ネガティブ思考が強すぎる人と一緒にいると、自分にどんな影響があると思いますか?
自分のもっとも身近な5人の平均が『自分』を作っているとしたら、誰と一緒にいるかで『自分』が変わります。
目次
度を越したネガティブが『自分』に与える影響力
あなたは、こんな言葉を知っていますか?
「自分とは、最も身近にいる5人の平均である」
これは、アメリカの起業家のジム・ローンという人物の言葉です。
他者を変える力は人にはありませんが、影響を与えることは可能です。それも習慣となるほど身近な存在であれば、その影響力は想像以上のものとなるでしょう。
数年前、私の友人が一緒に暮らしていた相手は、「最悪」とポツリと呟く口癖を持っていました。友人は最初こそ驚いて、「何があった?」と確認のつもりで質問していましたが、それが単なる口癖であることはすぐにわかったそうです。
単なる口癖だとわかると、友人も聞き返さなくなりました。何かあったわけでなく、ただ単に「最悪」と言うのが癖になっているだけだと友人は受け入れましたが、日に日に友人は気落ちしていきました。
友人いわく、「毎日のように何もないのに「最悪」と目の前で言われ続けていると、自分が何も悪いことをしていないのに、相手に悪いことをしたのではないか?と思ってしまって、一緒にいるのが苦しくなってきた」のだそうです。
友人から相手のことをさらに聞くと、相手はネガティブ思考が板についているようだとわかりました。物事の最悪の面を気にして、良いところよりも悪いところがいくつあるかの方が気になるタイプです。
明るい性格だった友人はだんだんと明るさを失い、誰といる時でも肩を丸めるようにして身を縮めていました。
このように、人はお互いに影響を与え合っていますが、ネガティブな力は影響力がとても強いのです。人の本能がネガティブなため、浸透しやすいと言った方が適切かもしれませんね。
さて、自分自身の身近にいる人たちを思い浮かべてください。
その中から、よく顔を合わせる5人を絞り込みます。
その人たちは、ネガティブ思考ですか?もしそうなら、一目散に逃げることをおすすめします。なぜなら、次の三つのような良くない影響を無意識のうちに与えられてしまうからです。
1.自分もネガティブになる
人は本能的にはネガティブ思考です。危険をいち早く察知して、生命を守るためには楽観的な思考よりも、常に最悪を想定した思考の方が生き残りやすかったからと言われています。
しかし、現代ではそれは行き過ぎたネガティブ思考となって発揮されてしまうのです。寝ているだけで命が脅かされてしまうような外敵はおらず、安心して休める家があり、いつでも食材を買える環境が整えられているからです。
ネガティブ思考は決して悪いものではありませんが、適度にポジティブな思考を織り交ぜていないと、ありとあらゆる危険の可能性を前にして、うまく生きられなくなってしまうでしょう。
ネガティブ思考が強い人と一緒にいると、自然とその思考が自分にも影響し、移っていきます。意識して「ネガティブ思考にならないようにしよう!」と考えて防御しようとしていても、無意識に刷り込まれていくため、避けようがありません。
物事の悪い面ばかりを意識していたら、思考は最悪の事態ばかりを想像して疲れ、何をする気力も失ってしまうでしょう。
2.挑戦を諦めやすくなる
ネガティブな人は、発言もネガティブです。無意識に物事を否定し、最悪の状況になった時のことしか考えられないような極端なネガティブ思考は、周りにいる人たちの行動も制限してしまいます。
例えば、ダイエット。頑張って体重を落としても、最初は辛いし途中で停滞期はやってくるし、面倒な日もあるし、楽なタイミングなんてありません。
そんなダイエット期間中にネガティブな人が側にいると、簡単に挫折してしまうでしょう。それも「諦める(挫折)のは当然だ」と脳内で変換してしまい、あらゆる可能性を否定する理由を簡単に作り出してしまいます。
挑戦するのは、怖いものです。出来るか出来ないかわからない未知に挑むのですから。その恐怖を騙し騙しゆっくりと乗り越えていく過程を、ネガティブ思考は「無理だ」と簡単に切って捨てるでしょう。
頑張れば出来たかもしれないことも、挑戦をしなければ得られません。継続しなければ、得られません。
「諦めて当然」と思うようになってしまえば、人生で得られるものはごく僅かです。
3.ネガティブが当たり前になる
毎日ネガティブな言動に触れていると、それが自分にとって日常となります。この『日常』はとても怖いものです。最初は違和感があったことも、日常の光景となると普通になってしまうのですから。
例えば、電車の踏切を想像してください。電車が来ているのに踏切が音も鳴らず、遮断機も降りてこないのは異常ですね。けれど、それが『日常』となってしまったら、「今日も遮断機の調子が悪いだけなんだろうな」と勝手に答えを考えてしまいませんか?
もし、その瞬間に電車が来ていたら、事故に遭ってしまうかもしれません。
ネガティブ思考が当たり前になれば、人生の舵取りをどのように行うか想像してみてください。
目の前に起きる出来事全てを悪い方へと考えてしまったり、未来に起きる可能性が0.1%でもある悪い出来事だけを意識してしまったり、常に悪いことへと意識が向いてしまいます。
その思考では、楽しさや喜びを見つけにくくなってしまうでしょう。
自分に影響を与えるのは自分だけではない
周りにいる人たちがどういう思考を持っているかは、自分の人生に大きな影響力を持ちます。「付き合う相手は選べ」とよく言われていますが、自分にとって楽な相手だからという意味だけでなく、良い刺激になってくれる相手かどうかも考えてみてください。
もう一度、自分の身近な5人を思い浮かべてみてください。
誰と一緒にいたいですか?
その中に度が過ぎるネガティブ思考を持つ人はいませんか?
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