不安が心の中で存在感を増してしまうと、普段の生活さえも苦痛に満ちたものとなってしまいかねません。
不安との適切な向き合い方を学んで、人生を生きやすくしませんか?
目次
『不安』ってどうして生まれるの?
不安な気持ちは嫌ですよね。心の中にあるだけで、イライラしてモヤモヤして全く落ち着けません。かと言って、「気にしないようにする!」と宣言しても、不安が消えてしまうわけではないので対処に困りますね。
不安は、危険を察知する重要な役割を担っています。「〜となったら、どうしよう」や「このままでは危険なのでは?」という思いが働くことで、自分自身に行動を急かしているのです。
しかし、生命を維持することが簡単になった現代では不安が大きくなりやすく、逆に行動停止や暴走へと陥ってしまっています。
では、不安なんて感じない方が良いかというと、そうでもありませんよね。楽観的で何度も同じミスや失敗を繰り返す人生と、進みは遅くても慎重派のどちらが良いかと選択を迫られても、選ぶのは難しいですよね。
要は、向き合い方が問題なのです。
不安に取りつかれたような状態では、不安が恐怖心を刺激して考えることや行動することを停止させてしまったり、不安から逃れようとするあまりに暴走してしまったりと、良い方向には向かいにくいです。
正しく向き合えば、不安はその先にあるリスクを察知してくれるレーダーの役割となってくれます。
あなたの心にある不安と、正しく向き合ってみませんか?
モヤモヤとはっきり正体のわからない不安ほど、面と向き合った方が正体に納得がいって気持ちを落ち着かせやすいです。
ご紹介する三つのステップで、『不安』と正しく向き合ってみましょう。
1.不安を受け入れる
不安はネガティブな気持ちの塊です。物事が悪い方へ向かったら嫌だなと思う気持ちや、将来が悪い状態になったらどうしようと思う気持ちです。
気持ちは受け入れてもらえないと、落ち着く場所がなくて暴れ出してしまいます。まずは、心の中に不安な気持ちの場所を作って、受け入れましょう。
受け入れるには、言語化して受け入れる方法と不安を形あるものに変換して受け入れる方法があります。
言語化する方法では、こんな風に気持ちを受け入れる言葉を声に出してみてください。鏡の前で自分の姿を見ながら行うと、より効果的です。
「(自分の名前)は〜に対して不安を感じている。不安だね。怖いね」
気持ちを受け入れるには、理由はいりません。その気持ちはあっても変ではないと伝えるように、声にして出してみれば、心の中に気持ちの置き場所が作られます。それが『受け入れる』ということです。
形あるものに変換する方法では、不安を怖がっている様子のキャラクターやハートにして思い浮かべ、イメージの中で抱きしめてあげてください。実際に自分自身を抱きしめるのも効果的です。
抱きしめる行為は受け止める・受け入れる行為です。気持ちを形あるものに変換することで、より強く受け入れるイメージを持てるでしょう。
不安な気持ちは、まず受け入れること。このステップがあることで、次のステップに移る準備が整います。時間をかけてゆっくり試してみてください。
2.今の自分に解決できるか考える
気持ちを受け入れるステップでは、言語化やイメージ化することで、自分がどんなものに対して不安を持っていたかが、言語化する前よりもはっきりしています。ここで次のステップです。
その不安は、『今の自分にすぐ解決できるかどうか』を考えてみましょう。
解決策は、具体的であればあるほど良いです。
例えば、地面に穴を掘りたい場合、手で掘っても良いですが進みは遅いですよね。大きなスコップがあれば、手で掘るよりも短時間で地面に穴を掘ることができます。
このように、具体的に自分がどう行動すれば、その不安を解消できるか、出来る行動は何か?を考えてみましょう。
ここでのポイントは、『今の自分がすぐ出来ることか』です。自分が今持つ力だけでどうにかすることができるならば、不安の解消は簡単ですね。
もし、自分の力ではすぐに解決できず、時間をかけても解決するのが難しいとわかったら、どうすることもできないと自覚できます。
不安は、未知への恐怖です。悪い方向へ向いてしまうかもしれない、それが自分の選択によって引き起こされてしまうかもしれないという恐怖が不安の源です。
自分ではどうにも出来ないならば、今はそれ以上考える必要がないと納得することができます。『納得』していれば、不安はある程度解消できるでしょう。
しかし、自分の力だけでは解決が難しいとわかってもなお、不安に駆られてしまいますよね。この不安への対処は、次のステップが効果的です。
3.やることリストに書いておく
すぐに行動に移せない場合、不安はだんだんと強くなっていきます。けれど、すぐに行動することがどうしてもできないとわかっているけれど、気持ちは焦り、それが不安をさらに強めます。
そんな時は、やることリストに書いておくだけでも、不安を軽減できます。
頭の中だけで考え続けていると、いつまでもその考えを止めるキッカケがなく、解決するまでズルズルと考え続けてしまいます。「後でやろう」と思っていても、何の行動にも移していないとやっぱり不安は薄れません。
そこで、とりあえず行動に移したよと自分を安心させるのが、やることリストへの記入です。
リストに書いておけば、そのリストを見ればやり忘れてしまうことはありませんし、今すぐに行動に移せないだけだと自分を納得させることもできます。
この『納得』する部分が、不安を和らげてくれるのです。
適切な不安の対処で心穏やかに暮らそう
不安になることは、恥ずかしいことでも悪いことでもありません。ただ、不安に取りつかれてしまうのは、生き辛さを増幅させてしまうので避けた方が良いです。
適切な対処を学んでおけば、不安ときちんと向き合うことができます。きちんと対処しておけば、小さな不安で留めておけるでしょう。
不安に対する考え方や別の対処法は、こちらでもご紹介しています。併せてお読みください。
【不安が強い時は心の中でホッと息をつこう。心を落ち着かせて穏やかに暮らすための思考】
【『不安』は排除する?調整する?どちらが正解?誰もが抱える不安への対処法】
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