことは、ずっと昔から教育されてきました。確かに状況によっては、その場の空気を読むことは必要になりますが、いつでもどこでも必ずしなければならないわけではありません。
時には、自分の気持ちを優先して伝えても良いのです。
「これを言ったら雰囲気が悪くなりそう」や「私はこっちが好きだけど、相手の好みはあっちなんだろうな」など、相手を慮った先回りの思考や察する行動をやめましょう。
それらの行動が行き着く先は、自分を抑圧する結果にしかなりません。
何かしている最中、相手の気持ちや意見を先回りして予測しよう、察しようとする考えをしていたら、その考えを止めましょう。
そして、あなたがどうしたいかを考えましょう。
人と関わり合っている間も、それは『あなたの人生』に間違いありません。
相手を察して優先してばかりいては、人の為に生きる他人の人生になってしまいます。あなたの心を優先して、あなたの意見を伝える行動を起こしましょう。
3.「私は〜」を伝える
上記の察する行動や先回り行動が癖になっている人は、「私〜です」と伝えることが困難に感じます。それは、自分の意見を言語化することに慣れていないからです。それよりも、相手の気持ちや意見を予測・優先して行動することの方にばかり慣れているので、自然と「あなたは〜でしょう?」と考えてしまいます。
その思考を「私は〜」に変えて、相手に伝えましょう。
自分がしたいこと、思っていること、感じた気持ちなど、「私は〜だよ」と相手に伝える為には、自分の中で言語化できるように噛み砕き、考える必要があります。その工程が自分を知り、相手とは違う存在だと認識するキッカケになります。
意見が食い違うのは、衝突ではありません。全く同じ人ではないのですから、意見や気持ちが違っていて当たり前です。その違いを受け入れずに否定しようと行動した瞬間が、衝突となるだけ。
あなたの気持ちや意見を伝えても、相手と衝突することはないから安心して気持ちや意見を伝えましょう。
あなたの価値観、あなたのルールで生きていい
どうすれば生きるのが楽になるのか、どうすれば生き辛さから解放されるのか。
その答えは、自分という軸をはっきりと持ち、人とは違う存在なのだと明確に区別する思考を持つことで達せられます。
あなたの価値観を、正誤で判断しようとしないでください。
あなたの生き方を、善悪で判断しようとしないでください。
あなたがどう生きたいのか、その選択肢はあなたが自由に選べることを思い出してください。
今感じている生き辛さは、自分を無理に歪めようとする苦しさからきています。
あなたは『あなたのままで良い』
誰かに言ってもらわなくても、自分自身がそうと認め、受け入れてあげることで生きることはもっと楽になれるでしょう。
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