「人に迷惑をかけないように」と教わり、その言葉通りに自分の行動に強い制限をかけていませんか?その生き方、辛くありませんか?
目次
「人に迷惑をかけるな」は本当に実現可能?
小さな頃から「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられてきませんでしたか?
確かに、誰かに迷惑をかけてしまう行動をとるのは良いこととは言えませんね。迷惑をかけないで済むならば、その方が良いでしょう。
しかし、人の価値観は様々です。ある人にとっては当たり前の行動や意味のある行動でも、別の視点から捉えた場合に『迷惑』と判断されるケースはよくあります。
そう考えると、誰にも迷惑をかけずに生きるということは、実現不可能だと思いませんか?
【「どうして生きるのが苦しいのか?」心に詰まった原因とは?】でもお伝えしたように、「三つ子の魂百まで」という諺があります。この諺の通り、幼少期に親から教わったこと、特に厳しく教え込まれたことは大人になってから簡単に手放せるものではないのです。
意識せずとも無意識に行動しているパターンをよく見かけます。本人も自覚していることはほとんどありません。周りから指摘されて、初めて自分の行動に気が付くほどです。
「人に迷惑をかけてはいけない」のが絶対のルールであるならば、どんなことがあっても体調を崩しては行けないし、不安か悲しみといった感情を表に出して心配をかけさせてもいけないし、全てのことを自分たった独りで出来るようにならなければいけません。そうでなければ、生きていけないからです。
しかし、人はどこか不完全なものですよね。
人と人が何だかんだ言いながらも関わり合って生きているのは、人独りでは出来ることが限られているから。
たった独りでは生きていけないからです。
人に迷惑をかけないよう、必死に自分の意識や行動を制限していたら、この記事をキッカケに考えてみてください。
自分の気持ちを制限することで、あなたは生きやすくなっていますか?
自分が望んだ通りに生きられていますか?
決して、望んだ通りでも生きやすくもなっていないでしょう。
では、その考えは手放してみても良いのではないでしょうか?
自分の気持ちや行動を制限しtえ、生き辛い人生になるくらいなら、『迷惑』に寛容になることを選びませんか?
1.制限するより寛容になろう
「人に迷惑をかけてはいけない」と自分の行動を制限しようとすると、自分の気持ち素直を言えなくなってしまいますよね。それは、周りに迷惑をかけないようにと考えた末の行動ですが、それで本当に良いのでしょうか?
制限して悪い部分を外に出さないようにするのではなく、自分は自分らしくいるままに、『迷惑』とされる意見の違いを受け入れる寛容さを持った方が、心にかかるストレスを減らし、自分らしく生きることができるのではないでしょうか。
人には人の価値観があります。それは、あなた自身も同じです。
人と似ていても少し違うからこそ、相手にとってあなたにとって『迷惑』と感じる範囲は違うのです。
それを「同じにしないといけない」と考えれば、どちらかが無理をして自分を捻じ曲げることになりますね。
それは、まさに生き辛い人生を選ぶということ。
「自分も我慢しているから周りも同じだけ我慢するべき」では、誰とっても不自由で理不尽な世界になってしまいます。
そうではなく、「自分も人に迷惑を(どうしても)かけてしまう。だから人の(どうしようもない)迷惑を受け入れる余裕を持とう」と思えたら、世界も人ももっと優しくなるのではないでしょうか。
自分に厳しくしすぎると、無意識に溜め込んだストレスを無意識に外に吐き出そうとすることがあります。
それで人を傷つけてしまわないように、自分への厳しさを緩めませんか?
2.物事を捉える『視点』を変えてみよう
人にとっての迷惑と、自分にとっての迷惑は異なるということを前項でお伝えしました。これは価値観の違いによって生まれるもので、どうしようも埋められない溝でもあります。
けれど、埋められないからといって、否定や批判をして良い理由にはなりませんし、相手ばかりを優先しなければならないわけでもありません。
お互いの妥協点を譲り合って、またはお互いが新たな視点を得て第三の選択をすることもできるのです。
そのためには、物事を捉える『視点』を変えてみましょう。
自分からの視点は、すでに獲得済みですね。意識せずとも自然と捉えている視点が、あなたの価値観に基く判断です。
では、それとは『違う視点』から捉えた場合、物事はどういう風に見えてくるかをシミュレーションしてみましょう。
例えば、起きた出来事を思い浮かべ、その場にいた別の人の立場に置き換わってみてください。
その人の視点からは、出来事がどんな風に見えていたでしょうか。
また、自分と対立する立場の人がいた場合には、その人の立場に立って考えてみてください。
最初は、自分の意見が否定されることを恐れて、無意識に相手の立場に立っても元の自分の立場を揺るがさないような判断しかできませんが、少しずつ『相手の立場に立つ』ことや『別の視点で捉える』ことに慣れていくと、元の自分の立場を介さない解釈をすることができるようになっていきます。
その視点こそ、選択肢を広げる新たな物事の捉え方です。
3.決めつけはしない方が良い
人は自然と、物事や相手の考えを決めつけてしまうことがあります。特に心が弱っている時やネガティブになっている時などはそういう思考になりやすいです。
『決めつけ』を行えば、物事の本質を捉えることが難しくなり、間違った解釈で自分自身を追い詰めていってしまうことにもなりかねません。
そうさせるのは、自己否定などのネガティブな感情ですが、物事を捉え直す際には、感情と事実を分けて考えるように気をつけてくださいね。
例えば、相手の立場に立って考えてみようとした時に、「あの人はきっと私のことが嫌いだから」と相手の気持ちを決めつけてしまえば、その前提条件の中にある捉え方しかできなくなってしまいます。
もし、その決めつけが外れていたら、とんでもない思い違いをしてしまうでしょう。
感情は強いです。あなたを振り回すほどに強いと感じられるでしょう。
けれど、物事を冷静に捉えようとした時には、感情は一時的に脇へと置いて、事実だけを並べて考えてください。別の視点で物事を捉え直そうとしている時に、感情が提示してくる『決めつけ』は冷静な判断を狂わせます。
心の負担を軽くしよう
生き方を選ぶ自由は、人が必ず持っている選択肢です。どんな環境にいる人にも、その選択肢は誰にも奪えません。
あなたが、あなたらしく生きられる道を選べていますか?
人のために、無理に自分を抑えていませんか?
仮に自分を抑えていても、それが自分の決断ならば納得して選んだのでしょう。しかし、「それがルールだから」と判断したことならば、それはあなたを苦しませるかもしれません。
インドでは、「誰でも周りに迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげよう」と親から教わるそうです。
あなたも、周りの人の意見や生き方を尊重するように、自分の気持ちや生き方を尊重しましょう。
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