あなたは、悩みを解決しようとする時、その症状さえ無くなればいいと考えていませんか?
認識できている悩みは枝葉部分だけである場合がほとんどで、悩みの根本までを捉えられている人は多くありません。
悩みの根本を見つけなければ、対処療法には限界があります。
目次
悩みの根本はどこにある?
悩みを持つと、それをどうにか解決・改善したくて必死に情報を集めますよね。
そんな時、思わず「これが原因かもしれない」と思った情報に飛びつき、鵜呑みにするのは危険です。「症状が同じだから、これが原因だ」と思い込むことは、間違った治療法でさらに状態を悪化させてしまいかねません。
しかし、悩みを抱えている状態では、原因を追求して、自分の状態を種類分けをして、いち早く特定・分類し、自分にとって良くない現状から抜け出したいと焦ってしまいます。
この焦りが、悩みを余計に複雑化させてしまうのです。
「〜すれば即解決」や「〜だから〜になる」といったハウツー系の情報は、見る人を引きつけます。なぜなら、そこには自分が長年悩み続けていた『悩みの根本』と『解決策』が書いてあるからです。
しかし、そこには大きな落とし穴があることに気がついていますか?
ハウツー系の全てが悪いわけではありません。もちろん正しい内容を掲載しているものもありますが、自分がその原因に当てはまっていないのに、「当てはまっている」と自己判断で勘違いしてしまう場合がとても多くて危険なのです。
悩みの枝葉とも言える症状によるチェックだけでは、悩みの原因や根本に対するアプローチまで把握することは困難です。
カウンセリングの現場では、症状の他にも親子関係や問題をどう捉えているか、本人の気質など、様々な視点から考察し、原因を追求していきます。
自分に把握できている症状だけで判断すれば、表面的な対処療法しか選択できません。また、本来とるべき解決策や改善方法とは逆効果の方法を試した場合には、さらに悩みを複雑化させ、苦しい思いを長引かせてしまう可能性もあります。
悩みの根本を知るには、枝葉である症状から読み解くのではなく、根の部分がどこにあるかを見つけなくては始まりません。
その根は、大きく二つに分けられることを知っておいてください。
1.先天性。生まれ持った気質・体質
先天性の気質や体質によって引き起こされている悩みの場合、専門的な医療や心理療法が必要となる可能性が高いです。
例えば、人が何を話しているのか気になって仕方がない、人の顔色を窺ってしまうと悩んでいる人の場合、人の顔色が気になって仕方がないというのは症状にあたります。
では、根の部分はどこにあるのか?
その根本には、発達障害や生まれ持った気質であった場合、枝葉である症状だけを改善しようとしても、うまくいきません。それどころか、何度試しても出来なかった経験が、より自分自身を追い詰めてしまう可能性もあります。
先天性の根本を特定するには、医師などによる専門的な検査が必要で、知識や資格のない人では判断を間違えてしまうので危険です。
2.後天性。過去の心理的な問題
後天性の根本は、体験してきた出来事や人との関わり合いの中で、心理的な問題を引き起こしてしまったり、日々の過ごし方やストレスの受け止め方、食事など様々な原因によって症状を引き起こしてしまったりなどです。
例えば、過去に体験した人との諍いなどにより、自分の意見を言い出しにくくなってしまう人は、その経験の捉え方を変えたり、自分の思考を変えたりして、悩みの解決を図ることができます。
ただし、こちらも根本を判断するには専門的な知識を要する場合が多いので、知識のない人に安易に判断してもらうのは危険です。インターネットに記載されているチェック表は、あくまでも「これかな?」と診察を受ける一つのキッカケであって、そのチェック表だけで病名や根本を特定させるものではありません。
自分の内面と向き合い、これが悩みの根本かもしれないと見当をつけることはできても、思い込みや専門家ではない人の指摘を鵜呑みにするのはやめましょう。
悩みの根本を決めつけない
悩みは、長く持ち続けている間に複雑化していきます。
元々は生まれ持った気質だったかもしれない症状に悩んでいても、それが長く解決できないでいると、心に大きなストレスをかけ、別の症状(後天的なもの)を引き起こしてしまいます。また、先天性だから解決しにくく、後天性だから対処療法が効くというものではありません。
いくつもの症状が、いくつもの原因によって引き起こされていると気がつかなければ、「これが原因なんだ」と間違った認識を持ってしまったり、症状への対処療法しか試せなくなってしまったりして、正しく治療や改善を図ることができない状態こそが問題です。
しかし、悩みの根本を決めつけなければ、道は拓けます。
自分の探している解決策ではなければ、自分に適した対処法でなければ、次を探しましょう。
まずは、先天性の問題を抱えていないか、思い当たる節があれば専門病院で検査してみてください。原因を一つずつ調べ、抱える悩みの根本がどこにあるのかを探すのは大変な労力かもしれません。
けれど、間違った方法へ進んでしまえば、早々に人生を諦めてしまうほどの限界の壁を作り上げてしまうのも同じです。
決めつけは、人生を狭めて生き辛くなってしまう思考です。
「自分は〜だから仕方ない」と決めつけるのは、やめましょう。
あなたの人生を、彩りある豊かなものにする為に。
あなたが生きやすいと感じる生き方ができるように。
思い込みや決めつけの思考をやめ、柔軟に考えてみてください。
間違った情報に飛びつかないでください。
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