『のめり込む』のは危険?断定は視野を狭める思考になりえる

心理学や自己啓発など、あらゆる分野に専門家やスペシャリストがいて、その人達の言葉をまるで神の言葉のように信じきっていませんか?
疑うことなく鵜呑みにしたり、のめり込みすぎたりすると、他の意見を聞く余裕がなくなります。

その思考は、視野を狭め、人生の選択肢も狭めて、生き辛くなってしまいます。

目次

 

鵜呑み・のめり込みは危険

双眼鏡の写真

結論を先に書かせていただくと、何かを信じるのはいいけれど、「本当にそうかな?」や「自分にはどう当てはまっているのかな?」と考える余地を残すように心がけてほしいと願います。
その理由を、これから詳しくご紹介しますね。

対人関係や自分自身の成長、不安や恐怖といった感情のコントロールなど、悩みがあると人はその道の専門家やスペシャリスト達がまとめた情報を読み、自分にも当てはまっていると感じた分野を信じ、改善のための行動をとっていきます。

自分の課題を解決する道を探すのに、成功した誰かの模倣や確かな実験結果を試すのは、解決への近道であり、正しい選択だと言えます。
しかし、のめり込み、鵜呑みにして、他からの新しい意見や自分の中の矛盾を無視し、それだけに傾倒するのは危険です。

権威ある心理学者が行った実験結果でさえ、当てはまる人もいれば当てはまらない人もいます。
時代の変化とともに固定観念や思考も変化しているので、悩みによっては昔の解決方法では解決に至らない場合もあります。

そんな変化や個体差を無視して、「私は〜だから、○○はしない」という風に思い込んでしまうのは、自分の道を結果的に狭め、自ら生き辛い道を選んでしまいます。

けれど、その情報を信じきり、のめり込んでいれば、疑惑の種は『ちゃんと出来ない自分』に向いてしまいませんか?それは、自分自身を傷つけようとする思考になりませんか?

多くの人が信じている人だから、信じる。
昔からの方法だから、間違いない。
100人規模の実験結果で証明されたから、正しい。
そうした思い込みが、あなたの悩みをより複雑化させてしまう一因になっているかもしれません。

二つの思考をご紹介します。
常に頭の片隅に置、『客観的な第三者の自分』として、あなたを見守る視点を置いてみてください。
のめり込みすぎや鵜呑みにしてしまいそうな時、歯止めになってくれるように。

 

1.『疑い』の視点を頭の片隅に置く

相手の言葉を疑う行為を、悪い・嫌味だとは考えないでください。誰の言葉でも、万に一つは間違っているかもしれないし、あなたには当てはまっていないかもしれません。
その可能性を考える行為が『疑う』であれば、ぜひ疑う思考を頭の片隅に残して置いてください。

人を疑うと聞くと、なんだか悪いことをしている気分になりますか?
ここでの『疑い』の視点は、その人そのものを「私を騙そうとしているんじゃ?」と疑うのではなく、「その方法は私に合うかな?」や「〜の方法だと〜になる可能性がありそうかも」と、方法に対して『疑い』の視点を向けます。
だから、相手に「疑って悪いな」と思う必要はないですよ。例えば、「この服が似合うよ」と勧められた服でも、自分の好みではなかったり、自分で似合わないと感じたら、断りますよね。それと同じです。

この方法であっているのか?
間違った結果を続けていないか?
前よりも辛い・苦しいと感じていないか?
自分が望んだ結果に近づいているか?

人は、歩いているとすぐに道を逸れるし、すぐに道に迷ってしまうものです。目標に向かっているはずが、いつの間にか道を歩くことに集中してしまうように。
だから、頭の片隅に置いた『疑い』の視点で、方法や進み具合、自分に適しているかを確認しながら、行動する癖をつけましょう。

 

2.自分が「違う」と感じたら考え直してみる

きちんとした裏付けや実験結果がある方法だとしても、自分が「なんか違う」と感じたら、まずは行動を停止して、何がおかしいと感じたのかを考え直す時間を作りましょう。

人の心身に何が起きているか、どのような働きによって症状が引き起こされているか、全ての事象が解明されてはいません。未だ不明な点は多く、どうしてそうなっているのかわからないけれど、結果だけがわかっているような事象はたくさんあります。
もちろん、誰かに当てはまっても自分には当てはまらないなんてことは、いくらでもあるでしょう。

だから、あなたが感じた違和感を無視せず、考え直すキッカケとしてください。
その違和感は、もしかしたら前提が間違っているせいかもしれないし、方法が間違っているのかもしれません。

せっかく行動し始めたのに、それを停止させるのは面倒ですよね。
それでも、立ち止まって考える時間を作ってください。

「他の人はこれで解決したから」と誰かの正解に引きずられず、あなたの正解を探すために、違和感の正体を考えてみましょう。
違和感は、脳や心があなたに何かを訴えたから感じられた感覚なのかもしれないのです。その感覚を無視する前に、方法や状態を見直し、自分だけではわからない時は、ぜひ専門家に頼ってください。

 

一歩引いて考える癖を持とう

登山道の写真

趣味や好きなことに集中してのめり込むのは、リフレッシュするのに最適です。しかし、悩みや問題の解決策にのめり込み、他の意見に全く耳を貸さない状態になれば、たとえ間違っていても引き返すことも止まることもできなくなります。
違うかもしれないと気が付いた時には、もう意地になって止められないなんてこともありますね。

時代は変化し、人も考え方も、方法も変わっていきます。ほんの数年で新しい画期的な方法は作り出されるし、歴史を振り返れば間違った方法が伝わってしまう場合もありました。

だから、誰かの言葉を鵜呑みにしたり、一つの方法にのめり込んだりしないよう心がけてください。
その方法で望んだ結果を得られるか考えてみて、得られそうな道筋が見えたら、試してみる。
試してみて、自分には合わなかったら止めましょう。

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