不安の正体とは?不安を完璧に消し去ることはできない理由

不安とは何なのでしょうか?
人はどうして不安になるのでしょうか?
その正体と対処法をご紹介します。

目次

 

人が抱える不安の正体

曇り空の写真

不安を持たずに生きられる人は、いません。世界中の誰もが、心の中に大小の不安を抱えています。
その『不安』とは、一体なんだと思いますか?

不安とは、自分自身の安全などが脅かされる可能性に直面した時やそうなるかもしれないと察知した時に、自然と生み出される感情で、不安になること自体は何ら問題はありません。

何に不安を感じているかを大きく分けると、過去に起きた出来事を想起して、それが未来で「また起きてしまうのではないか」と考える『未来への不安』が特に大きな割合を占めているでしょう。
あなたもよく考えていませんか?「このままだと、どうなってしまうんだろう?」と。

不安になる時、それは心に行動を促されている時でもあります。
例えば、夏休みの宿題。長い休みの最初の方は、「後でやればいい」と思って不安を感じることはありません。それよりも目の前の楽しみを優先するでしょう。

しかし、だんだんと日が経つにつれて心の中に不安が増えていきます。
「このまま宿題をやらなくてもいいのだろうか?もし残りの日数で宿題が終わらなかったらどうしよう?」という気持ちになりますね。

この不安から逃れる術は、自分がどう行動するかを決め、実行することです。
成績が落ちても先生や親に怒られてもいいとして、宿題をやることを諦める。もう一つは、すぐに宿題を始めて、残りの日数で終わらせられるように進める。

行動してしまえば、不安からは解放されます。しかし、抱いた不安がどうなったかの結末を迎えるまでは、少なからず不安は続くでしょう。宿題を終わらせてしまうか、夏休みが終わって怒られてしまうまでは不安が続きます。

多くの人が抱える『未来への不安』は、まさにそれです。結末がまだ遠く、どうなるかわからないからこそ、いつまでも不安が付き纏います。不安という感情自体に悩まされ、膝を抱えて行動停止してしまうほど、不安は強くなり、悪循環を始めるのです。

ですが、不安を減らし、心の安定を図ることはできます。
過剰に不安を抱え込まず生きられるように、あなたの中にある『不安』と向き合ってみましょう。

 

1.不安感情を認める・書き出す

不安とは、まだ起きていない出来事に対しての感情です。実際に起きていないので、対処しようにも原因がありません。しかし、だからこそできることがあります。

自分が不安に陥っていることを認め、何に対して不安を感じ取っているのかを明確にしてみましょう。

ふとした時、もしくは何らかの情報を見た時に不安が生み出されます。その瞬間には、不安という感覚だけが心の中にある為、自分自身でも何に不安を感じているのかわからない場合があるでしょう。
そこで、まずは不安な気持ちを受け入れるように、紙に書き出します。

ノートでも何でも構いません。不安を感じた気持ち、何をどう感じたのか、嫌だと思った瞬間、怖いと思った瞬間など、感じたままの気持ちを全て書き出してください。
そうやって書き出してみると、自分の心の中にバラついていた気持ちが視覚化され、何を不安に感じたのかを知ることができます。

そして、『書き出す』という行為そのものにも意味があります。
気持ちを人に話すとスッキリしますね。ノートや紙に気持ちを書き出すのには、それと同じ効果があります。人には言いにくい、言葉にして伝えにくいことは、まず書き出してみると良いでしょう。

書き出した言葉を読み直してみてください。
そこに書き留められた言葉は、あなたの心の声です。あなたにどうしてほしいのか、何を感じてほしいのかが書いてあります。その気持ちを、認めて受け入れてください。「私は、〜と思っていたんだね」と。

不安は受け入れられることで、それ以上に膨張するのを抑止する効果があり、理由のわからない感情を適切に認識することで落ち着きを取り戻せます。

 

2.『わからない不安』にはとことん調べる

不安の正体は、未来に起きてしまうかもしれない自分にとってよくない出来事とも言い換えられますね。この場合、それを回避する為に今できることをやり、心の安定を図りましょう。

まだ起きていない出来事ですから、出来事自体に対して何かをすることはできませんね。しかし、『わからない』という不安に対しては、今からでもできることがあります。
それは、『調べる』ことです。

まずは、自分が何がわからなくて不安なのかを書き出したら、そのわからないことを調べましょう。インターネットでもいいし、専門書を読んでみても良いでしょう。人に意見を聞いてみるのも有効です。あなたが必要と思われる情報をとことん集めて、わからない箇所を埋めていってください。

わからなかった部分が埋まっていくと、だんだんと「こうなった時には〜すればいいのか」と、自分に何が出来るのか、または出来ないのかが線引きされます。すぐに行動できることがあれば、予防の為に行動しておくのも良いでしょう。

そうして行動している内に、気がついたら不安は薄らいでいます。なぜなら、不安に対して『あなたが行動した』からです。

不安は生命の安全などが脅かされる時に、生み出されます。不安という無視できない感情を生み出すことで、行動させようとしているのです。
だから、理由のない不安を感じた時には、何かしらの行動で不安のエネルギーを発散するのも一つの有効な方法となります。

 

3.リラックスで心の平静を取り戻すのもおすすめ

不安に陥っている時も、不安を解消する為に行動している時も、心は落ち着いてはいられませんよね。そんな状態が続けば、あっという間に心をすり減らしてしまいます。
不安が強いと感じている時ほど、意識してリラックスできる時間をとってください。

不安に囚われて悩み続けてしまう人には、瞑想がおすすめです。考えすぎや悩みすぎる思考を止め、脳と心が休まる時間を与えてくれるでしょう。
また、心身の緊張をほぐすにはアロマや入浴、サウナなどでリラックスするのがおすすめです。

考えすぎて疲れを溜め込めば、思考がどんどん詰まってまともに考えているようで堂々巡りをしてしまいます。
心の安定を図るためだけでなく、思考を休めるためにもリラックスする時間をとりましょう。

 

不安と一緒に生きよう

赤い花の写真

不安になりたくない。不安なんていらない。と思うでしょうけれど、『不安』は人が生きていく為に必要な行動力の源です。
人は何かの不安に突き動かされながら、生きています。その道から逃れることは未だできないのが現実です。

だからこそ、不安になることは当たり前だと考えてください。
不安になってもいい。不安だからこそ行動できるのだ、と。

避けるべきは、不安をそのままにして悩み続けてしまうことです。それでは感情の渦に飲み込まれ、不安を膨張させてしまうだけにすぎません。
適切な対処法で、不安になりすぎないように、不安に飲み込まれないように気をつけてみてください。それを意識するだけでも、心の安定を図りやすくなるでしょう。

全てをやり切った最後は「大丈夫」と言葉にしてみてください。

やることをやって行動した実績があれば、「これだけやったから大丈夫だよ」と言葉にすることで、不安を鎮める効果が期待できます。
ただし、何の行動もしていない状態で「大丈夫」と言っても、行動と言葉の不一致により、余計に不安を煽ることになるので注意してくださいね。

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