困った時、悩んだ時、心が苦しい時、信頼する人に『相談』していますか?実は、日本人は世界から見ても『相談』が苦手なようです。その理由には、様々な文化的な背景が考えられます。
目次
- 日本人は『相談』が苦手な理由とは?
- 1.何に困っているのか自己分析してみよう
- 2.問題解決?人との繋がり?『相談内容』からわかる求めているもの
- 3.解決だけじゃない『相談』のメリットを知ろう
- 話すだけでも楽になれる
日本人は『相談』が苦手な理由とは?
困ったことがあった時、辛い気持ちを緩和したい時、誰かに『相談』できていますか?
日本人は世界でもダントツに『相談』を困難に感じています。
その理由には、「周りに迷惑をかけてはいけない」と言われて育てられてきた背景や、自分のことを話さない文化、自分の気持ちを言語化する難しさそのものなどが考えられます。
悩み事があっても、相談して人に迷惑となってはいけないと思えば、相談しようとはしませんよね。同じように、自分の本音は隠すものという文化も相談しにくい環境が出来上がる背景となっています。
けれど、一番の障害は『悩みや気持ちを言語化できない』ことにあるのではないでしょうか?
「相談しようにも、何と言えばいいかわかわらない」
「困っているし、モヤモヤした気持ちを抱えているけれど、それが何なのかわからない」
このように感じていれば、相談することのハードルが高いのも頷けます。
しかし、そのまま悩みやモヤモヤした気持ちを抱え込んでいると、孤独感や無力感を強め、ますます自分を追い詰めることになってしまいます。
誰かに相談してみませんか?
信頼する相手に話せば、肩から重い荷物を下ろしたように楽になれます。
けれど、「どう言っていいかわからない」
そんな人のために、相談する前の自己分析をご紹介します。
1.何に困っているのか自己分析してみよう
相談するために、まずは自分が何に困っているのか、どのような気持ちを抱えていて辛いと感じているのかを分析してみましょう。分析することで相談をスムーズにし、何を求めているのかを知る一助となります。
ここでおすすめなのは、紙に書き出すことです。
心に引っかかる問題点や悩みを書き出し、それに関連してモヤモヤしている気持ちや関わりのある出来事などを、どんどん書き出してみてください。
中心となる問題点がわかるだけで、自分が何に悩んでいるのか、誰にどう相談したら良いのかがわかるでしょう。
2.問題解決?人との繋がり?『相談内容』からわかる求めているもの
『相談』には、問題解決の具体的な対策や行動以外にも、ただ話を聞いてほしいだけだったり経験からのアドバイスが欲しかったりなど、求めるものが異なります。
例えば、仕事で重大なトラブルが起きて、その対応をしなければならないが、何から進めたら良いのかわからないという相談では、今すぐに具体的が求められるでしょう。相談する相手は、仕事に関わる人達の中でも決定権を持つ立場の人にすべきだとわかりますね。
または、夫婦・恋人との関係に悩んでいる場合、相談相手は信頼できる相手であれば誰でも構わないでしょう。ただし、相談相手の発言は相手の経験からのアドバイスというだけで、必ずしもアドバイス通りの行動をしたからといって、解決するものでもありませんね。
相談相手の経験ではどうだったか、他の価値観を持つ人はどう感じるかなどの違いを知り、その上で自分ならどう行動するかを考える一助となるでしょう。
さらに、『相談』にはもう一つの側面があります。
3.解決だけじゃない『相談』のメリットを知ろう
『相談』のもう一つの側面は、人との繋がりです。
具体的な問題が発生しているわけではなく、気持ちの整理や人との繋がりを求めている場合、相談を理由にして誰かと話したい・接したいという欲求が生まれます。
自己分析をしても、「気持ちがモヤモヤする」や「何となく寂しい・不安」などしか見えてこないため、相談するべき内容ではないと自分を納得させてしまう人もいますが、そのモヤモヤした気持ちは誰かに話すことで解消されることを覚えておいてください。
気持ちは、話すことで発散されます。自分の中に気持ちを溜め込んでおくと、行き場がなくなった気持ちがいくつも積み重なり、自分でも処理しきれなくなってしまうのです。
だから、世間話をしながら自分の気持ちを発散して、人と感情を共有して、安心を得ます。
こうした『相談』の場合には、特定の答えはありません。相談相手にも「話を聞いてほしい」と伝えると、静かに気持ちを聞いてもらえ、相手も「アドバイスしなきゃ!」と焦ることもありません。
話すだけでも楽になれる
何かに悩んでいる時や不安を抱えている時は、問題の解決に焦る気持ちもありますが、同時に孤独にも悩まされているケースが多いです。「自分の責任で起きた問題だから、自分が解決しなきゃいけない」と、自分を追い詰めてしまうのです。
そんな時、話を聞いてくれる人がいるだけで、孤独ではないと感じられて安堵することができます。
安心は、視野を広げ、新しい発想を見つける手助けをしてくれるでしょう。具体的な問題解決ができなくても、『相談』することには大きな意味があります。
悩み事や困った事があったら、信頼できる人に相談してみてください。
自分の弱い部分を晒す『相談』は、きっと相手との信頼関係を深めることにも繋がっていくでしょう。
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