人を虐めてしまう心理とは?誰の心にも潜む思い…

小さい頃から何度も教えられてきたことなのに、大人になってまで虐めを行ってしまう人がいます。その人は、どうして虐めなんてしてしまうのだと思いますか?

目次

人を『虐めたくなる』その思いの理由は?

虐めと人形の写真

「人を虐めてはいけない」これほど当たり前のことを知らない人はいません。しかし、現代では子ども社会のみならず、大人社会でも虐めがあります。
分別のついた大人なのに、どうしてやってはいけないとわかっている虐めをしてしまうと思いますか?

その理由は、無意識に自分を守るための行為として行っているからです。

虐めとは、心が弱い人が自分よりもさらに弱い人を攻撃する行為です。虐める行為そのものが、自分の心を救う方法となってしまっています。

人を虐めている側は、無意識で行っています。それを『虐め』とは認識していません。理由は本人が適当なものを作り上げて、「この行為には正当性がある」と感じているため、『不適切な行為』だとは思っていません。
だから、本人にとってその行為は虐めではないのです。虐めではないから、分別のついた大人でも平気で人を傷つけてしまいます。

自分よりも弱い人を見つけて、虐めの対象にしている点はわかりました。ここからは、より具体的に『虐める側の心理』をご紹介します。

よくある三つのケースです。虐める側の大半が、この三つのどれかに該当する、または複数に該当しています。
もしあなたが『虐める側』だったとしたら、あなたの心の奥にはどんな心理が隠れているのか、客観的に見つめ直してみませんか?

1.ストレスの捌け口

虐め行為の大半は、ストレス解消のために行われています。自分より弱い人に攻撃性が向けられるのは、抵抗や反撃されないとわかっているからです。

虐める側は、別のところで慢性的なストレスを受けている可能性があります。逃げられない身近な環境が劣悪だと、その環境で発散できないストレスをどうにか処理しようと、安全な場所で吐き出そうとしています。
しかし、その方法が自分以外の誰かを傷つけることとなっているのが問題ですよね。

例えば、仲が良いからこその『いじりあい』の一環として、人の欠点を笑いのネタにしたり、人のミスや失敗談をバカにするように話を広げたりなどしていませんか?

2.自分の価値を上げたい

ストレス発散以外にも、『自分の価値を上げたい』という心理が働いているケースがあります。これは見栄っ張りな性格の人ほど起きやすいです。

人から良く見られたいとの思いに、『今の自分以上に』という思いが重なれば、自分の価値を高めるために「誰かを踏み台にしなければ」との心理が働きます。
自分で上に登れないと思い込んでいる人は、自分の下に誰かを置くことで自分の価値を高めようとするのです。

例えば、その人の不得意な分野を指摘して「自分には簡単にできるのに、どうして出来ないのか?」と問い詰めたり、周りに両者の差を見せつけるように話したりしていませんか?

3.自分の立場を確かめたい

虐めをする側も良くない環境に身を置いていることが多く、自尊心が保ちにくいです。自分では支えきれない自尊心を保つために、安易な行為に走ってしまいます。

「ここでは自分は安全だ」と頭では理解していても、心では安心していない場合、安全を確かめるために『自分よりも弱い立場の人間がいる』と確認したい衝動に駆られます。それが虐めとなって現れているのです。

例えば、コミュニティ内の特定の人に対して、無理難題を押し付けたり、嫌がることを強要したりなどをしていませんか?

『虐め』は自分の居場所も失ってしまう行為

黄色い花の写真

虐めは、自分が認識していないストレスや抑圧された感情への処理として行われています。しかし、その行為は一時的な処置でしかなく、間違った行為です。

間違った行為を続けるとどうなると思いますか?
いつか、正される日がやってくるのです。

虐めをしていると、その瞬間はストレス解消され、自分では満たせなかった感情が満たせて爽快感や安堵感を得られます。しかし、それはいつまでも続きません。
虐めをする人からは、人が離れていくからです。徐々に孤立し、やがて自分一人しかいなくなってしまったことに気が付くでしょう。本当の独りきりです。

その時になって周りに助けを求めても、もう誰もあなたの声を聞いてはくれません。
虐めとは、それほど重い行為なのです。

もし、少しでも自分の行為に違和感があるならば、客観的に振り返ってみてください。そして、よく考えてみてください。
このままで良いのか、変わるべきチャンスなのかを。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
心のケアや不調の整え方、楽に生きる方法などをご紹介しています。ぜひそちらも読んで、辛さや苦しさを手放せますように。

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