劣等感から抜け出したい。自分を成長させる最初の一歩目にする事

自分自身の劣等感をどうにかしたくて、悩み続けていませんか?
劣等感に向き合うのが怖い、行動するのが怖い、人からなんて言われるかが怖いと、恐怖に絡めとられてしまい、身動きが取れなくなっている人はたくさんいます。

劣等感から抜け出す為の最初の一歩目。何からしたらいいと思いますか?

目次

 

劣等感の正体

地面に落ちたユリの花弁の写真

全てにおいて、誰よりも秀でている人がいないように、人は誰でも自分のどこか一部が周りよりも劣っているという劣等感を持っています。
劣等感を持つと、卑屈な考えに支配されてしまったり、人から何か言われてしまうかもしれないという恐怖から対人関係を拒否したり、劣等感を持つ部分を隠そうという行動に出ます。

劣等感が強い人は、劣っている部分を許すことができず、自信を失い、人との関係性を悪化させ、生き辛さを感じる場合もあります。そういう人ほど、すぐにこの劣等感をどうにかしたくて、無理やりに自分を成長させようとし、過剰な努力をしてしまうことも。

こう聞くと、劣等感は持っているだけでマイナスにしかならないように思えてきますよね。
けれど、劣等感の正体は違います。劣等感は、あなたの不得意な分野のひとつなだけであって、あなたの人格や存在価値を傷つけるものではありません。

例えば、自分の身体や知能などのステータスを選べるとしたら、どちらを選びますか?
ひとつは、全てにおいて平均値のステータス。不得意はないものの、得意と呼べるものもありません。
ひとつは、ある一部だけが誰にも負けない得意分野があり、それ以外は平均以下となります。
あなたはどちらを選ぶでしょうか。

どちらを選んだとしても、必ず誰かに劣る部分があることに気が付きましたか?
不得意はなくても全てが平均であれば、それを得意とする人には劣る分野がありますよね。ひとつだけが得意分野でも、それ以外では誰よりも劣りますよね。
このように誰かと比べることで、劣等感は生まれるものなんです。

そんな劣等感に対して、自分なりに努力して成長させる人もいるでしょう。努力の方法や期間によっては、逆に得意分野になるかもしれませんね。また別の人は、他の得意とする分野で劣等感によるストレスを解消するという方法をとるかもしれません。
どう反応するかは、本人だけが決断できるんです。

けれど、劣等感と向き合うのはとても怖いと感じてしまいます。そんな時、最初の一歩目を踏み出す為には、劣等感を受け取った後のことを、少しだけ考えてみませんか?

 

1.自分で自分を否定しない

劣等感は自分が向き合いたくないと感じている部分です。そんな部分のことを考えるのは、少し辛いという時もありますよね。
まずは、向き合うことができない自分、人と比較してしまう自分など、自分自身を否定しないことに気を付けてみてください。

自己否定は成長の妨げにしかなりません。今の自分を否定しても、そこから逃げ出すこともできません。ただ目をつぶって、嵐が過ぎ去るのを待っているだけの状態になってしまうんです。嵐の中心は自分自身なので、目をつぶっているだけでは、ずっと嵐の中にいることになってしまいますよね。それだと、辛い時間の中に取り残されたも同じです。

かといって、劣等感と向き合うと「こんな自分はダメだ」と強く思ってしまいますが、そう否定しないで見てあげてください。人より劣っているというだけで、そんなにダメでしょうか?自分で自分を否定しなくてはならないほど、ダメなんでしょうか?

どうしようもない自分を引っ張って、ここまで生き抜いてきた。それだけで十分にすごいことだと思いませんか?辛くて苦しくて、投げ出しそうなところを必死に生きている。あなたには努力してきた歴史があると思いませんか?

あなたが自分自身を否定しなくても、周りの意地悪な誰かが否定してくれます。なら、あなたは自分を肯定する側に回ってもいいですよね。

 

2.逃避しない

劣等感が強まりすぎると、それを抱え続けることに苦痛を感じます。その苦痛を紛らわせる為に、人に八つ当たりしたり、お酒や薬物、空想などに逃避してしまうことも少なくありません。
けれど、それは一時的な逃避でしかなく、余計な問題を増やしてしまうだけだということは、わかりますよね。

疲れた時に劣等感について考えない時間を持つことは逃避ではありません。常に考え続ける方が心によくありませんから、考えたくない時には考えるのを止めましょう。
ただ、逃避行動にだけは走らないように自制してください。逃避行動は一時的な快楽をもたらしてくれますが、状況が悪化してしまう大きなデメリットも付いてきます。

こう考えてみてください。
たかだか人から劣っている一部分の為に、あなたの人生そのものを壊してしまうことなんてないんだと。劣等感を持っていても、人は生きていけるし、どうにかすることはできると。

 

3.人の批評は聞かない

劣等感が最初に生まれた瞬間を覚えている人はいるでしょうか?私はよく覚えています。それは周りの人からの批評の言葉でした。

信頼している人や長年の付き合いがある人など、そういう人達からの遠慮のない批評の言葉は、時にナイフよりも鋭く心を切り裂きますよね。言った本人には悪意もない場合が多いので、なんて反応をすればいいのか咄嗟に思いつかず、そのまま心にナイフを刺したままにしてしまうんです。
それが劣等感の生まれた瞬間です。

人の批評は、その人の価値観だけで見ています。その言葉を発したのが、偉大な指導者であろうと、大統領であろうと、人生の先輩であろうと、あなたがその批評を絶対に受け入れなければならないということはありません。否定する権利さえ、あなたにはあることを覚えておいてください。

批評は参考にする情報のひとつであって、絶対ではありませんよね。どんなに信頼する人からの言葉であっても、それを聞き入れるかどうか、最後にそれを選ぶ権利はあなたにだけあるんです。
あなたを貶めようとする人の批評なんて、聞く必要もありません。『聞かなくていい』という選択をしても、あなたは許されるんです。

 

あなたができる事から始めよう

黄色い花の写真

劣等感と向き合うのは、最初は見たくないものを見つめなければならないので、辛い時間をたくさん過ごしてしまうでしょう。それでも克服や改善をしたいと願うなら、やはり向き合わなければなりません。

けれど、過剰な努力をやり続けることは、おすすめしません。努力は美しい行為ですし、努力していること自体で満足感が得られるので、劣等感をどうにかする為ではなく、劣等感を誤魔化す為に届かない努力をするようになってしまいかねないからです。

頑張っている間は、周りが応援してくれる。劣っている部分が改善しなくても、周りが気遣ってくれる。こう考えるようになっては、意味がありません。逆に劣等感を悪化させてしまうだけ。

無理はしなくていいんです。少しだけ、たった一歩だけ進んでみる努力でいいんです。そのほんの少しの前進を、休みながら続けることで、劣等感と向かい合い、どう対応していけばいいのかを決断できるようになっていきます。

成長という結果への、小さな前進をしてみましょう。
それは、あなたにできる範囲から始められます。
人と同じじゃなくていいんです。あなたのやり方で、あなたのペースで。まずは最初の一歩を踏み出すことから始めてみましょう。

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