「いや」と言えずに『問題提議』してしまう。人が離れていく悪癖への対処法と発生理由

よく、何かを提案された時に「いや」と言えず、または言わずに、咄嗟にその提案の欠点や問題点を挙げてしまった経験はありませんか?
その癖、やり続けていると人が離れていきます。

どうして問題提議してしまうのか、その理由と対処法をご紹介します。

目次

 

問題提議は状況や相手を支配したいから?

戦車の写真

仕事やプライベートなど、様々な場面で誰かからある提案がされた時、何よりもまず提案の問題点や欠点を挙げていませんか?

問題提議した本人にしてみると、悪意は微塵もありません。ただ気になった点を質問しただけ、その点がはっきりすれば賛成するなど、自分の意見を持って質問しています。
しかし、本人も気付いていないだけで、本音が別のところにあるかもしれませんよ?

多くの場合、提案という段階は仕事で言えば未完成品です。ただの一つの案であり、これから皆でどうするか考えようというもの。プライベートで言えば遊びの約束をいつにするか、どこにするかという段階です。
そんな初期段階から、あれもこれも決まっていません。これから参加・賛成する人達で決めていく段階にあります。

そんな初期段階で、揚げ足取りのように提案の問題点や欠点を突くのは、やや攻撃的ですよね。
そう。その行為は、まさに『攻撃』なのです。

自分から「いやだ」とは言えない人や断る行為に強い嫌悪感を持っている人は、自分がそう言わなくても済む状況へと、事態をコントロールしたがる傾向があります。

例えば、休日に遊びに行く場所が好ましくなかったら、「そこは好きじゃないから、他の場所にしない?」と伝えればいいところを、「そこは混雑しているし、天気が悪そうだからやめたらいいんじゃない?」とさもアドバイスしている風を装って、相手から提案を下げるように仕向けます。そうすれば、自分が嫌な思いをしないまま、状況が好転するからです。

しかし、相手にとってみれば、楽しそうな場所だから、行ってみたい場所だから誘ったのに、難癖をつけられているようで不快な思いをさせられます。

こんな風に、提案に対してすぐ問題点や欠点を挙げて、反論するような会話をしていませんか?
その悪癖が続くと、あなたの周りから人が離れていきます。

どうしてそんな言い方をしてしまうのか、その対処法と共にご紹介します。ぜひ読んでみてください。

 

1.問題提議する理由

まずは、どうしてすぐに問題提議しようとしてしまうのか、その理由についてです。
前項で書いたように、状況や相手をコントロールしたいという欲求があって問題点や欠点を挙げていますが、それが全てではありません。

自分の都合の良いようにコントロールしたい欲求の根本には、「自分を理解してくれているはずだから察してほしい」という気持ちや、「相手に悪いから断れない」という気持ちなどが隠れています。

自分の気持ちを、自分が言葉にしなくても相手に分かってほしい、気付いてほしい、受け入れてほしいという思いは、それとなく自分の気持ちを遠回しに表現しようとした結果、提案の欠点や問題点を挙げてしまう行動に走らせています。

相手に悪いから断れない人は、悪いと思いつつも自分が折れてばかりはいられないと考え、どうにか相手に提案を撤回してもらう行動に走ります。
また、それ以外にも、人の意見にアドバイスや忠告をすることに快感を覚えているなども考えられます。

 

2.発見。自分の癖に気付く

悩みを改善する、行動や癖を直すといった場合、まず大切なのは『気が付く』ことです。

自分が相手を不快にさせてしまう行動をとることで、自分にも相手にも良くない結果をもたらしていること、自分のストレスを無意識に発散させてしまおうとしていること、相手や状況を支配して安心しようとしていることなど、自分がこんなことをしていると気が付きましょう。

ちゃんと気が付くと、「直そう」と強い思いが引き起こされ、行動への力となります。

 

3.対処。素直に気持ちを伝える

今回の悩みは、人の提案に対して欠点や問題点を挙げてしまい、相手を不快にさせてしまうことが問題でした。この場合の正しい行動は、自分の気持ちを素直に伝えることです。

自分の気持ちや意見を言うのが困難な人は、人に対して自分を下に置いたり、相手を上に持ち上げたりすることに慣れているため、自分から何かを言う状況に慣れていません。
そうすると、咄嗟に自分を守るために、相手を先に攻撃しようとした結果、問題点を挙げるなどの行動に出ます。
その結果、相手に不快な思いを味合わせ、口論に発展してしまうこともあるでしょう。

実は、最初から自分の気持ちを素直に伝えていた方が、誰も不快にならず、口論にもなりません。

提案は、命令ではないのです。
相手の言葉は、絶対ではないのです。

まずは、自分の中にある気持ちを相手に素直に伝えてみてください。その上で、相手から不快な態度を取られたら、それこそ問題点としてあげたらいいのです。

 

自分の間違いに気付こう

山の上で輝く太陽の写真

誰でも、自分の行動は正しいと思っています。行動する理由は、その人にとっての正義であって、他の人にとっては非常識かもしれません。
今回の悩みの問題点は、まさにそこでしたね。

自分を守るための行動、それは無意識に行われていたであろう自然な行動でした。自分でも気が付かない内に相手に不快な思いをさせ、自分にとっても良くない結果へと向かわせてしまっていました。

その行動の理由を知れば、本当にとるべき行動は何か、わかりましたね。

間違いは誰にでもあります。それこそ何歳になっても、人は間違いながら生きています。それを正すも正さないも個人の自由な選択の上にありますが、誰かと一緒の時間を過ごしたいと思うなら、その大切な人のために自分の行動を見直してみましょう。

それは、相手を笑顔にさせる行動です。
それは、自分を豊かにさせる思考です。

あなたの人生が、生きやすいものになるように。
自分と向き合ってみましょう。

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