人をいじめてしまう。どうして止められないのか?

前回、いじめへの三つの対処法をご紹介しました。
今回はいじめる側の心理から、どうしていじめをしてしまうのか、いじめを止める為にどう行動すればいいのかをご紹介します。

いじめを止められずに、後悔していませんか?

目次

 

いじめ行為に走る理由

夕暮れの海に佇む人の写真

どうして大人になっても、人をいじめてしまうのか。
あとから「ひどいことをしている」という後悔はあっても、いじめを止められないのは、自分の中にある問題を、いじめの対象としている人に見つけてしまっているからかもしれません。

人は、自分の意識したものだけを見ています。それは見たいものだけではなく、時には見たくないけれど意識しているものも目に入ってしまうのです。

例えば、自分には人望がないと感じているとしたら、自然と人が集まってくる人を見つけ、羨ましいと感じるでしょう。
無視していたい自分の問題を見せつけられているように感じてしまい、その人を困らせたい、屈服させたい、支配したいという欲求が湧いていきます。その欲求に身を任せてしまえば、いじめ行為に走ってしまうのは簡単です。

悪いことだとわかっているならば、もういじめ行為を止める一歩目に辿り着いています。その一歩目の次を、踏み出す為の方法をご紹介します。
勇気をもって、今の自分を変えてみませんか?

 

1.いじめていた人と距離をとる

まずは、いじめ行為をこれ以上行わないように、いじめていた人から離れましょう。どうしても距離をとれない場合は、できる限り視界に入れないようにしてみてください。

本来ならば、いじめた事を謝罪し、罪を償わなければなりません。けれど、「昨日までいじめて、ごめんなさい」と謝ったからといって、相手も許せるものではないし、いじめ行為を止められたわけでもありません。

謝罪をするよりも、まずは『人をいじめない』という結果を出しましょう。

いじめていた人の言動の何かが、あなたに心の中にある問題を意識させています。しかし、それを問題として意識し、怒りや不安を作り出しているのは、あなた自身です。相手は何一つ悪いことをしていません。

あなたが『いじめ』という行動を起こしていることを認識しましょう。
その行動を止めれば、今以上に傷つけあうことはなくなります。

 

2.自分の中にある問題を見つける

いじめをしてしまう人は、自分の中の問題に気付かないように暮らしています。問題を問題と意識していなかったり、小さな問題だからと無視し続けてみたり。そうやって、問題と向き合わない選択を繰り返して、逃げる選択をしているのです。

いじめ行為をしてしまう原因は、いじめる側の心に問題があります。
その発端となる『自分の中の問題』を見つけましょう。

どうして、いじめようと思ったのかを思い出してみてください。
気に食わないと感じたなら、その人のどんなところが気に食わなかったのでしょうか?

次に、あなたの中に意識を向けてみましょう。
『気に食わない部分』そこに、あなたが意識しまいとしている問題があるはずです。

今まで、見たくないと無視していたかった問題と向き合うには、苦しい思いをするでしょう。それでも、問題と向き合えたあなたは、一歩を踏み出せたのです。

 

3.問題を解決する・受け入れる

人をいじめてしまうほど深刻な問題が、いじめる側の心には存在していることがわかったら、次はその問題を解決していきましょう。

しかし、すぐに解決できる問題ならば、人をいじめてその鬱憤を晴らそうとはしなかったはず。そう簡単には解決しないからこそ、心の中で燻ってしまったのです。

その問題を放置すれば、再び人をいじめてしまうかもしれません。いじめることで解決の代りにしてきた経験を、心は覚えています。

それではどうするか。解決する道をもう一度深く探してみてください。
問題は、すぐには解決しません。その覚悟を持って、解決策を探すのです。一朝一夕ではいかないし、大きな問題を解決する為に、その他の小さな問題を先に片付けてしまわなければならないほど複雑化しているかもしれません。

それでも、時間をかけてひとつずつ取り組んでいけば、いつかは解決する、もしくは解決できない問題としてそのままを受け入れることができます。

問題から目を背けてはいけません。それで人をいじめていたのなら、なおさら目を背けないで。
解決できない問題なら、解決できない問題なのだと受け入れて。
今の自分に出来ることを、ひとつずつ積み重ねていきましょう。

 

止められる。変われる

海と椅子の写真

いじめをすることで自尊心を守り、自分を保っている癖がついていると、人を虐げることでしか喜べない人間になってしまいます。
誰かを踏みつけなければ自分を保てず、誰かに自分より下にいてもらわなければ、代わりに自分が足蹴にされてしまうと思い込んでいるからです。

けれど、いじめ行為が悪いことだと認識しているなら、行動することで変われます。

自分を変えることは、簡単ではありません。
今までやってきた行動を改め、癖を直し、思考を直し、その度に辛く苦しい思いをするでしょう。
それでも、いつかは変わることができます。行動し続ければ、諦めて簡単な道を選ばなければ、人は変われます。

人から指摘される前に、自分の意志でいじめを止めましょう。
あなたが本当に幸せになる為に、いじめを止めましょう。

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