言いたいこと、指示したい内容、あなたの気持ち。ちゃんと言葉にして伝えていますか?
長く夫婦でいると、つい言葉を削って伝えがちになってしまいます。言わなくてもわかるから、なんて思っていると、後々の大ゲンカの原因を作ってしまうことになるかもしれません。
夫婦はどうして、言葉足らずになってしまうのか。2つの理由をご紹介します。
目次
同じ言葉でも受け取り方が異なる?
男女で脳のつくりが違うというお話は有名ですよね。脳のつくりが違えば、同じ言葉を聞いた時の受け取り方も異なります。
けれど、夫婦間ではそうは思っていませんよね。自分が感じたことは相手も同じように感じているはずで、まさか別の受け取り方をしているなんて思ってもいません。だからこそ、勘違いやすれ違いが起きて、それに気が付かないまま時間が経過し、状況が悪化してからケンカ勃発となってしまうんです。
例えば、よくあるケンカの時の言葉で、「好きにしたら」がありますよね。投げやりな言い方で、相手に期待も何もない、突き放したような言葉です。それなのに、その中には複雑な相手への期待などが含まれていますよね。
でもそれは、妻が感じる言葉の意味なんです。
夫はこの言葉を別の意味で捉えています。それは「私のことは気にしなくていいから。あなたの自由にしていいよ」と。
まるで正反対の意味だと思いませんか?これくらい夫婦間で言葉の受け取り方が違ってしまえば、後々に大きなケンカに勃発するのは目に見えています。その時の開戦の言葉は「あの時そう言った」ですよね。
察しの良い人は気が付いているかもしれませんね。問題は、言葉の受け取り方じゃないんです。
夫婦は言葉足らずになりやすい理由
男女の脳の違いから、夫婦間で言葉の受け取り方が異なってしまいますが、それでも言葉を尽くして話し合っていれば、夫婦間の勘違いが起きる確率は減らしていけます。
それなのに、夫婦間では言葉を削る行為が多くみられます。
特に長年夫婦をしていると、阿吽の呼吸という風に相手が言わなくても次の行動がわかったり、相手が何を考えているか的中させることができたりします。それだけ長い間一緒にいたからこそ、相手の行動パターンを先読みできるようになったとも言えますが、そんな夫婦だからこそ起きるのが、言葉の不足です。
あえて全文を言い切らず、単語だけで話したり、「あれ」や「それ」という指示詞を多用したり。どうして勘違いを引き起こしてしまう話し方が、夫婦間で増えていってしまうと思いますか?それには、2つの理由が考えられます。
1.通じ合えているという勘違い
何年も何十年も夫婦でいると、相手の言いたい事は何となく感じ取れるという人もいますよね。最初は、相手が何を考えているのかがわかると嬉しくて、もっと相手を観察し、相手が行動する前にそれを察してあげたいと思う人もいます。
そうしていく内に、段々とお互いに通じ合えているという勘違いが引き起こされます。
通じ合えているのは、相手のほんの一部分でしかありません。性格の全てや、思考や価値観の全てを理解し、先読みすることなど、誰にもできません。「言わなくても理解し合えているから大丈夫」と思っていても、そんな時ほど大丈夫ではありません。
2.相手を試したい
特に言葉を削るのは、ケンカの時や相手の気持ちを量ろうとする時に起きます。言葉をあえて削り、含みを持たせることで相手の気持ちや真意を量ろうとしています。
例えば、「好きにしたら」という言葉です。言った方は、この言葉にたくさんの意味を隠しています。
「(私のことをどうでもいいと考えているなら)好きにしたら。(それで後がどうなっても知らないけど)」
「好きにしたら。(これで好き勝手にするんだったら、私とは夫婦でいられないって考えてもいいってことなんだね?)」
隠した言葉に相手が気が付かなければ、相手に対して更なる怒りを燃やしてしまうパターンになります。
言葉を見直す時間を持ってみよう
夫婦関係でいる時間が長くなると、いつの間にか相手に求めていることが多くなっていきます。結婚したばかりの頃は、ただ一緒にいられるだけで嬉しかったし、それだけで十分だと感じていたはずなのに。
配偶者に向けている日常的な言葉遣いを、ほんの少しだけ意識してみてください。そこには、本来あるべき感謝や思いやりが抜けていませんか?
やって当たり前。生活となると、そういう風に受け止めてしまう出来事がたくさんあります。生きていくにはやらなければならない事があるのは当然ですが、それをやってもらう事まで当たり前ではありませんよね。
自分がやるのは当たり前であっても、相手がやってくれたら、そこには感謝を向けるべきではないでしょうか。
感謝や思いやりは、心の中で思っていても、密かに行動で表していても、相手に伝わらなければ意味がありません。もっとわかりやすく相手に伝えてこそ、感謝も思いやりも意味があるものにできます。
あなたの発する言葉。そこには相手への感謝や思いやりはありますか?
いつもどんな言葉を発しているか、気にしてみてください。忘れている言葉がないように、気を付けてみてください。
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